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- 181_00【Bones of forearm前腕骨;前腕の骨 Ossa antebrachii】
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- 181_01【Radius橈骨 Radius】 One of the two bones of the forearm. It is lateral to the ulna.
→(橈骨は前前腕の2本の骨のうち、外側の短い方にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3~4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。)
- 181_02【Ulna尺骨 Ulna】 Medial forearm bone.
→(橈骨と並んで前腕の内側(小指側)にある長管状骨(男約24cm、女21~22cm)で、上下の両端と体が区分される。この骨は橈骨とは逆に上端部が大きく下端部が細い。上端には前上方から深く切れ込んだ滑車切痕があって上腕骨滑車と関節する。滑車切痕の中央には上腕骨の滑車のくぼみに対応する弱い高まりが縦に走っている。滑車切痕の下端は前方に付きだして鈎状突起となり、切痕の後面は著しく肥厚して肘頭を形づくっている。また、滑車切痕の下外側には橈骨切痕があり、橈骨の関節輪状面に接する。橈骨体は橈骨の骨間部でゆるくS状に弯曲しており、前面には、滑車切痕のすぐ下に尺骨粗面がある。橈骨切痕の下縁から下方に向かう高まりは回外筋の起始するところである(回外筋稜)。橈骨体には前後および外側の3縁と前後内側の3面が区別出来るが、外側縁は鋭く外側へ張り出し、骨間縁とよばれる。尺骨の下端は小さな鈍円状のふくらみになっていていて尺骨頭の外周には橈骨の尺骨粗面と関節をつくる関節環状面がある。また、尺骨下端の内側面には茎状突起という細くて小さな突起がみられる。語源はギリシャ語のOlein(ヒジ)に由来する。また、Olecranon(肘頭)はOleinのcranon(頭)という意味である。)
- 181_03【Posterior surface of radius; Posterior radial surface後面;背側面(橈骨の) Facies posterior radii; Facies dorsalis radii】
→(橈骨体の後面から長母指外転筋、短母指心筋などが起こる。)
- 181_04【Posterior border of radius; Posterior margin of radius後縁;背側縁(橈骨の) Margo posterior radii; Margo dorsalis radii】
→(橈骨の後縁は橈骨粗面から茎状突起後面にわたる橈骨の隆線。)
- 181_05【Lateral surface of radius外側面;橈側面(橈骨の) Facies lateralis radii; Facies radialis radii】
→(橈骨体の中央部には円回内筋粗面のほか外側面の上部に回外筋がつく。)
- 181_06【Anterior border of radius; Anterior margin of radius前縁;掌側縁(橈骨の) Margo anterior radii; Margo volaris radii】 Border of the radius that faces anterolaterally.
→(橈骨の前縁は橈骨粗面から茎状突起前部にのびる橈骨体の隆線。)
- 181_07【Anterior surface of radius前面;掌側面(橈骨の) Facies anterior radii; Facies volaris radii】
→(橈骨体の前面から長母指屈筋、浅指屈筋が起こる。)
- 181_08【Interosseous border of radius; Interosseous margin of radius骨間縁;骨間稜(橈骨の) Margo interosseus; Crista interossea (Radius)】 Margin facing the ulna and giving attachment to the interosseous membrane.
→(骨間縁は最も薄く、鋭く突出し、ここに前腕骨間膜が着く。)
- 181_09【Posterior surface of ulna; Posterior ulnar surface後面;背側面(尺骨の) Facies posterior ulnae; Facies dorsalis ulnae】
→(尺骨の後面には肘筋、尺側手根伸筋、長母指外転筋、示指伸筋が発着する。後面では、茎状突起と関節環状面の間に尺側手根筋が通る深い溝がある。また、下面では茎状突起と尺骨頭下面の関節面との間に粗なくぼみがある。ここに橈骨の尺骨切痕の下縁からおこり、尺骨頭と手根骨を隔てる関節円板が着く。)
- 181_10【Posterior border of ulna; Posterior margin of ulna後縁;背側縁(尺骨の) Margo posterior ulnae; Margo dorsalis ulnae】
→(尺骨の後縁はやや鋭く上端は左右に分かれる。)
- 181_11【Medial surface of ulna; Medial ulnar surface内側面;尺側面(尺骨の) Facies medialis ulnae; Facies ulnaris ulnae】 Surface facing the trunk.
→(尺骨の内側面には深指屈筋の一部などが発着する。)
- 181_12【Anterior border of ulna; Anterior margin of ulna; Anterior ulnar margin前縁;掌側縁(尺骨の) Margo anterior ulnae; Margo volaris ulnae】 Margin facing anteromedially.
→(尺骨の前縁は鈍く上端は左右に分かれる。)
- 181_13【Anterior surface of ulna前面;掌側面(尺骨の) Facies anterior ulnae; Facies volaris ulnae】
→(尺骨の前面には深指屈筋の起こるくぼみおよび粗面がある。また、浅屈筋の一部、尺側手根屈筋が発着する。)
- 181_14【Interosseous border of ulna; Interosseous margin of ulna; Ulnar interosseous margin骨間縁;骨間稜(尺骨の) Margo interosseus; Crista interossea (Ulna)】 Attachment site of the interosseous membrane.
→(尺骨体の外側の縁は最も鋭い骨間縁で、橈骨の同面の縁に対向する(両者の間に前腕骨間膜が着く)。)