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- 651_00【Permanent teeth永久歯 Dentes permanentes】 Permanent teeth that erupt after loss of deciduous teeth.
→(永久歯は乳歯脱落後に残る歯。上顎・下顎、左右各側に、それぞれ8個ずつ、計32個があるすなわち、切歯2個、犬歯1個、小臼歯2個、大臼歯3個の8個ずつある。)
- 651_01【Molar tooth大臼歯 Dentes molares】 Teeth (twelve) in the sixth, seventh, and eight position of the dental arcade.
→(大臼歯は歯列弓の第6、7、8位にある歯。大臼歯は大きい。特に第1大臼歯は最も大きく、後ろの物ほど小さくなる。永久歯列では左右に3歯ずつ小臼歯の後方にある。乳歯列では、上下顎に4歯ずつあるのみで、左右に2歯ずつ犬歯の後方にある。歯冠は大きく、ほぼ四角形の複雑な咬合面をもち、ここに3~5個の歯冠結節(咬頭)がみられる。歯根は一般に下顎では4本、上顎では3本に分岐する。)
- 651_01a【Third molar tooth; Wisdom tooth智歯;おやしらず;第3大臼歯 Dens molaris tertius; Dens serotinus】
→(第三大臼歯は生後17~21年に生え、智歯ともいわれる。しかし、一般に退化的で、形態にも個体差が大きく、萠出も変異が大きく、生涯萠出しないこともある。)
- 651_01b【Second molar tooth第2大臼歯 Dens molaris II】
→( 永久歯も、乳歯と同様に、一般に下顎の歯は上顎よりも早く生える。
上述のように、永久歯のうちで、最初に生えるのは第1大臼歯で、6歳臼歯と呼ばれる。第3大臼歯を除くと、最後に生えるのは第2大臼歯で、生後12歳に生えるので12歳臼歯とも呼ばれる。第3大臼歯は生後17~21歳に生え、智歯(オヤシラズ)といわれる。しかし、一般に退化的で、形態にも個人差が大きく萠出も変化が大きく、生涯萠出しないこともある。(解剖学講義))
- 651_01c【First molar tooth第1大臼歯 Dens molaris I】
→( 永久歯も、乳歯と同様に、一般に下顎の歯は上顎よりも早く生える。
上述のように、永久歯のうちで、最初に生えるのは第1大臼歯で、6歳臼歯と呼ばれる。第3大臼歯を除くと、最後に生えるのは第2大臼歯で、生後12歳に生えるので12歳臼歯とも呼ばれる。第3大臼歯は生後17~21歳に生え、智歯(オヤシラズ)といわれる。しかし、一般に退化的で、形態にも個人差が大きく萠出も変化が大きく、生涯萠出しないこともある。(解剖学講義))
- 651_01d【Maxillary third molar上顎第3大臼歯;第3大臼歯(上顎の) Dens molaris III; Dens serotinus (Maxilla)】
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- 651_01g【Mandibular third molar下顎第3大臼歯;大臼歯(下顎の) Dens molaris III; Dens serotinus (Mandibula)】
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- 651_02【Mandibular canal下顎管 Canalis mandibulae】 Bony canal within the mandible that transmits the inferior alveolar artery and nerve. It begins at the mandibular foramen and passes beneath the roots of the teeth to the mental foramen.
→(下顎孔から前内側に向いた骨内に下顎管が始まる。下顎管はこれから下顎体の歯槽の下をほぼ顎舌骨筋線と平行に、大・小臼歯および犬歯の歯根に小さい枝を送りつつ前方へ走り、その前端はオトガイ孔で顔面に開くが、その直前に切歯の根糸の下を前方に向かい正中線に至る細管を分ける。下顎管は下顎神経の枝の下歯槽神経および同名動静脈の通路である。)
Highmore, Antrum of
- 651_03Highmore, Antrum of【Maxillary sinus上顎洞;ハイモア腔 Sinus maxillaris】 It measures over 3 cm vertically and sagittally and 2.5 cm in the frontal plane. Its floor is usually at least 1 cm below the floor of the nose and its lowest point is usually at the level of the first molar.
