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- 953_00【Intercostal nerves of thoracic nerves; Anterior rami of thoracic nerves; Ventral rami of thoracic nerves前枝;肋間神経;腹側枝(胸神経の) Nervi intercostales (Nervus thoracicorum); Rami anteriores nervus thoracicorum; Rami ventrales nervus thoracicorum】 Nerves accompanying vessels to the intercostal spaces.
→(肋間神経は胸神経の前枝で、肋間隙を肋骨の下縁に沿って肋間動静脈とともに前走し、筋枝を胸壁の筋(外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・上後鋸筋・下後鋸筋)に送り、皮枝(外側皮枝・前皮枝)を胸壁の側面・前面の皮膚に送る。そのほかのに、壁側胸膜・腹膜にも分布する。)
- 953_01【First rib [I]第一肋骨 Costa prima [I]】 The only rib that is only bent around the edge.
→(第1肋骨は強い弓状の弯曲を示すが、ねじれがほとんどないので、上下に扁平である。肋骨頚は細いが、肋骨体は幅広い。第1肋骨での上面と下面の区別は他の肋骨ほど容易ではない。しかし上面では肋骨体の中央で内側知覚に小さな突出物(前斜角筋が付くところ)があり、この小突出物のすぐうしろには、肋骨体を斜めに横切る幅1cm弱の浅い溝(肋骨下動脈が接するための溝)が見える。小突出物の前方にも更に幅の広い溝(鎖骨顆上脈が接するためのくぼみ)があるが、その輪郭ははっきりしないことが多い。第1肋骨の肋骨頭関節面もクサビ形でなく、丸い凸面を示す。また第1肋骨ではその弯曲が急に変わる点(すなわち他の肋骨での肋骨角に相当する部分)が肋骨結節に一致している。)
- 953_02【Pleura胸膜 Pleura】 Serous coat composed of simple serous epithelial cells (mesothelium) and underlying connective tissue. It consists of two sheets that are continuous at the hilum of lung.
→(胸膜は肺を包み、胸膜腔の壁を裏打ちする薄い透明な漿膜。胸腔は胸郭内の空間で、腹部の腹腔に対応する。心臓を含む縦隔と肺とが胸腔の大部分を占めるが、肺や縦隔と胸壁との間に残されるわずかの空間が胸膜腔である。胸膜腔は縦隔によって左右の二つに分かれる。胸膜腔には少量の漿液を含む。胸膜腔の存在により、肺の表面は胸壁と離れて自由に動く。胸膜腔に面する肺や縦隔の表面、胸壁内面をおおう鞘膜が胸膜で胸膜表面は1層の細胞からなる中皮におおわれ、その下に結合組織層がある。これを胸内筋膜という。胸膜のうち、肺をおおう部分を肺胸膜、胸壁内面をおおう部分と壁側胸膜、縦隔の胸膜腔面をおおう部分を縦隔胸膜、横隔膜上の部分を横隔胸膜といい、壁側胸膜のうち肋骨の胸膜腔面をおおう部分を肋骨胸膜という。胸膜腔の上端の円蓋状の部分、すなわち肺尖にあたる部位を胸膜頂といい、この部分の胸内筋膜はやや厚く、これを胸膜上膜とう。また横隔胸膜部の胸内筋膜を横隔胸膜筋膜という。胸膜の折れ帰りで生ずる狭い腔所を胸膜洞といい、横隔膜の外側下方で横隔胸膜が壁側胸膜へ折れ返って生ずる部分を肋骨横隔洞、前胸壁の壁側胸膜が縦隔胸膜へ折れ替えて生ずる部分を肋骨縦隔洞という。肺門部から下方で肺胸膜が縦隔胸膜へ移行する部分をとくに肺間膜という。)
- 953_03【Lateral cutaneous branch of 4th intercostal nerve外側皮枝(第4肋間神経の) Ramus cutaneus lateralis (Nervus intercostalis IV)】
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- 953_03a【Lateral pectoral cutaneous branch of intercostal nerve胸外側皮枝;外側皮枝(肋間神経の) Ramus cutaneus lateralis pectoralis nervus intercostalis】 Branches in the midaxillary line between the slips of the serratus anterior that pass to the lateral thoracic wall.
