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- 213_00【Hip bone; Coxal bone; Pelvic bone寛骨 Os coxae】 Bony structure comprising the ilium, ischium, and pubis.
→(骨盤の前および側壁をなす厚い板状の大きな扁平骨で、腸骨、坐骨、恥骨からなる。中央部がくびれ、上方と下方に扇状に拡がった形をなし、全体の形は8の字に似ている。内面の後上方から前下方に走る隆起が腸骨弓状線で、この弓状線を境にして寛骨の上半部の前方が外側へ開くようにねじれた形をしている。中央部の外側面には杯よりやや大きい半球状の深い陥凹が寛骨臼である。寛骨臼の関節面は半月の形に似ているので月状面ともよばれ大腿骨頭を入れる関節窩で前下外側へ向く。寛骨臼縁は1平面上にはなく、下方で欠如する部分が寛骨臼切痕である。寛骨臼底部の円形の粗面が寛骨臼窩で、寛骨臼窩の外側の、丈夫が広い馬蹄形の平滑な関節面が月状面である。寛骨臼の前下方にある大きな卵形または三角形の空隙が閉鎖孔である。閉鎖孔の上縁を上方(内面)から下方(外面)へ走る溝が閉鎖溝である。恥骨の前閉鎖結節および坐骨の後閉鎖結節を結んだ線より下方の閉鎖孔は、生体では線維性の閉鎖膜によって閉鎖される。寛骨臼の上方で扇に拡がった部分が腸骨翼で、腸骨翼の上縁が腸骨稜である。寛骨は腸骨、坐骨、恥骨の三つの骨で構成される。若年者では軟骨結合により結合しているが、成人では骨結合により癒合している。寛骨臼の上部の板状に拡がった部分が腸骨、寛骨臼の下部(2/5強)および寛骨臼より下方と後方部が坐骨、寛骨臼の前部(1/5)および寛骨臼より前下方部が恥骨である。ラテン語のCoxa(臀)に由来する。やや古い英米の解剖学書では寛骨をinnominate bone(無名骨)と呼んでいる。この骨はA.C. CelsusがA.D.30年ころにos coxaeと命名しているにもかかわらず、Galenos(131-201 A.D.)は無責任にも「名なしの骨」と記載した。Vesalius (1514-1564)もこの呼び名を流用してos innominatumとしたのが、現在でも英語の中に生きているのである。)
- 213_01【Ilium腸骨 Os ilium; Ilium】
→(寛骨のうち幅広く外方に張り出している部分。出生児には別個の骨であるが、後に坐骨および恥骨と癒合する。下端のやや肉厚な寛骨臼付近が腸骨体で、扇状に拡がる上方部が腸骨翼である。腸骨翼の上縁が腸骨稜で、腸骨翼の内外2面との境の稜線がそれぞれ内唇・外唇、これらの間の粗な部分が中間線である。下端のやや肉厚な寛骨臼付近が腸骨体で、扇状に拡がる上方部が腸骨翼である。腸骨翼の上縁が腸骨稜で、腸骨翼の内外2面との境の稜線がそれぞれ内唇・外唇、これらの間の粗な部分が中間線である。腸骨稜は上方に張り出し、中央やや後方寄りのところが最も高位にあって第3腰椎棘突起と第4腰椎棘突起の間に相当する。また前方で内面に凹、後方で外面に凹のS字状を呈す。幅は中央部が狭く前方と後方で広い。腸骨稜が前縁に移行することで、前下方に突出する丸みを帯びた部分が上前腸骨棘である。この下方の浅い陥凹を隔てて前下方へ突出する部分が下前腸骨棘である。腸骨稜と後縁の境で後方へ突出する部分が下腸骨棘である。腸骨稜と後縁の境で後方へ突出する部分が上後腸骨棘で、この直下の浅い陥凹を隔てて幅広く突出する部分が下後腸骨棘である。下後腸骨棘直下で、坐骨後縁とともに深い切れ込みを呈する部分が大坐骨切痕である。腸骨の内面で、後上方(腸骨稜後方1/3位)から前下方恥骨上肢へ向かう隆線が弓状線で、前上方部の平滑で浅い陥凹を示す腸骨窩と、後下方部の粗な部分である仙骨盤面との境をなす。仙骨盤面では、上方の粗面が腸骨粗面、下方の耳介状を呈し、仙骨との関節面をなす部分が耳状面である。大坐骨切痕に面する平滑な部分は小骨盤側壁をなす。腸骨の外面で寛骨臼縁より上部が粗面状の臀筋面あり、前方で軽く外方へ張り出し後方で陥凹している。前上方から後下方へ向かう3本の隆線が臀筋線で、前殿筋線は最も長く、腸骨稜の前方約1/4から後下方大坐骨切痕上縁の中央部へ向かう。後臀筋線は最も短く、上後腸骨棘の少し前方から下後腸骨棘の少し前方にいたる。下臀筋線は下前腸骨棘の少し上方から後下方へ向かい、大坐骨切痕の尖端近くに達する。)
- 213_02【Pubis; Pubic bone恥骨 Os pubis; Pubis】 Bone involved in formation of the acetabulum and the anterior and inferior borders of the obturator foramen.
