目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Systemic anatomy(系統解剖学)Anatomia systemica けいとうかいぼうがく Feneis: 012_20

[A02_0_00_000] →(解剖学にはその記述体系によって系統解剖学と局所解剖学とが区別される。系統解剖学というのは人体を骨格系・筋系・神経系その他の諸系統に区別し、各系統を別々に逐次に記述するものである。局所解剖学というのは人体の各部位における諸系統相互の関係をを取り扱うものである。局所解剖学は臨床医学、とくに外科学に対する重要な予備知識をなすものであるから、応用解剖学、あるいは外科解剖学ともいう。解剖学は全ての医学の基本になるものであるから、系統解剖学、局所解剖学を総合的に学習することが望まれる。しかし、近年の医学教育カリキュラムの全国的な趨勢として、解剖学教育のための時間数が大幅に圧縮され、実習中心のカリキュラムになっているのが現状のようである。貴重なご献体を用いての実習であるから系統解剖学は独学で学習する必要に迫られている。また、国際的な解剖学用語がラテン語と英語の併記になったことを考えると当然ながらその両方を習得する必要があろう。)

Osteology(骨学)Osteologia こつがく

[A02_0_00_000_3]

osteologia.jpg (38287 バイト)

Bones; Skeletal system(骨;骨格系)Ossa; Systema skeletale こつ;こっかくけい Feneis: 012_21

[A02_0_00_000_2] →(これまでの解剖学用語では骨、骨格系(Ossa; Systema skeletale)に相当するものをこれまで骨学(Osterlogia)と呼んでいた。 からだの支柱をなす「骨ぐみ」である。多数の「骨」といくらかの「軟骨」がその構成単位をなす器官であり、これらが多くは関節によって可動的に連結されている。骨格には昆虫や甲殻類に見られるような外骨格と、脊柱動物にみられるような内骨格とがある。内骨格の構成単位をなすものは骨という器官で、人体では骨の数は200あまりである。しかし、頭蓋の上部をつくる骨、顔面の骨の大部分、上肢帯の鎖骨は、本来は外骨格性の皮骨が動物の発達の過程で沈下して、内骨格の一部となったものと考えられている。これらの皮骨性の骨は、その形成から見て、その主要部が結合組織からすぐ骨組織がつくられたもの(結合組織骨、膜骨)であって、内骨格性の骨が先に軟骨性の原基を経て骨になる(原始骨、置換骨)のとは区別される。骨組織や軟骨組織は身体の支柱であり、筋とともに身体各部の運動を引き起こす。この支柱を骨格系といい、骨格系と関節系、および骨格筋を合わせて運動器という。また、頭蓋や脊柱はなかに中枢神経組織(脳と脊髄)を入れて、それを保護し、胸郭や、骨盤は内蔵の一部を入れて保護する。骨格系はカルシウムやリンなどの重要な鉱質の貯蔵庫でもある。身体の多くの器官が正しく機能するためにはカルシウムが必要で、血液と骨組織の間で絶えずカルシウムの交換が行われている。また、骨の内部は血液細胞の産生の場である。)

General terms(一般用語(骨学の))Nomina generalia いっぱんようご(こっかくけい;ほねの)

[A02_0_00_000_1]

Bony part(骨部)Pars ossea こつぶ Feneis: 012_22

[A02_0_00_001] →(骨は生きた組織であり、力の作用を受けて形を変える能力を有している。骨は結合組織の一種であり、細胞、線維、基質の3成分からなる。骨は細胞間質部分に石灰沈着を示すために下腿が、一方線維成分を有するためにある程度の弾力性をもそなえている。骨にはまず保護作用がある。例えば頭蓋骨と脊柱とはそれぞれ脳と脊髄とを保護し、胸骨や肋骨は胸部および上腹部内臓を保護する。骨は上下肢の長骨について考えればすぶわかるように、丈夫なテコとしても作用する。骨は体内のカルシウム塩の貯蔵場所ともなっており、さらには造血組織である骨髄を内部に宿している。骨は緻密骨と海綿骨の2種の存在様式を示す。緻密骨は密な骨質であり、海綿骨は網目をなす骨質の薄い板(骨稜)が疎に配列したものである。骨梁はしかしその主成分がそこに負荷される機械力の向きに合致するような組立を示す。)

