204_02【Lunate bone月状骨 Os lunatum】 Bone situated between the scaphoid and triquetrum. →(月状骨は手根の近位列の骨で、舟状骨および三角骨の間にある。上面は橈骨(外側)と関節円板(内側)に向かう凸の、下面は有頭骨に向かい凹の関節面となり、側面からみると半月形で、そこには隣接の舟状骨と三角骨に対する関節面がある。)
204_03【Triquetrum bone; Triquetral bone三角骨 Os triquetrum】 Bone dorsal to the pisiform between the hamate and lunate. →(三角骨は月状骨、有鈎骨、豆状骨の間にはまって下内側(小指側)に向かってやや尖った三角錐体状である。有鈎骨に向かう面は軽度に鞍状である。)
204_04【Pisiform bone豆状骨 Os pisiforme】 Bone located on the palmar side of the triquetrum. It is actually a sesamoid bone embedded in the tendon of the flexor carpi ulnaris muscle. →(豆状骨は尺側手根屈筋腱のなかの半球状の種子骨である。三角骨に向く側に関節面がある。)
204_05【Hamate bone有鈎骨 Os hamatum】 Bone located between the fourth and fifth metacarpals, the capitate, and the triquetrum. →(有鈎骨は第4、5中手骨に対する不正な鞍状の関節面を底として上方に尖る三角形である。掌側面の内側端から掌側に有孔骨鈎が突出する。内上面は三個角骨にする鞍状の関節面で占められる。)
204_06【Scaphoid bone舟状骨(手の) Os scaphoideum; Os naviculare manus】 Bone situated between the lunate and trapezium. →(手の舟状骨は手根の近位列の最大の骨で、外側(橈側)にある。橈骨、月状骨、有頭骨、大菱形骨、小菱形骨と関節する。上面(近位面)は橈骨に向かう凸な、下面(遠位面)は有頭骨に向かう凹な関節面で大部分を占められ下外側端に大小菱形骨に対する関節面がある。)
204_07【Capitate bone有頭骨 Os capitatum】 Centrally located bone between the third metacarpal and the lunate. →(有頭骨の最大の手根骨で、上端は舟状骨と月状骨に対する半球状の関節面を有する頭部([JNA]Caput ossis capitati有頭骨頭)をなし、この部が全手根骨の中央に位置する。下端は大きく、稜線で内外2部に分かれる三角形の関節面によって第2、3中手骨に対し、その内側縁は第4中手骨にも接する。)
204_08【Trapezium bone大菱形骨;大多角骨 Os trapezium; Os multangulum majus】 Bone situated between the first metacarpal and the scaphoid. →(大菱形骨は第一中手骨と舟状骨の間にある。大きな下端には第1中手骨に対向する内外方向に凹、掌背方向に凸の鞍状の関節がある。内側(小指側)面の一部で第2中手骨にも向かう。内側面のそれより後は小菱形骨がはまる深い凹面となる。)
204_09【Trapezoid bone小菱形骨;小多角骨 Os trapezoideum; Os multangulum minus】 Bone located between the second metacarpal, scaphoid, trapezium, and capitate. →(小菱形骨は舟状骨、大菱形骨、有頭骨、第2中手骨の間にはさまり、周囲にこれらの骨に対する関節面を持ち、掌背方向を向く小さな角柱状である。)
204_10【Second metacarpal bone; 2nd metacarpal bone [II]第2中手骨 Os metacarpale II】 →()
204_10a【Metacarpals; Metacarpal bones [I-V]中手骨[1-5] Ossa metacarpi; Ossa metacarpalia [I-V]】 Metacarpal bones of the hand. →(中手骨は手根骨の遠位にある5本の細長い管状骨である。第1中手骨が最も短いが、最も太い。最も長いのは第2中手骨で、ついで第3、第4、第5中手骨の順に短い。中手骨には頭・底・体の3部が区別できるが底は中手骨の近位端で太く、手根骨との関節面をもっている。関節面の形は中手骨によって異なり、第1中手骨は鞍状に凸、第2中手骨では中央にくぼみがみられ、第3、第4中手骨では平らである。第5中手骨では不完全な鞍状を呈する。体は後面に向かってゆるく弯曲していて底および頭より細いので、となりあう中手骨の間に中手骨間隙ができる。頭はまるく大きく、基節骨底に接する関節面がある。第3中手骨底の背面外側には小さな突起がみられ、第3中手骨の茎状突起という。)
204_11【Proximal phalanx of hand基節骨(手の) Phalanx proximalis manus】 Proximal bone of a finger. →(基節骨は掌側は平らで、手背側は横方向に凸をなし、屈筋の線維性腱鞘が付着するためのとがった粗な角をもっている。基節骨には体があり、遠位には頭、近位には底がある。頭はまた頭の関節面は滑車状になっている(滑車ともいわれる)。底には横長の卵円形のくぼんだ関節面があり、中手骨と関節でもって連結している。基節骨は第3指のものが最もながい。)
204_12【Middle phalanx of hand中節骨(手の) Phalanx media manus】 Middle bone of a finger. →(手の中節骨は基節骨を小型にしたようなものであるが、近位端すなわち底の関節面はくぼみの中央に軽い高まりがある。中節骨の長さは第3指と第4指のものがほぼ同長で最も長く、第2指のものがこれに次ぎ、第5指のものは最も短い。第5指の中節骨は時として極端に短く、末節骨よりも短いことすらある。このような以上を中節短小症と呼ぶ。)
204_13【Distal phalanx of hand末節骨(手の) Phalanx distalis manus】 Distal bone of a finger; ungual phalanx. →(手の末節骨の特徴は、小型であるほか、尖端がややふくれたのちに細く終わり、遠位端に関節面がないことである。遠位端の掌側面には馬蹄形をした粗面がみられる。この粗面は深指屈筋腱が付着するためのものである。)