→(恥骨は寛骨の前下部を占める。恥骨体、恥骨上枝および恥骨下枝の3部に分けられる。寛骨臼の前方約5分の1と寛骨の前下方部を形成し、対側の恥骨と恥骨結合面で軟骨(線維軟骨)結合をする。長楕円形の恥骨結合面を含む前上部が恥骨体である。丸みをおびた恥骨体上縁の外側端にある隆起が恥骨結節で、恥骨結節から恥骨結合面へ向かう、恥骨体前面との移行部の粗な隆線が恥骨稜である。恥骨体の上外側から後上外側へ伸び、寛骨臼に達する三角柱状の部分が恥骨上枝である。恥骨上枝上面(櫛状面)は三角形を呈す。恥骨結節から寛骨臼部へいたる、上面外側前方の丸みをおびた隆線が閉鎖稜であり、恥骨結節から後上外側の橈骨との癒合部を示す粗な隆起へいたる、上面内側後方の稜線が恥骨櫛である。腸骨との境界部は肥厚しているが、寛骨臼前下縁にいたる、とくに肥厚した部分が腸恥隆起である。恥骨櫛・恥骨稜は分界線の恥骨部をなす。内側面(骨盤面)は恥骨櫛と、鋭利縁をなす下縁との間の平滑な面で、外側部で幅が狭くなる。下面(閉鎖面)には内側面下後方から下面前下方へ向かう閉鎖溝がある。閉鎖溝は前方が閉鎖稜で、後方は下縁で境される。下縁中央部で、やや後方へ突出した小隆起が前閉鎖結節である。生体では前閉鎖結節と後閉鎖結節との間に、閉鎖膜の上縁をなす線維束が張って閉鎖溝の底となり閉鎖管を形成する。腸骨体の下外側から後下外側方へ伸びる扁平な部分が恥骨下枝で、坐骨枝と癒合し閉鎖溝の下縁をなす。癒合部は粗な隆起部として残ることがある。恥骨下枝の上縁は鋭いが、下縁は被厚し粗面をなす。下縁の内側部が粗に隆起して陰茎稜を示すことがある。ラテン語のPubes(陰部)に由来する。Pubesはpuberty(思春期)の語でわかるように、元来は成人の意味で、これから成人のシンボルである陰毛(pubes)のこととなった。このpubesはやがて陰部を指すようになり、その所有格によって「恥部の骨」os pubisの名が生まれた。)
- 213_03【Ischium坐骨 Os ischii; Ischium】 Bone involved in formation of the acetabulum. It surrounds the obturator foramen from inferoposterior.
