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- 995_00【Lens水晶体 Lens; Lens crystallina】 Lens suspended by the ciliary zonule between the pupil and vitreous body. It measures 9-10 mm in diameter and is about 4 mm thick.
→(水晶体は虹彩の後方、硝子体の前方に位置し、双凸面レンズ構造をもつ。赤道直径約9mm、水晶体軸(前、後極を結ぶ直線)3.7~4.4mm、前面弯曲度から8mm、後面弯曲度~6mm、屈折率1.36(中央部)~1.42(辺縁部)。水晶体は無色透明な水晶体包(前面で厚く、後面で薄い粘液多糖体層で、水晶体上皮の基底膜が発達したもの)におおわれる水晶体質よりなる。水晶体質はより軟らかい上皮と硬い核に分かれやすく、胎児では雌で水晶体包に切れ目をいれるとはじけるように裂ける。生体では前、後極から発する数本の水晶体放線がわずかに認められ、胎児では前後両面放線がわずかに認められ、胎児では前後両面に、たがいに120°に交わる3本の放線(前面逆Y字、後面正Y字形)を示す。水晶体の構成要素は水晶体線維で、発生初期の単層の水晶体胞の後壁の細胞のみが著しく長大化したものである。前面に層単層の水晶体上皮は水晶体胞前壁の原型を保つ。赤道より後面にいくにしたがい長細い六角形の水晶体線維の束へと移行する。胎児期の放線は水晶体線維束の付着点をなす中隔に一致し、前極からおこる線維は後面の赤道近くの最寄りの放線に、前面赤道近くの中隔よりおこる線維は後極へ向かう。水晶体線維は緊密かつ生前と配列するが、微絨毛を出して細い細胞管腔を確保し、水および代謝物質の移送路を形成する。生体の水晶体には血管の神経の分布が認められない。胎児の水晶体包は硝子体動脈により養われるが、妊娠末期に道動脈が閉鎖する。老年者では前後面の弯曲度が減って扁平となり、黄白色を帯びる傾向にある。この変化が進行したものを白内障cataractという。全体の25%を占める水晶体蛋白はα-およびβ-クリスタリンと不溶性アルブモイドよりなり、そのほかにグルタチン、ビタミンCなどが含まれる。)
- 995_01【Anterior surface of lens前面(水晶体の) Facies anterior lentis】 Anterior, less convex surface of the lens that has a radius of 8.3-10 mm.
→(水晶体の前面は曲率半径8.3~10のゆるやかな面。)
- 995_02【Posterior surface of lens後面(水晶体の) Facies posterior lentis】 Posterior, more strongly convex surface of the lens that has a radius of about 6.5 mm.
→(水晶体の後面は曲率半径約6.5mmのつよくまがった面。)
- 995_03【Axis of lens水晶体軸 Axis lentis】 Imaginary line connecting the anterior and posterior poles.
→(水晶体軸は水晶体の前・後極をむすんだ線。)
- 995_04【Anterior pole of lens前極(水晶体の) Polus anterior lentis】
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- 995_05【Equator of lens水晶体赤道 Equator lentis】 Greatest circumference encircling the eyeball equidistant between the anterior and posterior poles.
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- 995_06【Posterior pole of lens後極(水晶体の) Polus posterior lentis】 It lies opposite to the anterior pole and lateral to the exit of the optic nerve.
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