→(肋間神経の胸の外側皮枝は肋間神経のほぼ中間から分かれ、斜めに腹側へ向かい、前鋸筋の鋸歯および広背筋の間より表にでる。)
- 953_04【Sixth rib [VI]第6肋骨 Costa VI; [VI]】
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- 953_04a【Ribs [I-XII]肋骨[1-12] Costae [I-XII]】
→(肋骨という名前は、骨質からなる肋硬骨と軟骨質からなる肋軟骨の総称である。肋骨は扁平長骨で、12対あり、後方で胸椎と連結して胸郭を構成する。軟骨性骨として発生するが、前方の小部分が肋軟骨として軟骨のまま残る。第一~七肋骨は前端が胸骨外側縁と連結しているが、第八から十二肋骨は胸骨に達していない。前者が真肋、後者が仮肋である。仮肋のうち第八~第十肋骨では、肋軟骨が上位の肋軟骨と結合して肋骨弓を形成する。第十一・第十二肋骨は自由端で終わる(浮遊肋骨)。肋骨は後上方から前下方へ向かい、胸骨近くで角をなし、上方へ向かう。第一・第二肋骨では肋軟骨との境界部で、他の肋骨では肋軟骨部で曲がっている。長さは第一肋骨~第七肋骨まで増加し、第八肋骨以下では減少する。胸椎体と連結する膨大した部分が肋骨頭で、肋骨頭関節面がある。第二~第十肋骨では水平に走る肋骨頭稜によって、上位胸椎体の下肋骨窩に対する上方の小さな関節面と、各肋骨と同順位の胸椎体の上肋骨窩に対する下方の大きな関節面とが区別される。第一・第十一・第十二肋骨では、肋骨と同順位の胸椎体とのみ連結するので、肋骨頭関節面は単一な平面である。肋骨体に続く前後にやや扁平な部分がが肋骨頚で、各肋骨と同順位の胸椎横突起の前面に位置している。鋭い上縁が肋骨頚稜で、後面は粗面をなす。外側端後部外面の膨隆した部分が肋骨結節で肋骨体との境をなす。肋骨結節には、各肋骨と同順位の胸椎横突起に対する下内側部の肋骨結節関節面と、外側部の靱帯が付着する隆起とがある。肋骨結節に続く扁平な部分が肋骨体で、上縁は丸く下縁は鋭い。肋骨結節の外側で、前後にやや厚く後面が粗面をなし、肋骨がやや強く弯曲する部分が肋骨角である。第一肋骨の肋骨角は肋骨結節の所にあるが、第二肋骨以下下方の肋骨ほど、肋骨角は肋骨結節の外側方に位置するようになる。肋骨体内面下部で、肋骨頚から前方に走る溝が肋骨溝で、肋間神経・肋間動静脈が入る。溝は前端近くで不明瞭となる。肋骨体の前端は被厚し、断端は楕円形の凹面として終わる。肋骨は内側方へ屈曲するとともに、長軸のまわりで上縁が内側方向へねじれている。第三から第十肋骨は上述の一般的形態を示すが、第一・第二・第十一・第十二肋骨はやや変形を示す。第一肋骨は最も短く、上下に扁平なため幅が最も広い。肋骨角に相当する部分は肋骨結節に一致し、ここで弯曲が最も強い。上面の中央内縁に近い部分の小隆起が前斜角筋結節で、この前方にある浅い陥凹が鎖骨下静脈溝、後方の浅い陥凹が鎖骨下動脈溝である。第二肋骨の上面中央外側部の粗面が前鋸筋粗面である。)
- 953_05【Sixth intercostal nerve; 6th intercostal nerve; Anterior rami of 6th thoracic nerve; Ventral rami of 6th thoracic nerve第6肋間神経;前枝;腹側枝(第6胸神経の) Nervus intercostalis VI; Ramus ventralis (Nervus thoracic VI)】
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- 953_06【Twelfth rib [XII]第12肋骨 Costa XII】
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- 953_07【Muscular branches of intercostal nerve筋枝(肋間神経の) Rami musculares (Nervus intercostalis)】
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- 953_08【Twelfth intercostal nerve; 12th intercostal nerve; Anterior rami of 12th thoracic nerve; Ventral rami of 12th thoracic nerve第12肋間神経;前枝;腹側枝(第12胸神経の) Nervus intercostalis XII; Ramus ventralis (Nervus thoracic XII)】
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- 953_09【Transversus abdominis muscle; Transverse abdominal muscle腹横筋 Musculus transversus abdominis】 Inner surface of the seventh through twelfth costal cartilages, thoracolumbar fascia, iliac crest, anterior superior iliac spine, inguinal ligament, i: Rectus sheath, linea semilunaris. I: Intercostal nerves 7-12, iliohypogastric nerve, ilioinguinal nerve, genitofemoral nerve.