→(寛骨の後下方部にあり、閉鎖溝の後方と下方部を囲む。寛骨臼の後下部とこの下方の肥厚した三角柱状部が坐骨体で、坐骨体から前内側上方へ伸びる細い扁平柱状部が坐骨枝である。坐骨体の前縁は稜線状で、閉鎖孔の上縁後部および後縁を形成する。寛骨臼切痕の下方、恥骨との癒合部の近くの前縁でしばしばみられる棘上の突起が後閉鎖結節である。後面は後上方やや背側に面し、上方で広く、腸骨臀筋面下部につらなる。腸骨との癒合部は寛骨臼の後部にあたり、やや隆起している。後面下部から坐骨体下端にある隆起しいた比較的大きな粗面部分が坐骨結節である。坐骨結節は上方で幅が広く下方で狭い。後上方から前下方へ比較的水平に走る隆線により、上下の2部分に分けられる。三角形の下部は中央を縦に走る隆線で内外の2部分に分けられる。坐骨のとき身体を支持するのは坐骨結節下部の内側部である。寛骨臼後部と坐骨結節の間に、後上内側から前下外側へ走る浅い溝がある。後面の内側縁が後縁へつづき、後縁の上部は腸骨の後縁とともに大坐骨切痕を形成する。大坐骨切痕の下方で、内後方へ突出する扁平三角錐部が坐骨棘であり、坐骨棘と坐骨結節の間にある丸みをおびた浅い陥凹部が小坐骨切痕である。坐骨結節の外側縁と坐骨体前縁との間にある大腿面および坐骨体前縁と坐骨体後縁の間にある骨盤面は平滑である。坐骨枝は前内側上方へ伸び恥骨下枝と癒合する。癒合部はやや隆起し粗面を呈していることが多い。前面はやや粗で後面は平滑である。上縁は鋭利縁をなし閉鎖溝の下縁を形成する。下縁は粗で恥骨下枝内縁とともに恥骨弓・恥骨下角の形成に関与する。ギリシャ語のIschion(股関節)に由来し、臀部全体や坐るときにあたる骨を意味していた。)
- 213_04【Obturator foramen閉鎖孔 Foramen obturatum】 Round opening in the pelvis in which the obturator membrane replaces the bone.
→(閉鎖孔は寛骨臼の下方にある大きな孔。男性では卵形、女性では三角形に近い形状である。閉鎖孔の前方は恥骨で、後方は坐骨である。閉鎖動静脈および閉鎖神経が通る小孔が開いている他は、結合組織性の閉鎖膜によって大部分が閉じられている。)
- 213_05【Iliac fossa腸骨窩 Fossa iliaca】 Depression on the inner aspect of the wing of the ilium.
→(腸骨翼の内側面の前2/3は浅く窪んだ平滑な部分で腸骨筋が起こることで腸骨窩という。)
- 213_06【Anterior superior iliac spine; Iliospinale anterius上前腸骨棘;前腸骨棘 Spina iliaca anterior superior; Spina ilica ventralis】 Bony projection at the anterior border of the iliac crest giving origin to the sartorius muscle.
→(腸骨稜の前端は鈍円な突起として大きく突出し、上前腸骨棘として体表上からもよく触れる。大腿筋膜張筋および縫工筋が起こる。)
- 213_07【Juxta-auricular sulcus耳状面傍溝;耳状傍溝;関節傍溝 Sulcus juxta-auricularis; Sulcus paraglenoidales】
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- 213_08【Anterior inferior iliac spine下前腸骨棘 Spina iliaca anterior inferior】 Bony projection at the anterior border of the ilium giving origin to the rectus femoris muscle.
→(腸骨稜の前縁は上前腸骨棘にはじまり、その下にくぼんだ部を隔てて下前腸骨棘があり、それから寛骨臼の前上縁に達する。)
- 213_09【Arcuate line of ilium弓状線(腸骨の) Linea arcuata (Ilium)】 Bony line at the boundary between the lesser and greater pelvis.
→(腸骨の弓状線は向きの異なる腸骨窩と仙骨盤面の合するところに生ずる稜線で、腸骨の内側面で耳状面の前縁の付近から前下方に走り、その前端は恥骨の上縁に達して鋭い恥骨櫛をつくる。)
- 213_10【Iliopubic ramus; Iliopubic eminence腸恥隆起 Eminentia iliopubica; Eminentia iliopectinea】 Flat eminence near the proximal part of the pubis.
