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- 349_00【Joints of foot足の関節;足関節 Articulationes pedis】
→(距腿関節をも含めて、足根骨、中足骨および足の指骨の間に生ずるすべての関節を総称していう。狭義では距腿関節のみを指す。(解剖学辞典:河西達夫))
- 349_01【Dorsal cuboideonavicular ligament背側立方舟靱帯 Ligamentum cuboideonaviculare dorsale】 Band that connects the cuboid and navicular.
→(背側立方舟靱帯は立方骨と舟状骨の背面を結ぶ。)
- 349_02【Navicular bone舟状骨[足の] Os naviculare】 Bone situated medially between the head of the talus and the three cuneiform bones.
→(足の舟状骨は中心足根骨に属し、足根の内側で距骨と楔状骨の間にある。前後に扁平な骨で、背側で凸面、足底側で凹面となっている。前面に3個の凸面の関節面があり、それぞれ内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨と関節する。後方は距骨頭に対する関節窩をなす。内側面は粗面状で下方に突出し舟状骨粗面をなす。皮下で触知できる。外側面で立方骨関節することも多い。底側面で舟状骨粗面に近い部に後脛骨筋腱の深層のものが通る浅い斜めの溝がある。ラテン語のNavisの縮小形Navicula(小舟)に由来する。)
- 349_03【Plantar calcaneonavicular ligament; Spring ligament底側踵舟靱帯;スプリング靱帯 Ligamentum calcaneonaviculare plantare】 Ligament that passes from the sustentaculum tali to the plantar and medial surfaces of the navicular, augmenting the articular surface for the head of the talus.
→(底側踵舟靱帯は踵骨の載距突起の前縁下面と内側縁から起こり、舟状骨の底面、内側縁と上面の内側部を結ぶ幅の広い厚い靱帯で、距踵舟関節包の一部となる。一部は同関節腔内に露出して距骨頭の下面に接する凹面となり、線維軟骨化している。この靱帯の内側部は内側靱帯脛舟部の線維と合し、それによって補強されている。上面は距踵舟関節の関節腔内に露出して、距骨頭を下方から支える関節面を形成し、この部分は線維軟骨化して滑液膜におおわれている。この靱帯の下方は後脛骨筋の腱によって支えられ、その内側縁は距腿関節の内側靱帯の前部と癒合している。足弓を支持する役割をもち、距骨と舟状骨の間に張って足弓の頂点の位置にある。この靱帯の無力化は、距骨頭が体重の負荷によって前内下方に押されて扁平足の原因となる。またこの靱帯は弾性線維を含んで足弓に弾性を与え、spring ligamentともよばれる。)
- 349_04【Navicular fibrocartilage舟状骨線維軟骨 Fibrocartilago navicularis】
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- 349_05【Anterior talar articular surface of calcaneum前距骨関節面;遠位距骨関節面(踵骨の) Facies articularis talaris anterior calcanei; Facies articularis talaris distalis; Facies articularis anterior】 Smaller surface on the anterior calcaneus for articulation with the talus.
→(距骨の下面にある前踵骨関節面に対する前距骨関節面がある。この名前のように距骨を載せている。)
- 349_06【Middle talar articular surface of calcaneum中距骨関節面 Facies articularis talaris media calcanei; Facies articularis media】 Middle surface for articulation with the talus, which is separated from the posterior talar articular surface by the calcaneal sulcus.
→(距骨の下面にある中踵骨関節面に対する中距骨関節面をがある。)
- 349_07【Sustentaculum tali; Talar shelf載距突起 Sustentaculum tali】 Shelflike process located inferomedial to the middle talar articular surface. It supports the talus and bears most of its bulk.
→(中距骨関節面と前距骨関節面はともに距骨の前半部をのせ、載距突起という台状突起の上面をなしている。踵骨の前端には立方骨に対する関節面がある。)
Chopart's ligament
- 349_08Chopart's ligament【Bifurcate ligament二分靱帯 Ligamentum bifurcatum】 Y-shaped ligament in front of the tarsal sinus on the dorsum of the foot. It passes anteriorly from the calcaneus and consists of the following two parts.
→(二分靱帯は踵骨背面の前内側部(足根洞の底の前方部)から起こって前方に向かう強い靱帯で、内外2部に分かれる。内側部は距舟靱帯で、距踵舟関節包の内側部となる。外側部は踵立方靱帯といい、踵立方関節の背面内側部を強める。)
- 349_09【Calcaneonavicular ligament踵舟靱帯;踵舟部(二分靱帯の) Ligamentum calcaneonaviculare; Pars calcaneonavicularis】 Medial portion of the bifurcate ligament that passes from the calcaneus to the navicular.
→(踵舟靱帯は二分靱帯の内側部で、踵骨背側面の前内側部を起点として前走し舟状骨に付き、距踵舟関節包の内側の部分を作る。)
- 349_10【Calcaneocuboid ligament踵立方靱帯;踵立方部(二分靱帯の) Ligamentum calcaneocuboideum; Pars calcaneocuboidea】 Portion of the bifurcate ligament that extends from the calcaneus and nearly reaches the middle of the cuboid.
→(二分靱帯の外側部は踵立方靱帯といい、踵立方関節の背面内側部を強める。)
- 349_11【Cuboid bone立方骨;方形骨 Os cuboideum】 Bone located between the calcaneus and the fourth and fifth metatarsals.
