大脳

最終更新日: 12/04/16

funalogo.gif (2604 バイト)

 

Corpus callosum, 脳梁, Corpus callosum corpus-callosum.JPG (56277 バイト)

1. Corpus callosum(脳梁)Corpus callosum
→脳梁は左右の大脳皮質、ことに新皮質を結合する線維の集合したもので、系統発生的には最も新しく、ヒトでは非常に発育がよい。その前後経はほぼ7.7cmである。脳梁は正中断では全体としては釣針状で、4つの部分が区別される。後端部は膨大し、脳梁膨大といい、その前方に続いて水平に走る部分を脳梁幹とよぶ脳梁はその前端では強く屈曲し、脳梁膝をつくる。これはさらに後下方にくちばしのように尖って脳梁吻となり、しだいに薄くなって終板に続く。

2.  Splenium(脳梁膨大)Splenium
→脳梁幹の後端は著しく膨大化し、松果体と蓋板とを上方から被っている。膨大部と中脳との間の大脳横裂からは脳軟膜が進入し、脈絡組織を形成する。

3.  Truncus(脳梁幹)Trunk
→脳梁膨大と脳梁膝の間の部分。

4.  Genu(脳梁膝)Genu
→脳梁分の上方に位置する。

5.  Rostrum(脳梁吻)Rostrum
→終板へ移行する脳梁の前端。

6. Radiotio corporis callosi(脳梁放線)Radiation of corpus callosum
→脳梁から大脳皮質へ放射する線維。

7.  Forceps frontalis [minor](小鉗子)Forceps minor
→U字形をして脳梁膝を通り、左右の後部前頭の連絡を行う線維群。

8.  Forceps occipitalis [major](大鉗子)Forceps major
→脳梁膨大の中をU字形に走る。後部後頭葉の連絡をおこなう。

9.  Tapetum(壁板)Tapetum
→下側方より弓状に走る梁線維がつくる板状構造。側脳室の下角と後角の側壁、後角ではまた屋根をもなす。

10. Indusium griseum((脳梁)灰白層)Indusium griseum
→脳梁上の薄い灰白質層。

11.  Stria longitudinalis medialis(内側縦条)Medial longitudinal stria
→脳梁上の縦条。嗅脳の一部。

12.  Stria longitudinalis lateralis(外側縦条)Lateral longitudinal stria
→帯状回の側方で、脳梁上に一対ある縦条。嗅脳の一部。

13. Gyrus fasciolaris(小帯回)Gyrus fasciolaris
→脳梁膨大を取り囲む、灰白層も含んだ縦条と歯状回との間の結合。

14. Lamina terminalis(終板)Lamina terminalis
→第三脳室前で終わる薄い板。

15. Commissura anterior(前交連)Anterior commissure
→左右大脳半球間を連絡する。第三脳室前壁のうち終板の後方