→(恥骨上枝の上端にあたり、寛骨急の前縁から寛骨の前縁に沿う部分が高まって腸恥隆起を作っている。)
- 213_11【Body of pubis恥骨体 Corpus ossis pubis】
→(恥骨体は閉鎖孔の前縁とその付近をつくる上下に伸びた部で、上端は恥骨上枝に、下端は恥骨下枝に接続する。)
- 213_12【Pecten pubis; Pectineal line of pubis; Pecten of pubis恥骨櫛 Pecten ossis pubis】 Sharp, bony continuation of the arcuate line extending to the pubic tubercle. Origin of the pectineus muscle.
→(恥骨体の上縁は恥骨上枝につづく恥骨櫛である。)
- 213_13【Obturator groove閉鎖溝 Sulcus obturatorius】 Groove on the obturator crest along the obturator foramen.
→(前および後閉鎖結節にはさまれて、恥骨上枝の前縁と下縁の間には、閉鎖孔の前上隅を後上方から前下方にめぐる閉鎖溝がある。)
- 213_14【Pubic tubercle恥骨結節 Tuberculum pubicum】 Tubercle situated anterolateral to the pubic symphysis.
→(恥骨櫛の前端の付近に上方に突出する小さな恥骨結節がある。)
- 213_15【Superior pubic ramus; Ramus of pubis恥骨上枝;寛骨臼部(恥骨枝の) Ramus superior ossis pubis; Pars acetabularis ramus ossis pubis】 The part of the pubis above the obturator foramen.
→(恥骨上枝は、寛骨臼の前下部と、そこから前下方に伸びて恥骨体の上部につづく三角柱状の部分をいう。)
- 213_16【Symphysial surface of pubis恥骨結合面 Facies symphysialis】 Medial surface of the body of the pubis facing its counterpart.
→(恥骨体の前内側端は肥厚して、長卵円形の凹凸不平な恥骨結合面を有する。恥骨結合面の輪郭の形や表面の性状にはかなりの年齢的変化がみられ、年齢判定の一つの目安となる。恥骨接合面の年令的変化に着目し、年齢推定のための10段階の基準を作ったのはT.W. Todd(41920, 1921)である。この基準は今日でも法医学会や人類学で活用され、頭蓋縫合の閉鎖状態による方法よりも少ない誤差で年令判定ができるという。着眼点は恥骨結合面の骨化の進行・完成と、老人性の退行変化の程度である。埴原(1952)と小山(1958)の日本人での所見を加味して概説すると次のようになる。17~19才の骨化未完成の時期には、結合面全体にわたって数条の平行隆線が明瞭に横走している。年令の進むとともに隆線間の谷は次第に浅くなって隆線は不明瞭化し、ついには抄出して結合面は平坦になる(25才~27才)。石灰沈着が進むと結合面の辺縁が明瞭になってくるが、40才以上では老人性の変化が始まって結合面は粗となり不規則な侵触破壊の像を示すようになる。)
- 213_17【Inferior pubic ramus; Ramus of pubis恥骨下枝;結合部(恥骨枝の) Ramus inferior ossis pubis; Pars symphysica ramus ossis pubis】 The part of the pubis that is anteroinferior to the obturator foramen, between the pubic symphysis and the suture line with the ischium.
→(恥骨下枝は閉鎖溝の下縁の前半をつくる。内外から圧平された骨板で、とくに閉鎖孔に向く上縁は薄く鋭い。下縁はやや肥厚する。下縁の後方部の前面付近は粗に隆起してCrista phalica[INA](陰茎稜)をつくる。)
- 213_18【Iliac crest; Iliocristale腸骨稜 Crista iliaca】
→(腸骨翼の上縁は腸骨稜であるが、これを上方から見るとS字状に弯曲し、中央1/3の部分はかなり薄くなっている。)
- 213_19【Iliac tuberosity腸骨粗面 Tuberositas iliaca】 Roughened area posterosuperior to the auricular surface for attachment of the sacroiliac ligaments.
→(腸骨の耳状面より後上方の部は仙骨の外側部との隙間を埋める靱帯が着く腸骨粗面で、はだはだ粗である。)
- 213_20【Posterior superior iliac spine; Iliospinale posterius上後腸骨棘 Spina iliaca posterior superior】 Bony projection at the posterior border of the iliac crest.