Periosteum(骨膜)Periosteum こつまく Feneis: 012_28

[A02_0_00_007] →(骨の表面を被う強靱な結合組織性の膜で、関節部では関節包に続く。Sharpey線維で骨と結合する一方、骨に付着する腱や靱帯の線維は骨膜に放散して一部は骨質に侵入する。この付着部は骨膜はしばしば線維軟骨化している。骨膜の内側は新しい骨組織を形成する造骨組織層で、骨の太さの成長にあずかり、成体でも骨の再生・修復の能力がある。骨膜外側の線維結合組織層は骨に分布する血管や神経を含む。その血管は緻密質内の血管と連絡し、また骨膜は知覚神経に富む。骨膜は胎生期から青年期に至るまでは、骨の表面に骨質を新生することによって骨の太さの成長をいとなんでいるが、骨の成長が止むと多数の細血管を骨質の中に送り込んで、その栄養を助けている。しかし成人においても、骨折や手術で骨が損傷を受けると骨膜は若返って再び造骨機能を取り戻し、骨質の新生を行う。骨膜と骨質との結合は至って丈夫で、丈夫なピンセットを使っても、剥がしにくいことが多い。それは骨膜が骨の表面に付着しているだけでなく、その結合組織線維が骨質の中に侵入しているからである。こうして骨膜はまた筋と骨の結合の媒介をしている。)

Endosteum(骨内膜)Endosteum こつないまく Feneis: 014_15

[A02_0_00_038] →(骨髄と骨質を境しまたはHarvers管の内面を被うごく薄い結合組織層をとくにこう呼ぶことがある。骨の成長中には骨芽細胞または破骨細胞があって骨質の新生と吸収による骨の再構築にあずかる。)

Cortical bone(皮質(骨の);皮質骨)Substantia corticalis ひしつ(こつの);ひこつこつ Feneis: 012_23

[A02_0_00_002] →(骨の皮質は骨端の表層は緻密質につづく薄い皮質で、骨の皮質とよばれている。)

Compact bone(緻密質(骨の);緻密骨)Substantia compacta ちみつしつ(ほねの);ちみつこつ Feneis: 012_24

[A02_0_00_003] →(骨が密な骨組織だけでできていると、われわれの身体は非常に重くなってしまう。大きな骨では外層だけが緻密質で出来ている。)

Spongy bone; Trabecular bone(海綿質;海綿骨;海綿質骨;小柱骨)Substantia spongiosa; Substantia trabecularis かいめんしつ;かいめんしつ;しょうちゅうしつ Feneis: 012_25

[A02_0_00_004] →(骨の内部の大部分は細い骨梁からなる海綿質でできている。海綿質は、三次元的な有孔の網目格子に配列している骨で外力の影響を受けて、適切な数の骨梁が形成されており、骨の強度を生み出している。骨の内腔は「曲げ」に対する抵抗力にはあまり貢献していない。しかし内腔があるおかげで骨の重量は著しく軽減されており、われわれの骨格の重要は平均してわずか7kgに過ぎない。内腔の骨梁間の腔所(骨髄腔)は、骨髄がつまっている重要な場所である。)

