841
- 841_01【Monticulus小山 Monticulus】
→(虫部上面の大部分を占める隆起部で、前方は中心小葉後溝を介して中心小葉に接し、後方は後上裂を介して虫部葉に接し、外側は半球部の四角小葉に連なる。小山はさらに前方の高所とその後方低い部分に分けられ、それぞれ山頂、山腹と呼ばれる。)
- 841_02【Culmen [IV and V]山頂[第IV・V小葉] Culmen [IV et V]】 Summit of the vermis of cerebellum,
→(山頂は小脳虫部前部の突起部分で、第1裂の上方の虫部葉。Larsellの区分に従えば小葉(Ⅳ)と小葉(Ⅴ)に分けられる。)
- 841_03【Declive [VI]山腹[第VI小葉](小脳の) Declive [VI]】 Part of the vermis sloping downward and posteriorly from the culmen.
→(小脳の山腹は小脳虫部で山頂より背側へ下る部分で、第一裂の下方の虫部葉、Larsellの区分に従えば小脳虫部の小葉(Ⅵ)に相当する。)
- 841_04【Folium of vermis [VII A]虫部葉[第VII A小葉] Folium vermis [VII A]】 Narrow, leaflike structure connecting the left and right superior semiiunar lobules.
→(虫部葉は左右の上半月小葉間をむすぶ狭い帯部。Larsellの区分に従えば小葉(Ⅶa)に相当する。)
- 841_05【Tuber of vermis [VII B]虫部隆起[第VII小葉] Tuber vermis [VII B]】 Median connection between the right and left inferior semiiunar lobules.
→(小脳の虫部隆起は小脳虫部下方の後部で、虫部葉と虫部錐体の間に位置する。Larsellの区分に従えば小葉(Ⅶb)に相当する。)
- 841_06【Hemisphere of cerebellum [H II - H X]; *Cerebellar hemispheres小脳半球[第II-X半球小葉] Hemispherium cerebelli [H II -H X]】
→(小脳の大半を占める左右の半球。系統発生上でもっとも新しい新小脳に相当する。各種の協調運動に関わるため、傷害されると、手や指で何かをしようとする際のふるえ(企図振戦)や、指を目標までスムーズに移動できない(ジメストリー)などの運動調節障害が生じる。大脳皮質との間に連絡をもつ。[→小脳のはたらき 参照](イラスト解剖学))
- 841_07【Pyramis; Pyramid of vermis [VIII]虫部錐体[第VIII小葉] Pyramis vermis [VIII]】 Lobule situated posterior to the prepyramidal fissure.
→(小脳虫部錐体は小脳虫部葉下方で虫部隆起と虫部垂の間の部分。Larsellの区分に従えば小葉(Ⅷ)に相当する。)
- 841_08【Uvula vermis [IX]虫部垂[第IX小葉] Uvula vermis [IX]】 Part of the vermis situated between the tonsils of cerebellum.
→(小脳虫部垂は小脳虫部上の三角形の隆起で、錐体の前方の2つの扁桃の間にある。Larsellの区分に従えば小葉(Ⅸ)に相当する。)
- 841_09【Central lobule of cerebellum [II and III]小脳中心小葉;中心小葉[第II・III小葉] Lobulus centralis cerebelli [II et III]】 Lobule that is continuous with the wing of the central lobule. It consists of an anterior and a posterior part.
→(小脳の中心小葉は小脳小舌と山頂の間にある小脳上虫部の部分で、Larsellの区分に従えば小葉(Ⅱ)と小葉(Ⅲ)に分けられる。)
- 841_10【Nodule of vermis [X]小節;虫部小節[第X小葉] Nodulus vermis [X]】 Medial protuberance of the vermis. It is connected with the flocculus via the peduncles of flocculus.
