361
- 361_00【Pectoral girdle; Shoulder girdle上肢帯;胸帯;肩帯 Cingulum pectorale; Cingulum membri superioris】 Its skeletal framework consists of the scapulae and the clavicles.
→(上肢帯とは肩(肩甲部)に相当し、体幹と上腕とを結合する役目をする(骨では鎖骨と肩甲骨が上肢帯骨である)。上腕と体幹との移行部で肩関節を包んでいる範囲を肩というが、その広がりははっきり規定されていない。)
- 361_01【Acromion肩峰;カタサキ Acromion】 Free end of the spine of the scapula that projects over the head of the humerus.
→(肩峰は肩甲棘そのものは、尖端が扁平な大突起となって関節窩を越えて突き出ている。この部分を特に肩峰(肩甲棘から肩峰にかけて僧帽筋がつき、三角筋が起こる)と呼ばれ、その突起近くの内側面には鎖骨と連結する小楕円形の関節面(輪郭はあまり明瞭でない)がある。肩甲棘のつけ根(肩甲骨背側面から起こる基部)の外側端の所では、棘上窩と棘下窩が関節窩のすぐそばでたがいに交通している。)
- 361_02【Anatomical neck of humerus解剖頚(上腕骨の) Collum anatomicum humeri】 Area bounded by the head of the humerus at one end and the greater and lesser tubercles at the other.
→(上腕骨頭の周囲は浅い溝で区切られているので、ここに軽度のくびれが生じている。このくびれが理論的な意味での解剖頚である。)
- 361_03【Greater tubercle of humerus大結節(上腕骨の) Tuberculum majus humeri】 Large protuberance on the lateral surface of the humerus for muscle attachment.
→(上腕骨頭の外側には2個の隆起が見られる。そのうち外側方を向く大きいほうが大結節(棘上筋・棘下筋・小円筋が付く)である。)
- 361_04【Lesser tubercle小結節(上腕骨の) Tuberculum minus】 Small protuberance on the anterior surface of the humerus for muscle attachment.
→(上腕骨頭の外側には2個の隆起が見られる。そのうち前面に突出する小さい方が小結節(肩甲下筋が着く場所)である。)
- 361_05【Glenoid cavity of scapula関節窩(肩甲骨の) Cavitas glenoidalis scapulae】 Articular fossa forming part of the shoulder joint.
→(肩甲骨の外側角は先がそぎ取られたようになっており、ここに上腕骨と関節する大きな関節窩が西洋ナシの輪郭をした浅いくぼみを作っている。)
- 361_06【Infraglenoid tubercle関節下結節;関節下粗面 Tuberculum infraglenoidale; Tuberositas infraarticularis】 Small tubercle below the glenoid cavity for the origin of the long head of the triceps brachii muscle.
→(肩甲骨関節窩の下方に粗な関節下結節(上腕三頭筋長頭が起こる)がある。)
- 361_07【Third rib [III]第3肋骨 Costa III; [III]】
→()
- 361_08【Coracoid process of scapula烏口突起 Processus coracoideus】 Hooked process that projects anteriorly from the superior border of the scapula just lateral to the suprascapular notch. Attachment site of the pectoralis minor muscle and origin of the short head of the biceps brachii and coracobrachialis muscles.
→(肩甲切痕と関節窩の間には、烏の嘴のように折れ曲がった烏口突起が前外側方に突出している。烏口突起は烏口腕筋と上腕二頭筋(の短頭)が起こり、また小胸筋が付くための突起である。Koraxというギリシャ語は烏(または烏の嘴ように曲がったもの-ドアの把手など)を意味する。)
- 361_09【Clavicle; Collar bone鎖骨 Clavicula】
→(鎖骨は胸骨上縁のところにある棒状の骨。鎖骨の内側端を鎖骨端といい、その内側面には四角形の頬骨関節面があって、頬骨の鎖骨切痕と連結する。また、外側端を肩峰端といい、その外側面には楕円形の肩峰関節面があって肩甲骨と連結する。鎖骨下面の胸骨端の近くには胸鎖靱帯圧痕、肩峰端のすぐ近くには円錐靱帯結節という粗面があり、それぞれ同名の靱帯が付着する。鎖骨は結合組織生骨であり、全身の骨の中では最も早く骨化がはじまる(胎生第5週)が、骨化の完了する時期は25最以後で長骨の中では一番遅い。鎖骨は一般の長骨と異なり髄腔がなく、内部は海綿質でみたされている。哺乳類のうち上肢を歩行以外にも使用する(たとえば、物をつかんだり、からだの前で上肢を交差させる動作など)動物では鎖骨は発達しているが、上肢を前後方向に動かして歩行だけに使用する動物では鎖骨はないか、あっても痕跡的である。したがって霊長目や齧歯目では鎖骨が発達し、食肉目や有蹄目には鎖骨がない。語源はClavis(腱、カンヌキ)の縮小形で小さな鍵という意味。)
- 361_10【Spine of scapula; Scapular spine肩甲棘 Spina scapulae】 Rather long bony ridge on the posterior surface of the scapula that is continuous with the acromion.
→(肩甲棘そのものは、尖端が扁平な大突起となって関節窩を越えて突き出ている。この部分を特に肩峰(肩甲棘から肩峰にかけて僧帽筋がつき、三角筋が起こる)と呼ばれ、その突起近くの内側面には鎖骨と連結する小楕円形の関節面(輪郭はあまり明瞭でない)がある。)