A05_1_04_001

舌;シタTongue(Lingua)

舌;シタ【ぜつ;した】 (舌は筋がよく発達した器官で、舌の前方の大部分は舌体、舌の前端部を舌尖、舌の後部を舌根という。また舌の上面を舌背といい、その正中線に舌正中溝があり、舌体と舌根との境界にはV字形の分界溝がある。分界溝の中央には舌背孔とよばれる陥凹があり、これは胎生期に、ここから甲状腺の原基が陥入したため、甲状腺と連なっていた甲状舌管のなごりである。舌の外側縁を舌縁といい、舌の下面正中線には口腔粘膜との間に舌小帯とよばれる粘膜ヒダがあり、舌の下面で、舌根両側から舌尖に向かう軟らかい鋸状の釆状ヒダとよばれる粘膜ヒダがる。舌の表面は舌粘膜でおおわれ、その深層にある舌筋と固く結合している。舌体の粘膜は舌乳頭とよばれる乳頭が非常に発達しており、舌乳頭は糸状乳頭、円錐乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭に区別されている。舌根には舌乳頭がなく、多数の舌小胞とよばれる小丘状の高まりがみられる。舌小胞はリンパ小節の集団によって構成されており、これらの舌小胞を総称して舌扁桃とよばれている。舌体では舌粘膜が強靭な舌腱膜とよばれる密な結合組織で粘膜下の筋と固く結合しており、舌の正中面では舌腱膜に連続して密な結合組織が中隔をなしており、これを舌中隔とよんでいる。味覚器官をもち、咀嚼、燕下、および構音を助ける。)

Spalteholz

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 I巻

Moore人体発生学

12-1.前腸

Rauber Kopsch

Band1(091) Band2(045)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 235; 243

R.V. Krsti?細胞篇

R.V. Krsti?細胞篇

ネッター解剖学図譜

 

ページのトップへ戻る