→(小脳虫部小節は片葉脚により片葉と連絡する虫部の隆起。Larsellの区分に従えば小脳半球の小葉(Ⅹ)に相当する。)
- 841_11【Tela choroidea of fourth ventricle第四脳室脈絡組織 Tela choroidea ventriculi quarti】 Thin layer of pia mater and ependyma forming the inferior part of the ventricle roof. It is attached laterally to the tenia thalami, leaving the lateral and median apertures open.
→(第四脳室脈絡組織は小脳と延髄の間から入り、第四脳室蓋の後部を作る。全体としては底辺を上方に、頂点を下方に向けた三角形を呈し、底辺は下髄帆および小節に付着し、外側片は左右の第四脳室ヒモに付き、頂点は閂に相当する。底辺の両端および閂にはそれぞれ1対の第四脳室外層口および1つの第四脳室正中口がある。第四脳室脈絡組織はその内面から第四脳室に向かって第四脳室脈絡叢を出している。これは第四脳室正中口にはじまり、正中線に沿って上方に左右1本ずつ走り、小節の付近で左右のものが分かれ、それぞれ外側方に向かい第四脳室外側口に達し、その一部は外側口から出ている。)
- 841_12【Grey line; Taenia cinerea; Gray line灰白ヒモ;第四脳室ヒモ Taenia cinerea; Taenia ventriculi quarti; Tenia ventriculi quarti】 Line along the inferior part of the roof of the rhomboid fossa.
→()
- 841_13【Middle cerebellar peduncle中小脳脚;橋腕;橋小脳脚 Pedunculus cerebellaris medius; Brachium pontis】 Part conveying the transverse fibers of the pons, mainly neencephalic tracts, to the cerebellum.
→(中小脳脚(橋腕)は3対ある小脳脚のうち最大のもので、主として橋核から起始する線維からなり、橋底の正中線を越えて対側の背側に移り太い束となって橋被蓋の外側を乗り越えて小脳にはいる。少数の対側へ移らない線維もある。少数の側副線維が小脳核に達している以外ほとんどが橋小脳路線維からできている。)
- 841_14【Peduncle of flocculus片葉脚;片葉柄 Pedunculus flocculi】 Connecting stalk, part of which is continuous with the inferior medullary velum.
→(片葉脚は虫部小節との結合索で一部は下髄帆に移行する。)
- 841_15【Lateral recess of fourth ventricle第四脳室外側陥凹;外側陥凹 Recessus lateralis ventriculi quarti】 Lateral outpouching of the fourth ventricle.
→(第四脳室外側陥凹は第四脳室外側口が終わる第四脳室側方の狭い陥凹で下小脳脚と蝸牛核の側面の外側に沿って外側に向かう。陥凹の途中で第四脳室脈絡叢の一部がクモ膜下腔に突出している。)
- 841_16【Flocculus [H X]片葉[第X半球小葉] Flocculus [H X]】 Paw-shaped part of the cerebellum located between the inferior cerebellar peduncle and biventral lobule.
→(片葉は下小脳脚と二腹小葉の後方で中小脳脚後縁にある小脳の小葉。虫部結節と連絡しており、これらの2つの構造は小脳前庭部を構成する。Larsellの区分に従えば小脳半球小葉(H-Ⅹ)に相当する。)
- 841_17【Choroid plexus of fourth ventricle第四脳室脈絡叢 Plexus choroideus ventriculi quarti】 Paired, garlandlike vascular tuft covered with ependymal cells that projects into the two lateral apertures.
→(第四脳室脈絡叢は第四脳室蓋下部から両側に突出する軟膜の血管のとびだし、またはふさで、ここからも脳脊髄液が分泌される。)
- 841_18【Glossopharyngeal nerve [IX]舌咽神経[脳神経IX] Nervus glossopharyngeus [IX]】 Nerve arising from the third pharyngeal arch. It emerges from the medulla oblongata via the retro-olivary groove, passes through the jugular foramen, and descends obliquely behind the stylopharyngeus. It supplies motor fibers innervating the constrictor muscles of the pharynx and stylopharyngeus; sensory fibers innervating the pharyngeal mucosa, tonsils, and posterior one-third of the tongue (taste fibers); and parasympathetic fibers via the tympanic nerve and lesser petrosal nerve to the otic ganglion.