→(腹横筋の起始は下位6本の肋骨の肋軟骨内面、腰筋膜の内層、腸骨稜の内唇の前2/3、鼡径靱帯の外方1/3。停止は腱膜鞘につつまれて両腹斜筋とともに白線の中へ。機能としては腹部の圧縮、腹部内臓の保護、強い呼気時に働く。神経支配は下位6本の肋間神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経。動脈は深腸骨回旋動脈、下腹壁動脈。腹横筋は胸横筋の尾側に隣接している。この筋は、第7(6,5)から第12肋軟骨の内面、腰椎の肋骨突起(胸腰筋膜の深葉を介して)、腸骨稜の内唇および鼡径靱帯の外側部から起こる。この筋線維は、ほぼ水平に(腹直筋に直角)に走り、半月状の外側に凸の線、半月線を越えて腱膜となる。腹横筋の腱膜は腹直筋鞘の形成に関わる。その腱膜の線維は、白線で内腹斜筋の腱膜の線維と連結している。)
- 953_10【Iliohypogastric nerve; Iliopubic nerve腸骨下腹神経 Nervus iliohypogastricus; Nervus iliopubicus】 Nerve containing sensory and motor fibers from L1 and T12 that supplies the abdominal muscles. It traverses the psoas major and continues between the transverse abdominal and internal oblique muscles, which it pierces medial to the anterior superior iliac spine.
→(腸骨下腹神経は第12胸神経および第1腰神経よりなり第12肋間神経(肋下神経)の下方を、これと平行に前下方に走り、前腹筋に、皮枝を下腹部と臀部との皮膚に与える。大腰筋を斜めに貫き、腹横筋および内腹斜筋の間にでて、上前腸骨棘の内側でこれらの腹筋を貫く。)
- 953_11【Muscular branches of iliohypogastric nerve筋枝(腸骨下腹神経の) Ramus musculares (Nervus iliohypogastricus)】
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- 953_12【Lateral cutaneous branch of iliohypogastric nerve外側皮枝(腸骨下腹神経の) Ramus cutaneus lateralis (Nervus iliohypogastrici)】 Branch that can extend as far as the lateral gluteal region.
→(腸骨下腹神経の外側皮枝は臀部外側まで達することある。)
- 953_13【Ilioinguinal nerve腸骨鼡径神経 Nervus ilioinguinalis】 It usually arises from L1 and emerges at the lateral border of the psoas. It travels between the kidney and quadratus lumborum, then between the transverse abdominal and internal oblique muscles, continuing through the inguinal canal.
