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中脳中心灰白質;中脳水道周囲灰白質Periaqueductal grey substance; Central grey substance(Substantia grisea centralis; 088, 100)

中脳中心灰白質;中脳水道周囲灰白質【ちゅうのうちゅうしんかいはくしつ;ちゅうのうすいどうしゅういかいはくしつ】 Gray substance surrounding the cerebral aqueduct.(中脳中心灰白質は中脳水道を取り囲み密集する比較的小型の細胞からなり、機能的には均一ではない。この領域はこれまで中枢の鎮痛機構、発生、生殖行動の制御、攻撃行動、上方注視機構と深く関係するとされてきた。この中脳中心灰白質は視床下部、脳幹毛様体、縫線核、青斑核および脊髄からの入力を受け、これらの多くはさらに中脳中心灰白質からの相互の投射を受ける。中脳中心灰白質のニューロンはエンケファリン、P物質、コレシストキニン、ニューロテンシン、セロトニン、ダイノルフィン、ソマトスタチンに対して免疫反応陽性であり、ひとつのニューロンがしばしば複数のニューロペプチドを有する。中脳中心灰白質の腹外側部は、刺激による鎮痛に関して最も効果的な部位と思われる。中脳中心灰白質の腹側部へのモルヒネの微量注入により著明な鎮痛を引き起こすことが齧歯類動物において認められている。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

Eduard Pernkopf

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

 

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