→(上顎洞は上顎体中にある最大の副鼻腔で、その形はだいたいにおいて上顎体の形に一致するが、尖端を外上方、すなわち頬骨突起の方に出しているので錐体状に近く、その底は鼻腔面にむく。ここにはなはだ大きい上顎洞裂孔があるが、完全な頭蓋ではこの裂孔は口蓋骨の垂直板、篩骨の鈎状突起および下鼻甲介の上顎、篩骨稜突起によりその一部がふさがれて著しく小さくなる。(生体では、さらに鈎状突起まで鼻粘膜に被われるため、中鼻甲介の下の半月裂孔に開く小さな開口を残すのみとなる。)上顎洞はその前壁が最も厚く、つぎは後壁、上壁の順で内側壁が最も薄い。下壁は歯槽突起に入り、場所によってその厚さが異なるが、大臼歯および小臼歯の歯根をおおう部、とくに第1、第2臼歯の付近で最も薄く、それらの歯根はしばしば洞に達する。また、下壁には歯槽中隔の為に多くの骨の高まりやくぼみを見るのを常とする。なお、上顎洞の前後稜壁には多くの細い歯槽溝または歯槽管および歯槽孔が見られる。『ハイモア洞』:イギリスの自然科学者Nathaniel Highmore (1613-1685)の名を冠するが、レオナルド・ダ・ビンチがすでに観察している。ハイモアは、この他にも精巣縦隔(Highmore's body)に名を残している。)
- 651_04【Premolar tooth小臼歯 Dentes premolaris】 Teeth (eight) in the fourth and fifth positions of the dental arcade.
→(小臼歯は歯列弓の第四、五位にある歯。歯冠の咬合面には2つの高まり、すなわち歯冠結節(咬頭)をもつ。このため小臼歯はbicuspidともよばれる。歯根は一般に下顎では一本であるが、上顎では2本ある。)
- 651_04a【Second premolar tooth第2小臼歯 Dens premolaris II】
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- 651_04b【First premolar tooth第1小臼歯 Dens premolaris I】
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- 651_04c【Maxillary second premolar第2小臼歯;第2小臼歯(上顎の) Dens premolaris II (Maxilla)】
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- 651_04d【Maxillary first premolar第1小臼歯;第1小臼歯(上顎の) Dens premolaris I (Maxilla)】
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- 651_05【Canine tooth犬歯 Dentes caninus】 Teeth (four) in the third position of the dental arcade.
→(犬歯は歯列弓の第三位に生えている歯。犬歯は最も長い歯で、とうに長い歯根をもつ。歯冠はとがり円錐状で、かみさくのに適するようなキバ状の形態をもつ。)
- 651_05a【Maxillary canine上顎犬歯;犬歯(上顎の) Dens caninus (Maxilla)】
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- 651_06【Incisor tooth切歯 Dentes incisivus】 Teeth (four) on either side of the midline in the first and second positions in the dental arcade.
→(切歯は正中線の両側で、歯列弓の第一、二位に生えている歯。切歯ではノミ状の歯冠をもち、名前のように、ものをかみ切るのに適する形態とみなされる。上顎の切歯は下顎の切歯に比べて大きく、とくに上顎の第1切歯は最も大きい。歯冠は自由端がほぼ一直線をなしており、切縁と呼ばれている。)
- 651_06a【Lateral incisor tooth; Second incisor tooth側切歯;第2切歯;外側切歯 Dens incisivus II】
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- 651_06d【Central incisor; First incistor tooth中切歯;第1切歯;内側切歯 Dens incisivus I】
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- 651_07【Mental foramenオトガイ孔 Foramen mentale】 Opening below the first or second premolar tooth for passage of the mental nerve. Pressure point for the third division of the trigeminal nerve.
→(下顎体の外面を側方から見ると、その中よりやや前に、斜めに引く丸いオトガイ孔がある。これは下顎管の前端で、成人では第2小臼歯、または第1,2小臼歯間の下方で下顎体の中央の高さにあり、正中線から外方へ2~3cmのところにある。)