A04_1_03_013

眼輪筋Orbicularis oculi muscle; Orbicular muscle of eye(Musculus orbicularis oculi)

眼輪筋【がんりんきん】 Ringlike sphincter muscle around the eye consisting of various parts. It acts to close the eyelids and support the flow of tears into the lacrimal sac and nose. I: Facial nerve.(眼輪筋の外側部にある(外側)眼瞼縫線は筋の後面と内側部のほかは不明瞭である。外眼角と頬骨を結ぶ外側眼瞼靱帯とは別物で、両者は内側部でゆるく結合するだけであるが、この縫線と靱帯はしばしば混同されている。外側部では眼輪筋と骨との結合がないので、眼を強く閉じると筋とともに皮膚が外眼角に引かれて目じりにヒダができるのである。なお、眼裂を開くのは主に上眼挙筋(眼筋)が行ない、大きく開くときは同時に前頭筋によって眉が上がることが多い。下眼瞼は弾力によって元に戻ると思われるが、その動きは小さい。まばたきのとき涙が吸い込まれることは、涙がこぼれそうになると無意識にまばたきを行うことからも判る。その機構として眼を閉じるとき眼輪筋の涙嚢部が涙嚢の壁を引いて広げるという節が有名である。しかし、一般に涙嚢部といわれる筋(Horner筋)が涙嚢と関係のないことは以前から記載があり(Eisler)涙の排出機構にも諸説があった。長嶋1954, 1955は涙道の圧をしらべ、瞼を開くときに涙小管腔が陰圧になって涙が吸い込まれ、瞼を閉じるとき涙小管は陽圧に涙嚢は陰圧になって涙は涙嚢に送られ、さらに瞼を開くとき涙嚢は陽圧となって鼻涙管に排出されるとした。その後の研究も合わせると、Horner筋は瞼閉じるとき涙小管を屈曲・圧迫するもので、これとは別に涙嚢を包む筋膜(涙嚢間膜)から起こるごく小さい筋束(Jones 1957)があって涙嚢を広げるという機構が有力である。このポンプ作用の主力はHoener筋と涙小管にあり、そのほか毛細管現象による吸引、重力による鼻腔への流下なども助けるという。なお、いわゆるHorner筋は涙小管を囲んで眼瞼縁に向かうが、Jonesの筋束は外輪筋眼瞼部の周辺部に合するもので、後者は従来見落とされていたが、または、涙嚢部と区別だれていなかったと思われる。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 I巻

人体局所解剖図譜 IV巻

Moore人体発生学

19-1.眼の発生

Rauber Kopsch

Band1(401)

Eduard Pernkopf

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

R.V. Krsti?(HMA)

筋の機能解剖

ネッター解剖学図譜

ネッターFlash cards

Netter's Anatomy Flash cards(01-19)

 

ページのトップへ戻る