666_01【Vallate papilla; Circumvallate papilla有郭乳頭;有廓乳頭 Papillae vallatae; Papillae circumvallatae】 Seven to twelve larger papillae (circular in cross-section) located anterior to the terminal sulcus. The wall of the trench surrounding them contains taste buds. →(有郭乳頭は分界溝のすぐ前に1列に並ぶ8~12個の大きな乳頭(約2~3mm)である。乳頭は深い溝でとり囲まれる。この乳頭も、組織学には角化していない重層扁平上皮をもっており、さらに、上皮に向かって多くの二次乳頭の突出がみとめられるのは、茸状乳頭と同じであるが、なんといっても、この乳頭での二次乳頭での発達が大きい。また、乳頭側面の重層扁平上皮層に、紡錘状のあかるい味蕾を認めることができるが、この味蕾は、この乳頭だけでなく、葉状乳頭にもみとめられる。有郭乳頭や葉状乳頭はおのおのの乳頭の周囲に深い溝を持っており、これは味蕾との関係において重要である。というのは味蕾は味孔によってのみ、この孔と通じており、さらにこの溝を満たしている分泌物の働きによって、味の刺激を感じることができる。すなわち、溝への分泌物としては、この溝の底に存在するエブネル腺Ebner's glandが源となっており、一種の小唾液腺であり漿液性である分泌物は、溝の水を洗い流すことによって、新しい刺激をうけることができるらしい。また味蕾は味孔という小さな孔を持ち、この孔が、さらに小さな冠状の味管gustatory canalとなって、外の溝と味蕾を構成する細胞との間を仲介している。)