→(舌咽神経は第九脳神経で以下の3つの主な神経線維束からなる。①咽頭筋層に分布する運動神経線維、②舌の後3分の1の味覚および咽頭粘膜に分布する知覚線維、③耳神経節におもむく副交感神経節前線維、などを含む。混合神経で知覚、運動、味覚の3種の神経線維を含む。その核は延髄中に存し、大部分迷走神経核と共通である。この神経は数根をもって延髄の後外側溝の最上部から出て硬膜に小枝を与えた後、迷走神経とともに頚静脈孔の前部に至り上神経節を作り、頚静脈孔を出て再び膨大して下神経節を作る。とともに脊髄神経節と同じ構造でそのなかの神経細胞が知覚神経線維の起始である。その後しばらく垂直に走り内頚静脈の間、つぎに内頚動脈と茎突咽頭筋の間を下り、この筋の外側を経て前方に曲がり、舌根に分布する。)
- 841_19【Vagus nerve [X]迷走神経[脳神経X] Nervus vagus [X]】 Nerve arising from the fourth and fifth pharyngeal arches. It emerges from the medulla oblongata together with CN IX in the posterolateral sulcus and passes through the jugular foramen. Its distribution area extends into the thoracic and abdominal cavities.
→(迷走神経は第10脳神経で、上方の舌咽神経、下方の副神経の間で延髄の外側から多数の小根によって起こる混合神経で胸腹部の諸内臓に分布する副交感神経節前神経線維(延髄迷走神経背側核に細胞体をもつニューロンの神経突起)を主成分としている。これらの線維が胸腹部を走行するあいだに、きわめてしばしば自律神経叢を形成してどこに神経の本幹が存在するか不明瞭となるため、迷走神経の名がつけられた。また迷走神経には胸腹部の内臓の知覚を伝える神経線維(その細胞体は迷走神経の下神経節内に存在する)、咽頭下部および後頭の筋への運動線維(延髄疑核に発し、咽頭に分布するものは舌咽神経からの枝とともに咽頭壁において咽頭神経叢を形成したのち筋に分布する)、咽頭下部および後頭の粘膜への知覚神経線維、などが含まれる。後頭に分布する運動および知覚神経線維は下神経節の直下で後頭に向かう上喉頭神経となるか、あるいは胸腔内で迷走神経本幹から下喉頭神経として分かれて頚部を反回神経として上行するかして目的の器官に達する。)
Key and Retzius, Foramen of; Luschka, Foramen of
- 841_20Key and Retzius, Foramen of; Luschka, Foramen of【Lateral aperture第四脳室外側口;第四脳室外側孔;菱脳外側口 Apertura lateralis venticuli quarti; Apertura lateralis rhombencephali】 Opening for the drainage of cerebrospinal fluid at the end of the lateral recess.
→(ルシュカ孔とも呼ばれる。左右の外側陥凹の端にある髄液の通路。ドイツの解剖学者Hubert von Luschka (1820-1875)による。クモ膜下腔と第4脳室との交通路として、1863年に発見されている。)
- 841_21【Fourth ventricle第四脳室 Ventriculus quartus】 Dilatation of the embryonic neural tube lumen in the rhombencephalon.