Cartilaginous part(軟骨部)Pars cartilaginea なんこつぶ Feneis: 012_26

[A02_0_00_005] →(軟骨はゲル状基質に細胞と線維が埋まった形の一種の結合組織である。基質がゲル状であるために軟骨の硬さと弾力性が生じる。関節面で関節軟骨が露出する場合を除き、軟骨の表面はすべて軟骨膜とよばれる線維性膜で被われる。3種類の軟骨(硝子軟骨、線維性軟骨、弾性軟骨)を区別する。硝子軟骨は豊富な基質を有するが、その基質の光屈折率が基質内に埋もれた線維成分のそれと同程度であるという特徴を示す。小児期および思春期個体では硝子軟骨は長骨の骨端軟骨をなして、個体の成長に重要な役割を果たす。また硝子軟骨は機械力に対する抵抗性が大であり、ほとんどすべての滑膜関節における関節面を被う材料として用いられている。硝子軟骨は再生不能であって、それにいったん傷つくと傷の部分は線維性組織で埋められる。線維性軟骨は比較的少量の基質中に豊富な膠原線維が埋められた形となっている。関節円板(顎関節、胸鎖関節、膝関節などの)や鎖骨、下顎骨の関節面を被う軟骨として存在する。線維性軟骨が損傷を受けた場合は、徐々にではあるが一般の線維性結合組織におけるのと似た方法で修復される。ただし関節円板は血流に乏しいため、いったん損傷すると修復不可能である。弾性軟骨は基質内に埋められた大量の弾性線維を有する。したがってこの種の軟骨は弾性に富み、耳介、外耳道、耳管、喉頭蓋などに分布している。弾性軟骨の損傷部は線維性組織で置き換えられる。個体の老化に伴い、硝子軟骨と線維性軟骨は石灰化ないし骨化の傾向を示す。)

Membranous part(膜性部(鼻中隔の))Pars membranacea まくせいぶ(びちゅうかくの) Feneis: 012_27

[A02_0_00_006] →(骨、軟骨を被う強靱な結合組織性の膜部。)

Perichondrium(軟骨膜)Perichondrium なんこつまく Feneis: 012_29

[A02_0_00_008] →(滑膜性関節の関節軟骨以外のすべての軟骨を被覆する厚い不規則な線維結合組織の層。)

Long bone; Tubular bone(長骨;管状骨;長管骨)Os longum ちょうこつ;かんじょうこつ;ちょうかんこつ Feneis: 012_32

[A02_0_00_011] →(長骨Long bone【Os longum】。体肢の多くの骨がこれに属する。この種の骨は1つの体 Body【Corpus】すなわち骨幹Diaphysis【Diaphysis】と、2つのたいてい太くなっている骨端Epiphysis【Epiphysis】とから成る。骨端はしばしば円っこい頭Head【Caput】の形を呈する。骨幹の内部には1つの大きい空所があり、これが骨髄を容れる髄腔Medullary marrow vabity; Medullary cavity【Cavum medullare】である。それでこのような骨をまた骨状管ともよぶ。この型に属するすべての骨では、1つの方向への伸びが支配的である。長骨は一般に筋によってテコとして動かされ、主として体の支持・移動や運動に役立つ。)

Short bone(短骨)Os breve たんこつ Feneis: 012_33

[A02_0_00_012] →(短骨は足根骨や手根骨のような立方形ないし積み木状短い骨をいう。その緻密質は長骨より薄く、明瞭な境界なしに海綿質に移行している。短骨は一般に手根(てくぶ)や足根(あしくび)にみられるように1個ではなく数個が集まり、運動は限られるが、強くかつ弾性をもつ骨格をつくる。)

Flat bone(扁平骨)Os planum へんぺいこつ Feneis: 012_34

[A02_0_00_013] →(扁平骨は扁平な骨である。2層の硬い緻密質(内板・外板)とこれに挟まれた海綿質(板間層)からなる。頭蓋骨のほかに、胸骨、肋骨、肩甲骨、腸骨などが扁平骨に属する。扁平骨は頭蓋冠をつくる前頭骨や頭頂骨のように内腔を囲み保護するとともに、この群の骨は2方向に(2次元的に)特に拡がっている。その広い表面は筋の付着面ともなる。)

Irregular bone(不規則骨)Os irregulare ふきそくこつ Feneis: 012_35

[A02_0_00_014] →(不規則骨は形が不規則で椎骨や下顎骨などの顔面頭蓋の多くの骨が属する。)

