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- 301_01【Occipital bone後頭骨 Os occipitale】 Bone located between the sphenoidal, temporal, and parietal bones.
→(脳頭蓋の後下部にある単一の骨で、頭蓋の脊柱上端に連なる部をつくる。前端に近く大きな大後頭孔があって、それより前方の底部、両側の外側部、後方の後頭鱗の3部に分けられる。前方は蝶形骨体、外方は側頭骨の岩様部、上方は頭頂骨と接するその形はほぼ舟状で、内面はくぼみ、外面はふくれる。後頭骨は胎生期後半には4つの部分に分離している。これらの4部が癒合して単一の骨になるのは生後3~4年たってからであるが、各部の名前だけは成人の骨にも残されている。)
- 301_02【Atlas; First cervical vertebra; [CI]環椎[C1];第1頚椎 Atlas [CI]】 First cervical vertebra. It does not have a body.
→(第一頚椎(環椎)は、ほかの頚椎と比べて特殊な形をしていしている。環椎(第一頚椎)には椎体と棘突起は存在せず、短い前弓と長い後弓および外側塊の三つの部分が大きな椎孔を囲んでいる。前弓は椎体の前縁部に相当し、前面中央には前結節が、後面の中央には歯突起窩がある。後弓は椎弓に相当する部分で、後面の中央には棘突起に相当する部分で、後面の中央には棘突起に相当する後結節がある。外側塊は前弓と後弓を結合する分で著しく肥厚している。外側塊からは外側へ向かってかなり大きい横突起が出ており、横突起の基部には比較的内頚の大きな横突孔がある。外側塊の上面には長楕円形の上関節窩が、下面には平らな下関節窩があって、それぞれ後頭骨の後頭顆、軸椎の歯突起がおさめられてりう。後半の部分は本来の椎孔に相当し、三角形状である。頭上に天空を支えるギリシャの神Atlas(Titan)にちなんで命名された。)
- 301_03【Axis; Second cervical vertebra; C2 vertebra; [CII]軸椎[C2];第2頚椎 Axis; Epistropheus [CII]】 Second cervical vertebra.
→(軸椎(第二頚椎)上半部は特異的な形をしており、犬歯によくにた歯突起が上方に突出している。これは本来環椎の軸体であり、発生の途中、椎体の周辺部から分離し、軸椎体と結合したものである。歯突起の前後面にはそれぞれ前関節面、後関節面があり、前者は軸椎の歯突起窩に、後者は環椎横靱帯と対向する。頭蓋の回旋運動は歯突起を軸とする環椎の回旋運動にによって行われる。椎体上面の上関節面は対向する環椎の下関節面の形によく似て円形平坦である。また、椎弓は強大であり、下椎切痕も著明であるが、上椎切痕は明らかでない。横突起はやや小さく、尖端では後結節だけが認められる。)
- 301_04【Joint capsule; Articular capsule関節包;関節嚢 Capsula articularis】
→(関節包(関節嚢)は骨膜のつづきで関節腔を完全に包む。関節包は緊張または弛緩することができ、関節体の軟骨におおわれた面の近くに固着している。外層の線維膜(線維層)と内層の滑膜(滑膜層)の2層とからなる。滑膜の内面からぬるぬるした、糸をひくような滑液が分泌され、摩擦を軽減する。)
- 301_05【Basilar part of occipital bone底部(後頭骨の) Pars basilaris (Os occipitale)】 The part that ascends from the foramen magnum to the spheno-occipital synchondrosis.
→(後頭骨の底部は大後頭孔前縁の前方にある長方形の板状部で、内頭蓋底と外頭蓋底の斜台の下半分を作る。両側縁は側頭骨の錐体と軟骨結合している。)
- 301_06【Hypoglossal canal舌下神経管 Canalis nervi hypoglossi; Canalis hypoglossi】 Passageway that begins superolateral to the foramen magnum and ends anterolateral to the occipital condyle. It transmits CN XII and a venous plexus.
→(後頭顆の上方には後内方から前外方に舌下神経の通路である舌下神経管が走る。)
- 301_07【Tectorial membrane of atlanto-axial joint蓋膜(環軸関節の) Membrana tectoria】 Double-layered continuation of the posterior longitudinal ligament. It extends from the axis to the anterior margin of the foramen magnum where it passes into the periosteal layer of the cranial dura mater.
→(蓋膜は後縦靱帯の上部がつくる幅広い膜で、環椎十字靱帯を後から被い、大後頭孔前縁を越えて斜台に至り、後縦靱帯を後方から被う脳硬膜と共に骨に着く。Fickなど記述では、蓋膜は後縦靱帯上部の特に深層を指し、その線維は表層の後縦靱帯に比較して短く、下端は第2~3頚椎体に終わるとしている。蓋膜とは硬膜上腔の蓋をする膜という意味である。Tectoriaはtectum(蓋、屋根)の形容詞。)
- 301_08【Transverse process of atlas (C1); Transverse process of cervical vertebrae I横突起;肋横突起(環椎の) Processus transversus (Atlas); Processus costotransversarius atlantis】
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- 301_09【Posterior longitudinal ligament後縦靱帯;後総縦靱帯 Ligamentum longitudinale posterius; Ligarnentum longitudinale commune dorsale】 Ligament that mainly connects the intervertebral discs, traveling along the posterior surfaces of the vertebral bodies within the anterior wall of the vertebral canal. It is continuous with the tectorial membrane from the third cervical vertebra upward.
→(後縦靱帯は椎体と椎間円板の後面に沿い、脊柱管の前壁を縦走する。上端は幅が広く、大後頭孔前縁より約1cm上方の斜台から起こり(この部の深層の部は蓋膜と呼ばれる)、下方ほど狭くなって仙骨管の前壁に達する。椎間円板およびそれに接する椎体の縁と固く結合し、椎体後面の中部とは結合がゆるい。とくにひゅそうの線維は4~5個の椎体を越えて椎間円板から椎間円板へと結合し、この靱帯が椎間円板に着くところでは特に幅が広くなっている。前・後縦靱帯は椎体と椎間円板からなる柱を前後から支えるとともに、椎間円板の弾性によって緊張させられている。)