→(第四脳室は菱脳の中にできる脳室で、頭方は中脳水道に、尾方は中心管につづく。第四脳室はその上壁をなす第四脳室蓋と底部の菱形窩により囲まれる。第四脳室蓋の前方は左右の上小脳脚とその間にある薄い白質板の上髄帆とからなる。上髄帆は尾側に伸びて上髄帆小帯となる。第四脳室蓋の後方は下髄帆と第四脳室脈絡組織とからなる。前者は虫部小節と片葉との間にある薄い白質板で、その下面をおおう上衣細胞の尾方延長部は軟膜によっておおわれる。この軟膜が第四脳室脈絡組織(上衣細胞と粘膜とを脈絡組織と呼ぶ場合もある)で、そこに出入る血管とともに脈絡叢をつくる。第四脳室脈絡組織の延髄への付着部が第四脳室ヒモである。第四脳室は左右の第四脳室陥凹に開く第四脳室外側口(Lateral aperture)と尾方の第四脳正中口とによりクモ膜下腔と交通する。)
"Magendie (Majendie), Foramen of
- 841_22Magendie (Majendie), Foramen of【Median aperture第四脳室正中口;第四脳室正中孔;菱脳正中口 Apertura mediana ventriculi quarti; Apertura mediana rhombencephali】 Unpaired opening above the obex for the drainage of cerebrospinal fluid.
→(マジャンディー孔とも呼ばれる。第四脳室正中口はカンヌキの直上にある髄液の通路。脳脊髄液は第四脳室正中口と外側口からクモ膜下腔に出ると、脳と脊髄のまわりに拡散し、これらを浮かべる「水のクッション」を形成する。脳脊髄液はテント切痕を通り、大脳半球の下面および凸面に沿って頭頂部まで上行し、そこでクモ膜顆粒によって上矢状静脈洞その他の静脈に吸収される。脳脊髄液の一部は脊髄神経および脳神経の根にも直接吸収される。またクモ膜下腔にある静脈からも直接に吸収される。脳脊髄液は一日約500ml産生される。脳室と中脳水道で約35mlの脳脊髄液を容れ、全クモ膜下腔には約100mlの脳脊髄液が含まれる。フランスの生理学者François Magendie (1783-1855)によって発見された。このほかに脊髄後根が知覚性線維から、前根が運動性線維からなるというBell-Magendie's lawにその名を残す。
第4脳室は、正中口と左右の外側口を通じてクモ膜下腔と交通している。すなわち、これらの2種の開口こそ、脳室内の脳脊髄液がクモ膜下腔に流れ出る道であるから、胎生期や乳児期にそれらがすさがると水頭症を起こす。)
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- 841_23【Obex閂;カンヌキ Obex】 Small bridge at the inferior end of the roof of rhomboid fossa.
→(閂は延髄の背側面の尾側レベルの正中線上の点で菱形窩または第四脳室の後角の境をなしている。すなわち横走する有髄神経線維を含む薄板によって閉じられている。閂には第四脳室脈絡組織が付着している。)
- 841_24【Myelencephalon; Medulla oblongata; Bulb髄脳;延髄;脊髄球 Myelencephalon; Medulla oblongata; Bulb】 Rostral continuation of the spinal cord that ends cranially at medullopontine sulcus at the posterior border of the pons. Its agreedupon caudal border lies along a plane above the root fibers of the first cervical segment.