→(足根骨の遠位列に属し最外側にある。踵骨と第4および第5中足骨との間にあり、内側縁が外側縁より長く、背面が背外側に向いた立方形をしている。外側楔状骨の外側にあって上面が外方に傾いた立方状である。外側面から足底面にかけて後外側から前内側へ走る溝が長腓骨筋腱溝で、溝の後方を境する隆起が立方骨粗面である。内側面中央に外側楔状骨に対する関節面があり、この外後方に舟状骨に対する関節面がある。近位端に踵骨に対する大きな関節面が、遠位端には第4および第5中足骨底に対する関節面がある。ギリシャ語のKybos(立方体)+Oeides(様)に由来する。)
- 349_12【Dorsal calcaneocuboid ligament背側踵立方靱帯 Ligamentum calcaneocuboideum dorsale】 Moderately thickened portion of the joint capsule lateral to the bifurcate ligament.
→(背側踵立方靱帯は二分靱帯の外側関節包(踵立方靱帯)を補強する。)
- 349_13【Lateral talocalcaneal ligament外側距踵靱帯;腓側距踵靱帯 Ligamentum talocalcaneum laterale; Ligamentum talocalcaneum fibulare】 Ligament that passes from the trochlea of the talus to the lateral surface of the calcaneus. It is partly covered by the calcaneofibular ligament.
→(外側距踵靱帯は距骨の外側突起前部から出て下後方に向かい、踵骨の外側面に着く。)
- 349_14【Talocalcaneal interosseus ligament骨間距踵靱帯 Ligamentum talocalcaneum interosseum】 Strong bands of fibers in the tarsal sinus that divide the upper and lower parts of the ankle joint.
→(骨間距踵靱帯は距骨溝と踵骨溝が合して作る足根洞の内部で距骨と踵骨とを結ぶ板状の靱帯である。足根洞の内側半部は狭い管状で、ここにある靱帯は距踵舟関節包と距骨下関節包の一部である。外側半部は漏斗状に拡がり、ここに交叉性に線維が走る強い靱帯がある。足根洞の靱帯以外の部は脂肪組織でみたされている。)
- 349_15【Anterior talocalcaneal ligament前距踵靱帯 Ligamentum talocalcaneum anterius】
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- 349_16【Posterior talar articular surface of calcaneum後距骨関節面;近位距骨関節面 Facies articularis talaris posterior calcanei; Facies articularis talaris proximalis; Facies articularis posterior calcanei】 Largest posterior articular surface for the talus.
→(距骨溝の後縁は強く前方に傾き、前後方向に凸の後距骨関節面によって境される。踵骨の上面には前・中・後距骨関節面があって距骨をのせている。)
- 349_17【Calcaneus; *Calcaneal bone; *Heel bone踵骨 Calcaneus】
→(踵骨は腓側近位足根に属し足根骨のうち最大の骨で、距骨の下に位置する。形は前後に長い不正四角柱で、長軸は上前方やや外側方へ向いている。後方部は下腿骨の後縁を越えて後方へ突出している。大きく膨隆した後方部が踵骨隆起で、四角柱の前方1/3と中央1/3の境界部で前内側方へ突出した部分が載距突起である。上面後方1/3は前後に凹、内外に凸の粗面をなす。中央1/3で前上方に向かう前後に凸面の楕円形の関節面が距骨の後踵骨関節面に対する後距骨関節面である。前方は1/3は後方2/3より約1/2低位で粗面をなし、前方ほど幅が狭くなる。前方の上内側の小さな関節面が前踵骨関節面に対する前距骨関節面である。前面は6面のうち最小で、上下に凹左右に凸の関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面である。後面は卵円形を呈し、長軸は外上方から内下方へ向かい下方ほど幅が広い。上方1/4平滑であるが中央2/4は膨隆し粗面をなす。下方1/4は前下方へ傾斜し、下端は膨隆している。下面最後方の大きな隆起が踵骨隆起である。浅い陥凹部により内側の幅が広く短い踵骨隆起内側隆起と、外側の幅が狭く前方へ長い踵骨隆起外側突起とに分けられる。下面前方には前後に走る小結節がある。外側面で前方1/3と中央1/3の境界部で前下方へ斜めに走る小隆起が腓骨筋滑車である。腓骨筋滑車の後下面に沿い後上方から前下方へ走る斜溝が、長腓骨筋腱が通る長腓骨筋腱溝であり、滑車の前上面に沿う浅い溝を短腓骨筋腱が通る。内側面は上下に凹の平滑面であるが、前方1/3と中央1/3の境界部に前上方から後下方方向斜めに圧平された形の載距突起がある。載距突起基部の前面で内側後上方から外側前下方へ走る溝が距骨溝である。距骨の距骨溝ととに足根洞を形成する。足根洞は前外側方が広い漏斗状を呈する。載距突起の上面は上下に長い楕円形の関節面となす。距骨の中踵骨関節面に対する中距骨関節面である。載距突起の後面で後上方から前下方へ走る浅い溝が長母趾屈筋腱溝で、距骨の同名溝のつづきをなす。ラテン語のCalx(calcis)(石灰・踵)に由来する。)