→(腸骨鼡径神経は腸骨下腹神経の下方を、これと平行に走り、筋枝を側副筋に与えたのち精索(女性では子宮円索)とともに、鼡径管を通って鼡径部の皮下に現れ、陰嚢(女性では大陰唇)に分布する(前陰嚢神経または前陰唇神経)。)
- 953_14【First intercostal nerve; 1st intercostal nerve; Anterior rami of 1st thoracic nerve; Ventral rami of 1st thoracic nerve第1肋間神経;前枝;腹側枝(第1胸神経の) Nervus intercostalis I; Ramus ventralis (Nervus thoracic I)】
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- 953_15【Anterior cutaneous branch of 2nd intercostal nerve前皮枝(第2肋間神経の) Ramus cutaneus anterior (Nervus intercostalis II)】
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- 953_15a【Anterior pectoral cutaneous branch of intercostal nerve胸前皮枝(肋間神経の) Ramus cutaneus anterior pectoralis nervus intercostalis】 Cutaneous branches emerging anteromedially.
→(肋間神経の胸の前皮枝は脊髄神経枝(肋間神経T1-T6)の枝で、外側皮枝より遠位で分かれ胸骨傍線の位置で2分して内側の胸骨枝と外側の乳腺枝になり、前胸壁に分布する神経枝。)
- 953_16【Anterior cutaneous branch of 8th intercostal nerve前皮枝(第8肋間神経の) Ramus cutaneus anterior (Nervus intercostalis VIII)】
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- 953_16a【Anterior abdominal cutaneous branch of intercostal nerve腹前皮枝(肋間神経の) Ramus cutaneus anterior abdominalis nervus intercostalis】 Cutaneous branches that course to the anterior abdominal wall.
→(肋間神経の腹の前皮枝は脊髄神経前枝(肋間神経)T7-T11の走行中外側皮枝の分岐より遠位から分かれて前腹壁に分布する神経枝。)
- 953_17【Rectus sheath腹直筋鞘 Vagina musculi recti abdominis】 Investing layer of the rectus abdominis that is formed by the aponeuroses of the flat abdominal muscles.
→(腹直筋鞘は腹直筋の腱膜が癒合して腹直筋を包んだものである。外腹斜筋の腱膜は腹直筋鞘の前葉に入り、内腹斜筋の腱膜の下半は前後2葉に分かれて腹直筋鞘の前後両葉に入るが、下部では前葉だけに入る。腹直筋の腱膜は同じくこれより上では腹直筋鞘の後葉にに入り、これより下ではすべて腹直筋鞘の前葉に至る。したがって下部では腹直筋鞘の後葉は欠け、腹直筋の後面は直接に横筋筋膜(これもここでは弱いで被われる。この両部の境界線を弓状線という。その位置は臍輪から4~6cm下方であるが個人差が大きい。)
- 953_18【Umbilical region; Umbilicus臍部;臍 Umbilicus; Regio umbilicalis; Omphalion】 Region bounded by the two midclavicular lines, the subcostal plane, and the supracristal plane.
→(腹壁の中心にあり、胎盤と胎児をむすぶ臍帯の痕跡。臍部は臍の周りの腹部の中心。乳頭線の内側で、幽門平面と結節平面の間の部。)
- 953_19【Rectus abdominis muscle腹直筋 Musculus rectus abdominis】 o: Fifth to seventh costal cartilages, xiphoid process, i: Pubic crest and pubic symphysis. Anterior flexion of the trunk, lowering of the thorax, and elevation of the pelvis. 1: Thoracic nerves T7-T12.
→(前腹壁の筋で白線の両脇にあり腱画によって筋腹がいくつかに仕切られているのが特徴である。起始は、内側腱は恥骨結合から、外側腱は恥骨稜から起こる。停止は剣状突起の前面、第5,6,7肋骨の肋軟骨の表面。機能として、腹部の圧縮、腹部内臓の保護、強い呼気時に働く、骨盤と脊柱の屈曲。神経支配は下部6本の肋間神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経。動脈は上下腹壁動脈の筋枝から受ける。断面が楕円形のこの筋の停止腱から分かれた線維は、正中線を越え、白線の尾側への続きとして恥骨結合から陰茎(陰核)の背側面に向かう陰茎(陰核)提靱帯に加わる。腹直筋が強く働くのは背臥位から状態を起こすとき、ボートを漕ぐときなどである。腹筋の発達した人では腱画の位置が皮膚の上からくぼんで見える。)
- 953_20【Internal oblique muscle; Internal abdominal oblique muscle内腹斜筋 Musculus obliquus internus abdominis】 o:Thoracolumbar fascia, iliac crest, anterior superior iliac spine, inguinal ligament, i: Tenth to twelfth ribs and rectus sheath. Flexes the trunk, elevates the pelvis, raises intra-abdominal pressure, bends laterally, and rotates the trunk to the ipsilateral side. I: Intercostal nerves of the eighth through twelfth ribs, iliohypogastric nerve, and ilioinguinal nerve.