→(脳幹の最下部に位置し、直接脊髄に連続する。錐体交叉の下部境界から上にのびて橋に至る。Mylencephalonは、「脊髄」を意味するギリシャ語のmyelosと、「脳」を意味するencephalonを結合してつくられた言葉で、脳の中で一番脊髄側にある部分を指す。Medulla oblongataという語は、元来脊髄の吻側への延長部、すなわち脳全体を指す言葉であったが、後に脳のなかで脊髄に隣接した領域だけを指すようになった。延髄は、脊髄に比べやや膨らんでいるので、bulus「球」とよばれることがある。 脳幹の最尾部で尾方は第一頚神経の根を境として、脊髄に、吻側は橋に移行する。①外表面:外表面には脊髄の前正中裂、前外側溝、後外側溝および後正中溝につづく溝がみられる。前正中裂と前外側溝との間の隆まりは(延髄)錐体ととよばれ、錐体路に相当する。錐体交叉は前正中裂を横切って走る線維として外表面からも認められる。前外側溝と後外側溝との間には背側と腹側に隆起がある。腹側の楕円形の隆起はオリーブで、中にはオリーブ核がある。背側の隆起は灰白結節で、三叉神経脊髄路と脊髄路核に相当する。後中間溝と後外側溝の間には楔状束核と薄束核に一致して、外側には楔状束結節と内側には薄束結節とがみられる。さらに上外方には下小脳脚が存在する。②横断面:脊髄との移行部の高さでは、中心管の背側には後索核(楔状束核と薄束核)がある。これらの核からの線維は内弓状線維となり腹内側に向かい交叉する(これを毛帯交叉とよぶ)。交叉後は錐体の背側に集まり内側毛帯を形成する。一方、腹側では錐体交叉をした線維が背外側の側索に入るのがみられる。オリーブ核の高さでは、一般に延髄背側部には基板および翼板由来の脳神経核が配列されている。内側から外側にかけて体性運動性の舌下神経核、一般内臓遠心性迷走神経背側核(内側核)と唾液核がある。同じく基板由来の特殊内臓遠心性の舌咽、迷走、副神経の疑核は腹外方に位置している。さらに、これらの外側には翼板由来の一般内臓感覚性の迷走神経背側核(外側核)、特殊内臓感覚性の孤束と孤束核があり、一般体性感覚性の三叉神経脊髄路核は延髄の最も外側に位置している。その他、副楔状束核が楔状束核の外側に、介在核が舌下神経核の外側にある。これらの神経核の腹側には網様体とよばれる。ここには縫線核がある。延髄背側部で縫線の両側には内側縦束が通り、その腹側には三角形の内側毛帯がある。腹側部には錐体とその背側から外側にオリーブ核がある。なお第四脳室底の中心灰白質の内側部を背側縦束が通る。延髄も上・下行性伝導路を通過させる。また、延髄には第8~12脳神経の諸核、呼吸中枢、循環中枢などが存在し、これらへの圧力(ヘルニア、頭蓋内圧亢進、などによるもの)は昏睡と死をまねく。延髄とはいうのは脊髄の延長部という意味で名づけられたらしい。このラテン名を最初に使ったのはハイステルLorenz Heister(1740)であるが、橋と脊髄の間の部位に限局して使いだしたのはハレルAlbrecht von Haller(1750)である。延髄はその膨らんだ感じから球とも呼ばれる。 延髄の発生 development of the medulla oblongata:菱脳の尾側半である菱脳は全体として延髄となる。 延髄の頭側約3分2は菱脳窩の尾側半を形成し、舌咽、迷走、副および舌下神経の諸核を生ずる。尾側約3分1の範囲では、内腔は第四脳室の形成に参加せず、狭い裂隙状の中心管として脊髄中心管につづく。この範囲では発生様式も内部構造も脊髄に類似するが、特別な者として翼板から後索核(薄束核と楔状束核)が生ずる。この核は脊髄後索に接続する中継核で、この核から出る神経線維は腹内方に走り、底板の縁帯で交叉した後、正中線の両側を上行する著明な線維束(内側毛帯)をつくり、視床に達する。 翼板と蓋板の移行部である菱脳唇から発生した細胞は腹内方に遊走して、基板の縁帯の中にはなはだ大きい神経核(オリーブ核)を形成する。この核から出る神経線維も基板の縁帯において交叉し、反対側の小脳に達する。このおうに底伴音縁帯は交叉線維で満たされて厚くなり正中縫線となる。 延髄においても上行および下行線維は、はじめは縁帯を通っている。しかし発生が進んで上行およびとくに下行線維が増えると、これらは外套層にも親友するようになる。また上述のように外套層の中には横走線維も多くなるので、はじめ比較的明瞭であった灰白質と白質の区別は次第に不明瞭となる。 胎生4ヶ月において延髄の腹側面で正中線の両側に接する部位の縁帯は、大脳皮質からの下行線維(錐体路線維)によって埋められ、これを延髄錐体と言うが、これは大脳皮質に属するもので、延髄固有の構造物ではない。)