324_01【Third metacarpal bone; 3rd metacapal bone[III]第三中手骨 Os metacarpale III】 →()
324_01a【Metacarpals; Metacarpal bones [I-V]中手骨[1-5] Ossa metacarpi; Ossa metacarpalia [I-V]】 Metacarpal bones of the hand. →(中手骨は手根骨の遠位にある5本の細長い管状骨である。第1中手骨が最も短いが、最も太い。最も長いのは第2中手骨で、ついで第3、第4、第5中手骨の順に短い。中手骨には頭・底・体の3部が区別できるが底は中手骨の近位端で太く、手根骨との関節面をもっている。関節面の形は中手骨によって異なり、第1中手骨は鞍状に凸、第2中手骨では中央にくぼみがみられ、第3、第4中手骨では平らである。第5中手骨では不完全な鞍状を呈する。体は後面に向かってゆるく弯曲していて底および頭より細いので、となりあう中手骨の間に中手骨間隙ができる。頭はまるく大きく、基節骨底に接する関節面がある。第3中手骨底の背面外側には小さな突起がみられ、第3中手骨の茎状突起という。)
324_02【Proximal phalanx of hand基節骨(手の) Phalanx proximalis manus】 Proximal bone of a finger. →(基節骨は掌側は平らで、手背側は横方向に凸をなし、屈筋の線維性腱鞘が付着するためのとがった粗な角をもっている。基節骨には体があり、遠位には頭、近位には底がある。頭はまた頭の関節面は滑車状になっている(滑車ともいわれる)。底には横長の卵円形のくぼんだ関節面があり、中手骨と関節でもって連結している。基節骨は第3指のものが最もながい。)
324_03【Middle phalanx of hand中節骨(手の) Phalanx media manus】 Middle bone of a finger. →(手の中節骨は基節骨を小型にしたようなものであるが、近位端すなわち底の関節面はくぼみの中央に軽い高まりがある。中節骨の長さは第3指と第4指のものがほぼ同長で最も長く、第2指のものがこれに次ぎ、第5指のものは最も短い。第5指の中節骨は時として極端に短く、末節骨よりも短いことすらある。このような以上を中節短小症と呼ぶ。)
324_04【Distal phalanx of hand末節骨(手の) Phalanx distalis manus】 Distal bone of a finger; ungual phalanx. →(手の末節骨の特徴は、小型であるほか、尖端がややふくれたのちに細く終わり、遠位端に関節面がないことである。遠位端の掌側面には馬蹄形をした粗面がみられる。この粗面は深指屈筋腱が付着するためのものである。)
324_05【Capsule of interphalangeal jonts関節包(指節間関節の) Capsula articulationes interphalangea】 →()
324_06【Styloid process of third metacarpal [III]茎状突起(第3中手骨の) Processus styloideus ossis metacarpi tertii [III]】 Dorsal process at the base of the third metacarpal radial to the capitate. →(第3中手骨底の後面外側端には上(近位)方に突出する茎状突起がある。)
324_07【Palmar ligaments of metacarpophalangeal joints掌側靱帯;掌側副靱帯(中手指節関節の) Ligamenta palmaria; Ligamenta accessoria volaria】 Fibers in the floor of the tendon sheaths extending from the root of the collateral ligaments to the palmar aspect of the hand. They should not be confused with the anular part of the fibrous sheath. →(掌側靱帯は側副靱帯よりさらに掌側の方に放散する。側縁は側副靱帯とまじり、掌側面では手指の線維鞘のややへこんだ底を作る。この溝状の底の部分は線維軟骨性のかたい掌側板となり、基節骨の底とはかなり固く、中手骨とはきわめて緩く結合する。この掌側板は関節窩の掌側部を作るが、基節骨底に結合するところでは屈折が出来るので、中手指節関節の屈曲をさまたげることはない。)
324_08【Collateral ligaments of interphalangeal joints of hand側副靱帯(指節間関節の) Ligamenta collateralia articulationis interphalangeae manus】 Collateral ligaments of the phalangeal joints. →(側副靱帯は近位の篩節骨頭の指筋骨頭の側面にあるくぼみから遠位の指節骨底に至る線維束で、指節の屈指運動の支点となる。側副靱帯は中手骨頭から基節骨に向かって扇状に広がり、指を伸ばす時はゆるみ、指を曲げる時には緊張する。このため、屈曲時には内・外転は阻止される。たとえば挙を握る時には、指を外転、すなわち側方にひろげることはできない。)