→(内腹斜筋の起始は腰筋膜、腸骨稜の中間線の前部2/3、鼡径靱帯の外側2/3。停止は上部線維は最下位の3本の肋骨の軟骨へ着き、残りは第10肋骨へ着き、残りは第10肋軟骨から恥骨までわたっている腱膜に扇形にひろがって付着し腹部の中央線で白線を形成している。機能として腹部の圧縮、腹部の内臓を保護する、強い呼気の時活動する。神経支配は下部6本の胸神経と上部2本の腰神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経からの枝。動脈は上および下腹壁動脈と深腸骨回旋動脈の筋枝から受ける。この内腹斜筋の腱膜の線維は、白線において外腹斜筋の腱膜の線維と交織し、反対側の外腹斜筋の腱膜に連続する。こうして腹壁を斜めに取り巻く一続きの筋腱性の帯が形成され両側の2つの斜筋は1つの運動単位として結ばれることになる。内腹斜筋の筋線維束は、急角度で上昇し、筋性に第(9)10~12肋軟骨の下縁に停止する。これらの筋束は、頭側では明確な境界なしに内肋間筋に連続している。それより腹側で起こる内腹斜筋の筋線維束、腹側になればなるほど上に向かう角度がゆるやかになり、上前腸骨棘から起こる筋線維束はほぼ水平、鼡径靭帯から起こる筋線維束は斜め下方へ進むようになる。尾側部では、内腹斜筋を腹横筋から区別することが非常にむずかしい。2つの筋を頭側で隔てている結合組織層(その中を神経が走る)は、上前腸骨棘の高さで終わり、腸骨下腹神経の前皮枝と腸骨鼡径神経は、内腹斜筋の腹側面を走るようになる。)
- 953_21【Anterior cutaneous branch of twelfth intercostal nerve前皮枝(第12肋間神経の) Ramus cutaneus anterior (Nervus intercostalis XII)】
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- 953_22【Superficial inguinal ring浅鼡径輪;皮下鼡径輪 Anulus inguinalis superficialis; Anulus inguinalis subcutaneus】 Outer opening of the inguinal canal.
→(鼡径管の長さは約4~5cmで、その外口すなわち浅鼡径輪(外または皮下鼡径輪)は鼡径靱帯内側端の上に、内攻すなわち深鼡径輪(内または腹膜下鼡径輪)は鼡径陣地あ中央部の後上にある。)
- 953_23【Spermatic cord精索 Funiculus spermaticus】 It consists of the ductus deferens, its accompanying vessels, nerves and connective tissues, as well as coverings.
→(精索は精管が血管、神経とともに皮膜に包まれ、精巣上体から深鼡径輪に達するまでの約11.5cm長の紐状の構造。蔓状静脈叢、精巣動脈、脂肪、平滑筋などを含む。精索と子宮円索とは共に鼡径管を通っているが、その由来は同じではない。精索(精管)に相当するものは女性ではほとんど退化して、わずかに卵巣状態(の縦管)として残り、子宮円索は男性の精巣導帯gubernaculum testis(精巣の下端と陰嚢の皮膚をつなぐ結合組織で、ハンター導帯Hunter's gubernaculumとも呼ぶ)に相当する。このように由来の異なるものが男女で同じ場所を通っている原因は、女性では卵巣下降descent of ovariesが子宮の高さで止まり、卵巣が腹腔外に出てこないからである。)