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大伏在静脈【だいふくざいじょうみゃく】 Vein possessing valves that arises on the medial side of the foot and ascends medially, collecting most of the medial superficial cutaneous veins. It passes through the saphenous opening to empty into the femoral vein.(大伏在静脈は古くは薔薇静脈とよんだこともある。ギリシャ語のsaphisは「見える」という意味であるというが、他方アラビア語では「かくれた」という意味を表すという。このように語原的にはギリシャ語とアラビア語では反対の意味に解されているのは興味深いが、いずれにしてもVena saphenaの語原ははっきりしていない。大伏在静脈は下肢最大の皮静脈で、下肢の内側に沿って皮下組織の中を上行する。足背の内側縁にはじまり、内果の前を通るが、この部分で皮膚のうえからその走行をみることができる。伏在神経と伴行して下腿の内側を通り、膝関節の後内側を経て大腿内側面を上行し、鼡径靱帯の下方で深く入り、伏在裂孔で大腿静脈にそそぐ。この経過の途中、周辺より多くの皮静脈がこれに合流するが、とくに大腿の内側と後面よりの皮静脈は1本に合して伏在裂孔のやや下方で大伏在静脈にそそぐことがある。これを副伏在静脈という。また大腿の前面や外側面よりの皮静脈が合しこれにそそぐときは、とくに外側伏在静脈とよぶことがある。このときは大内々側面よりのものは内側伏在静脈という。)
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