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- 082_00【Bones of cranium; Skull bones頭蓋骨;ズガイコツ Ossa cranii】
→(頭蓋は15種23個の骨、すなわち10種16個の頭蓋骨および5種7個の顔面骨とにより形成されている。頭蓋骨は中枢神経系および感覚器に接する部分を形成する骨格で後頭骨(1個)、蝶形骨(1個)、側頭骨(1対2個)、頭頂骨(1対2個)、前頭骨(1個)、篩骨(1個)、下鼻甲介(1対2個)、涙骨(1対2個)、鼻骨(1対2個)、及び鋤骨(1個)である。頭蓋を構成する骨の分類には諸学者による見解の相違があり、後頭骨、蝶形骨、側頭骨、頭頂骨、前頭骨の5種7個を脳頭蓋とし、他の10種16個を顔面骨とする意見もある。)
- 082_01【Squamous part of occipital bone後頭鱗(後頭骨の) Squama occipitalis】 The part that is posterior to the foramen magnum.
→(後頭鱗は大後頭孔の後方にある広い扁平な骨部で、頭蓋冠の後頭の部分と頭蓋底の後部を作る。その縁は不正三角形の広大な鱗状部である。その鋸歯状で大部分はラムダ縫合をもって頭頂骨と接するが、下方では側頭骨とも接する。後頭骨はその大半が軟骨性骨化によって生ずるが、後頭鱗のうち下項線から上方の部分だけは線維性骨窩によって生ずる膜性骨である。しかも後者は数個との骨化中心から出来るので、それら相互の癒合の様子次第で小さい2~4個の、または大きい1個の頭頂間骨(インカ骨)が独立する変異が生ずる。)
- 082_02【Sagittal suture矢状縫合 Sutura sagittalis】 Suture that joins the right and left parietal bones in the midline.
→(矢状縫合は頭蓋冠正中線で左右の頭頂骨を結ぶ。)
- 082_03【Lambdoid sutureラムダ状縫合;ラムダ縫合;人字縫合 Sutura lambdoidea】 Suture that unites the occipital bone with the two parietal bones.
→(後頭骨と左右頭頂骨の間の縫合。ギリシャ文字のラムダ(λ)の形から命名された。矢状縫合がぶつかる点をラムダlambdaといい、胎生期に小泉門があった場所である。(イラスト解剖学))
- 082_04【Parietal foramen頭頂孔 Foramen parietale】 Opening that is usually located in the posterosuperior part of the parietal bone for the passage of the parietal emissary vein.
→(頭頂骨の上縁の後方部に近く頭頂孔(頭頂導出静脈が通る)があるが、頭頂孔の大きさは個人差が大きい。)
- 082_05【Parietal bone頭頂骨 Os parietale】 Bone located between the occipital, frontal, sphenoidal, and temporal bones.
→(頭頂骨は正中線で合して頭頂をつくる1対の頭蓋冠の大部分を形成するほぼ四角形の扁平骨で、4縁、4角、2面を有する。4縁のうち後方で後頭鱗接する部分を後頭縁といい人字縫合をなし、下方で側頭鱗に接する部分を鱗縁といい輪状縫合をなす。4角のうち後上角の後頭角は鈍角、後下角の乳突角は鋭角、前上角の前頭角はほぼ直角、前下角の蝶形骨角は鋭角をなす。外面は頭頂面ともよばれ凸面をなし、中央部でとくに膨隆した部分を頭頂結節という。頭頂結節は胎児および若年頭蓋で著明である。また左右両側の頭頂結節間の距離が頭蓋の幅の最も広いところ、すなわち最大脳頭蓋幅径として知られている。頭頂結節の下方に上下2本の弓状の線が認められるが、上の線を上側頭線といい側頭筋膜の着く所である。下の線を下側頭線といい側頭筋の着くところである。矢状縫合の後方部に頭頂孔という小孔があり、ここを頭頂導出静脈が通る。内面は大脳面ともよばれ凹面をなし、指圧痕、脳隆起、動脈溝などが認められ、骨の上縁に沿って幅の広い矢状溝があり、他側の頭頂骨の同名溝と合して完全な上矢状洞溝となる。この近くには多数の小窩があり、クモ膜顆粒をいれる。また乳突角の部分にはS状洞溝の上部の一部が認められる。)
- 082_06【Coronal suture冠状縫合 Sutura coronalis】 Suture between the frontal bone and the two parietal bones.
→(前頭鱗と頭頂骨前頭縁の間の鋸状縫合で、頭蓋冠の前部を横に冠状に走る。この縫合は蝶形骨大翼と前頭骨との間に横たわる蝶前頭縫合に合流する。)
- 082_07【Squamous part of frontal bone前頭鱗(前頭骨の) Squama frontalis】
→(前頭骨の前頭鱗は額の骨格をつくり、殆ど垂直に立つ鱗状の部で、その外面はふくれ高まり、内面はくぼむ。これに外面、側頭面および内面の3面がある。)