Pneumatized bone(含気骨)Os pneumaticum がんきこつ Feneis: 012_36

[A02_0_00_015] →(重量を軽減するため、頭蓋骨の一部の骨には空気が入る副鼻腔があり、内面は粘膜で覆われている。このような骨を含気骨といい前頭骨、篩骨、蝶形骨、上顎骨などがある。鳥類ではとくに含気骨が発達している。)

Sesamoid bone(種子骨)Ossa sesamoideum しゅしこつ Feneis: 012_37

[A02_0_00_016] →(種子骨は腱あるいは腱と癒着している関節包に出現する骨片であるが、骨化の程度はまちまちで大部分が線維軟骨性の場合もある。摩擦に抵抗するために生じた物で、その腱が接している骨部と関節する。手、足の腱に多くみらえるが、膝蓋骨は人体の靱帯中最大の種子骨である。一般に腱が骨の突起などの直上を通り、しかも頻繁に移動する部位に生じ、摩擦を防ぐ働きがある。関節部などで、骨に接して通過する腱の中に生じた骨片で、その骨と関節して摩擦に抵抗する。骨化の程度はまちままちで大部分が線維軟骨性のこともある。関節面は関節軟骨におおわれる。母指の中手指節関節部など手・足に多くみられ、豆状骨、膝蓋骨も種子骨である。)

Epiphysis(骨端)Epiphysis こつたん Feneis: 012_39

[A02_0_00_018] →(epiphysisは、「~の上に」を意味するギリシャ語の接頭詞epiに、「成長する」という意味のギリシャ語phyeinを付けたもので、「上に向かって成長したもの」という意味である。 長骨の両端部をいい、骨幹とは別に骨化中心を生じて形成される。成長中は骨幹との間に骨端軟骨があって、骨の長さの成長にあずかる。両端部以外の突起や短骨・扁平骨などの突起、また扁平骨の辺縁部などにも、独立した骨化中心を生ずるものがあり、これらも広義の骨端である。)

Diaphysis(骨幹)Diaphysis こつかん Feneis: 012_38

[A02_0_00_017] →(長骨の骨端間の長い棒状部分。骨幹は直接に外力を受けることが多いので、これに対応して表層部は強固な緻密骨でできる。緻密骨は骨幹の中央で最も厚く、重量の負荷が大きい部でも厚い。)

Metaphysis(骨幹端)Metaphysis こつかんたん Feneis: 012_43

[A02_0_00_022] →(骨幹のうち骨端に近接する通常太い部分を骨幹端とよぶことがある。骨端の関節面は硝子軟骨の薄い層で覆われており、他の骨と関節する場合に摩擦を軽減するのに役立っている。骨幹端は、骨端軟骨に接する骨幹の端で、この部位で骨端軟骨によって骨の長さの成長が行われる。)

Apophysis(骨突起;突起)Apophysis こつとっき;とっき Feneis: 012_44

[A02_0_00_023] →(英独ではあまり使われず、I.N.Aでは削除され、B.R.にも採用されなかった。種々のやや異なった意味に用いられる。(1)最も広義には骨面からの突出・隆起をすべて総称し、線状隆起や関節頭までも含まれる。(2)きわだった骨の突出部でProcessusとほぼ同義(独立した骨化中心から生じずるときは癒合が完成した後はじめてApophysisとよぶ定義もある)。(3)独立した骨化中心をもたず、骨の延長として生ずる突起。英独ではこの意味に使う方が多い。(4)逆に突起のうち独立の骨化中心から形成されたものをいうこともある。仏では(2)(ときに(1))の意味に広く用い、多くの突起がapophyseを冠する。P.N.A.のApophysisがどの意味か明らかではない。)

Tuber; Tuberosity(隆起)Tuber りゅうき Feneis: 014_01

[A02_0_00_024] →(骨の小さい突出部。(例:オトガイ隆起・内外後頭隆起など)。)

Tubercle(結節)Tuberculum けっせつ Feneis: 014_02

[A02_0_00_025] →(周囲から比較的はっきりと区別された肥厚部。骨の表面から飛び出しているが鈍端を呈するもの。比較的おおきなものをTuberと呼ぶ。(例:オトガイ結節・耳介結節など))

