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- 298_00【Atlas; First cervical vertebra; [CI]環椎[C1];第1頚椎 Atlas [CI]】 First cervical vertebra. It does not have a body.
→(第一頚椎(環椎)は、ほかの頚椎と比べて特殊な形をしていしている。環椎(第一頚椎)には椎体と棘突起は存在せず、短い前弓と長い後弓および外側塊の三つの部分が大きな椎孔を囲んでいる。前弓は椎体の前縁部に相当し、前面中央には前結節が、後面の中央には歯突起窩がある。後弓は椎弓に相当する部分で、後面の中央には棘突起に相当する部分で、後面の中央には棘突起に相当する後結節がある。外側塊は前弓と後弓を結合する分で著しく肥厚している。外側塊からは外側へ向かってかなり大きい横突起が出ており、横突起の基部には比較的内頚の大きな横突孔がある。外側塊の上面には長楕円形の上関節窩が、下面には平らな下関節窩があって、それぞれ後頭骨の後頭顆、軸椎の歯突起がおさめられてりう。後半の部分は本来の椎孔に相当し、三角形状である。頭上に天空を支えるギリシャの神Atlas(Titan)にちなんで命名された。)
- 298_00a【Axis; Second cervical vertebra; C2 vertebra; [CII]軸椎[C2];第2頚椎 Axis; Epistropheus [CII]】 Second cervical vertebra.
→(軸椎(第二頚椎)上半部は特異的な形をしており、犬歯によくにた歯突起が上方に突出している。これは本来環椎の軸体であり、発生の途中、椎体の周辺部から分離し、軸椎体と結合したものである。歯突起の前後面にはそれぞれ前関節面、後関節面があり、前者は軸椎の歯突起窩に、後者は環椎横靱帯と対向する。頭蓋の回旋運動は歯突起を軸とする環椎の回旋運動にによって行われる。椎体上面の上関節面は対向する環椎の下関節面の形によく似て円形平坦である。また、椎弓は強大であり、下椎切痕も著明であるが、上椎切痕は明らかでない。横突起はやや小さく、尖端では後結節だけが認められる。)
- 298_01【Transverse ligament of atlas環椎横靱帯 Ligamentum transversum atlantis】 Transverse band that extends from one side of the atlas to the other, passing behind the dens and holding it in position.
→(環椎横靱帯は環椎の左右の外側塊の間に張り、その前面中央には線維軟骨を帯びて歯突起と関節するとともに、歯突起の後方への移動を防ぐ。)
- 298_02【Capsule of lateral atlanto-axial joint関節包(外側環軸関節の) Capsula articulatio atlantoaxialis lateralis】
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- 298_03【Dens axis; *Dens of axis歯突起;軸椎歯突起 Dens axis; Dens epistrophei】
→(軸椎の椎体はその頭側面に歯突起という歯の形をした突起をもっており、この突起は歯突起尖に終わる。この突起を軸として軸椎が回転する。)
- 298_04【Posterior tubercle of atlas後結節(環椎の) Tuberculum posterius (Atlantis)】 Rudiment of the spinous process.
→(第一頚椎の後結節は棘突起の退化したものであり、第二頚椎以下の後結節は横突起の一部を指すから、同じ後結節でも注意のこと。)
- 298_05【Anterior tubercle (of atlas)前結節(環椎の) Tuberculum anterius (Atlantis)】
→(前弓の前面中央には前結節が下方に向けて小さく突出している。(環椎での前結節と後結節は他の頚椎の前結節・後結節はまったく違うので注意する))