→(腸骨稜の後端は後方に突出して上後腸骨棘となる。)
- 213_21【Auricular surface of ilium耳状面(腸骨の) Facies auricularis ilii】 Ear-shaped surface for articulation with the sacrum. It is lined with fibrocartilage.
→(仙骨盤面の前下半分は耳の形をした耳状面がある。)
- 213_22【Posterior inferior iliac spine下後腸骨棘 Spina iliaca posterior inferior】 Bony projection at the superior border of the greater sciatic notch.
→(腸骨稜の後縁は上端が上後腸骨棘で、次に少し下がって下後腸骨棘がある。)
- 213_23【Greater sciatic notch大坐骨切痕 Incisura ischiadica major】 Notch between the posterior inferior iliac spine and the ischial spine.
→(寛骨臼後部と坐骨結節の間に、後上内側から前下外側へ走る浅い溝がある。後面の内側縁が後縁へつづき、後縁の上部は腸骨の後縁とともに大坐骨切痕を形成する。)
- 213_24【Body of ilium腸骨体 Corpus ossis ilii】 Main bony part of the ilium. Its inferior end is involved in formation of the acetabulum.
→(腸骨の下部をなす腸骨体は寛骨臼の上半分を作り、これから上方にひろがる大きな扁平部が腸骨翼であるが、体と翼の境界は明確には定めにくい。)
- 213_25【Body of ischium坐骨体 Corpus ossis ischii】 The part of the ischium above the obturator foramen.
→(坐骨のうちで主として寛骨臼の後下半部と閉鎖孔の後壁を作る部分が坐骨体で、側面から見ると、幅が広く厚みの薄い三角柱状をしている。削いだように鋭い前縁は上部では閉鎖孔の上縁の後半、下部ではその後縁をつくる。)
- 213_26【Ischial spine坐骨棘 Spina ischiadica】 Bony process between the greater and lesser sciatic notches.
→(坐骨体の後縁の上部に、後内方に突出する三角形の坐骨棘がある。)
- 213_27【Lesser sciatic notch小坐骨切痕 Incisura ischiadica minor】 Notch between the ischial spine and the ischial tuberosity.
→(坐骨棘より下方の後縁は急速に厚くなり鈍円である。坐骨棘に見られる滑らかな浅い陥凹を小坐骨切痕という。)
- 213_28【Supeiror ramus of ischium坐骨上枝 Ramus superior ossis ischii】
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- 213_29【Ischial tuberosity坐骨結節 Tuber ischiadicum】 Bony prominence at the inferior border of the lesser sciatic notch.
→(小坐骨切痕より下方の坐骨体は、その後面に大きな楕円形の坐骨結節を作っている。坐骨結節の表面は大腿後面の筋群に起始を与えるために非常に粗になっている。また坐骨結節は腰掛けるときに椅子の面に接して、体重を支える場所である。)
- 213_30【Ramus of ischium坐骨枝;坐骨下枝 Ramus; Ramus inferior (Os ischii)】 The part of the ischium below the obturator foramen. Its anterior end articulates with the inferior pubic ramus.
→(坐骨結節のところから前方に伸びて恥骨下枝に合する部で、閉鎖孔の下縁の後半をつくる。坐骨結節につづく下縁がやや厚く、閉鎖孔に向かう上縁が鋭い三角柱状をなす。)
- 213_31【Posterior obturator tubercle後閉鎖結節;坐骨閉鎖結節 Tuberculum obturatorium posterius; Tuberculum obturatorium ischiadicum】 Small protuberance that is occasionally present at the end of the obturator groove.
→(閉鎖孔の後方で寛骨臼切痕の前縁の付近にある小さな隆起が後閉鎖結節である。)
- 213_32【Anterior obturator tubercle前閉鎖結節;恥骨閉鎖結節 Tuberculum obturatorium anterius; Tuberculum obturatorium pubicum】 Small protuberance anterior to the obturator groove.
→(閉鎖溝の前縁との移行部付近に小さな前閉鎖結節がある。)