Tuberosity(粗面)Tuberositas そめん Feneis: 014_03

[A02_0_00_026] →(ざらざらした骨面で、筋肉(実際は筋肉の腱)が停止する。)

Eminence(隆起)Eminentia りゅうき Feneis: 014_04

[A02_0_00_027] →(骨の小さい突出部。)

Process(突起)Processus とっき Feneis: 014_05

[A02_0_00_028] →(表面から突き出している部で、多く骨に用いられるが、内臓その他の軟部に対してもちいられることがある。例:乳様突起・鈎状突起(膵臓)など。)

Condyle(顆)Condylus か Feneis: 014_06

[A02_0_00_029] →(骨の一部で丸みをおびた突出部をさし、本来指などの関節のふしをいう。通常、隣接する骨と隣接する骨と関節する。(例:後頭顆・大腿骨や脛骨の骨の内側果・外側果など))

Epicondyle(上顆)Epicondylus じょうか Feneis: 014_07

[A02_0_00_030] →(顆の上位にある突起で、筋または靱帯が停止する。)

Crest; Ridge(稜)Crista りょう Feneis: 014_08

[A02_0_00_031] →(山の稜線を想定すればわかるように、比較的長く伸びている粗面をなす線状の隆起をいう。(例:腸骨稜・膨大部稜など))

Line(線)Linea せん Feneis: 014_09

[A02_0_00_032] →(線状をなしている体部で、骨にも軟部にも用いる。(例:顎舌骨筋線・白線など))

Notch(切痕)Incisura せっこん Feneis: 014_10

[A02_0_00_033] →(骨または器官の辺縁における刀でえぐったような弯入部。(例:下顎切痕・坐骨切痕・肺の心切痕など))

Fossa(窩)Fossa か Feneis: 014_11

[A02_0_00_034] →(表面から陥凹している場所。(例:側頭下窩・犬歯窩・腋窩・卵円窩など。なおfoveaというラテン語も窩と訳されているが、これはfossaより浅いものをさすことが多い))

Groove(溝)Sulcus こう;みぞ Feneis: 014_12

[A02_0_00_035] →(細長い陥凹部、みぞ。(例:顎舌骨神経溝・分界溝など))

Epiphysial cartilage(骨端軟骨)Cartilago epiphysialis こつたんなんこつ Feneis: 012_40

[A02_0_00_019] →(骨幹と骨端は軟骨性の骨原基中でそれぞれ別個の骨化中心から形成される。両者の間には板状の骨端軟骨が介在し、若年者ではそのその部で骨の長軸の成長が行われる。この時期には骨端軟骨を挟んで骨端側と骨幹側に薄い骨質が存在するが、軟骨の成長が停止すると、両側の骨質板との境界から内部に向かって軟骨基質に石灰化が進行する。その後、この石灰化軟骨と両側の骨質板に部分的な破壊と吸収が起こり、それが拡大するとともに新しい骨梁の形成もあって、骨幹と骨端の内部構造はひと続きのものとなり、骨は完成する。このとき、骨化した骨端軟骨の一部が骨端線として残ることがある。)

Epiphysial plate; Growth plate(骨端板;成長板)Lamina epiphysialis こつたんばん;せいちょうばん Feneis: 012_41

[A02_0_00_020] →(骨端板は成長板ともよばれる。骨端線と同義語。)

Epiphysial line; Epiphyseal line(骨端線)Linea epiphysialis こつたんせん Feneis: 012_42

[A02_0_00_021] →(X線像で骨端接合部が閉鎖した後に、1条の細い線が残って見えるが、これは骨端接合部瘢痕(骨端線)といわれる。)

Synostosis(骨結合)Synostosis こつけつごう

[A02_0_00_021_1]

Articular surface(関節面)Facies articularis かんせつめん Feneis: 014_13

[A02_0_00_036] →(関節に関与する骨端の関節面は関節軟骨という硝子軟骨でおおわれており、また関節を補強する靱帯も多数ある。)

