Septum pellucidum [S.lucidum], 透明中隔,
Septum pellucidum [Septum lucidum]
1. Septum pellucidum [S.lucidum] （透明中隔）Septum pellucidum [Septum lucidum]
→透明中隔は左右の側脳室前角を分離する一対の薄板である透明中隔板と、その間の狭い間隙である透明中隔腔からなる。透明中隔腔は成人ではしばしば閉鎖し、左右の透明中隔板が密着する。透明中隔腔は脳室ではなく、その内面には上皮細胞層が証明されない。透明中隔板は脳梁と脳弓の間に張られているが、発生学的には終脳胞の内側面の一部が脳梁の発達のため前頭葉から分離されたもので、痕跡的な大脳皮質の構造を示す。透明中隔は元来の中隔野の後部の一部で、中隔野には透明中隔のほか、前交連と終板の前にある終板傍回、梁下野、中隔核などが含まれる。
2. Lamina septi pellucidi（透明中隔板）Lamina of septum pellucidum
→透明中隔の一対の板。透明中隔腔の側壁をなす。
3. Cavum septi pellucidi（透明中隔腔）Cavity of septum pellucidum
→透明中隔板間のおおきさ不定の腔。
4. Septum precommissurale（交連前中隔）Precommissural septum
→前頭葉上面内側に接し、終板前方にある部分。