Medullary cavity; Marrow cavity(髄腔;骨髄腔)Cavitas medullaris ずいくう;こつずいくう Feneis: 014_14

[A02_0_00_037] →(骨幹部は管状で、厚い緻密骨からなる緻密質が広い髄腔を囲む。髄腔と海綿質の網目の小腔とは造血組織である骨髄で満たされる。)

Yellow bone marrow; Yellow marrow; Fatty marrow(黄色骨髄;黄色髄;脂肪髄)Medulla ossium flava おうしょくこつずい;おうしょくずい;しぼうずい Feneis: 014_16

[A02_0_00_039] →(骨髓は造血作用を失ったものは黄色をしているので黄色骨髓という。長骨の骨端、短骨、扁平骨と不規則骨の骨髓は一生涯赤色骨髓であるが、他の骨髓はおよそ5歳後に黄色骨髓となる。)

Red bone marrow; Red marrow(赤色骨髄;赤色髄)Medulla ossium rubra せきしょくこつずい;せきしょくずい Feneis: 014_17

[A02_0_00_040] →(骨髓は造血作用を営んでいるものは赤い色を呈しているので赤色骨髓という。長骨の骨端、短骨、扁平骨と不規則骨の骨髓は一生涯赤色骨髓である。)

Nutrient foramen(栄養孔)Foramen nutricium えいようこう Feneis: 014_18

[A02_0_00_041] →(どの骨をとってみても、骨の表面には虫が食ったような孔がポツポツとあいている。これらのうち、こまかい孔やくぼみは主としてシャーピーの線維(骨膜から骨質に入り込む結合組織線維)が侵入する孔であるが、輪郭のハッキリした直径1~2mmの丸い穴は細い血管が骨に出入りするためのもので、栄養孔とよばれる。厳密にいえば、これらの孔の開口部が栄養孔で、骨に入り込んだトンネル状の部分は栄養管と名づけられる。この栄養孔ないし栄養管は骨質を貫いて髄腔(骨髄を収容する腔所)に達している。したがって、栄養孔からはいる動脈は主として骨髄を養うが、その枝は髄腔に近い深部の骨質も養う。また栄養孔から出てくる静脈は骨髄と骨からの炭酸ガスや老廃物を運ぶだけでなく、骨髄で形成された新しい赤血球や白血球を末梢血流に導き出す役割を持っているのである。なお骨の表層の緻密質は、骨膜の動脈叢から出る無数の細い枝で養われが、その進入路は非常に細くて肉眼的にはほとんど見分けられない。それぞれの骨における栄養孔の数や位置は、大体の原則はあるものの個体差ははなはだしい。たとえば椎骨では、栄養孔はとくに椎体の表面に多くみられるが、その数・位置・大きさなどは千差万別でる。なお、椎孔をのぞきこんでみると、椎体の後面にはとくに大きい栄養孔(ここを通る主な血管は椎体静脈)を見いだすことができる。)

Nutrient canal(栄養管)Canalis nutriens; Canalis nutriens えいようかん Feneis: 014_19

[A02_0_00_042] →(栄養孔につづく管で、骨に入り込んだトンネル状の部分は栄養管と名付けられる。)

Ossification centre; Ossification center(骨化中心;骨化点)Centrum ossificationis こつかちゅうしん;こつかてん Feneis: 014_20

[A02_0_00_043] →(骨化はつくられる骨の全域で同時に進行するのではなく、はじめ1ないし数ヶ所で骨化がおこり、しだいに周辺に及んでいく。この最初に骨化がおこる部位を骨化中心または骨化点という。)

Primary(一次骨化点)Primarium 1じこつかてん Feneis: 014_21

[A02_0_00_044] →(一次骨化点は骨幹における骨化点。)

Secondary(二次骨化点;二次骨化中心;二次中心;二次)Secundarium にじこつかてん;にじこつかちゅうしん;にじちゅうしん;にじ Feneis: 014_22

[A02_0_00_045] →(二次骨化点は骨端における骨化点。)

最終更新日: 19/10/13

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