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Rivinus' membrane
- 1031_00Rivinus' membrane【Tympanic membrane鼓膜 Membrana tympanica】 Membrane stretched diagonally at the end of the external acoustic meatus. It has a diameter of 9-11 mm.
→(鼓膜は外耳道と中耳すなわち鼓室との境にある直径約1cmのほぼ卵円形薄い膜。鼓膜は外耳道に対して傾斜し、外面を前下方に向けている。鼓膜の外面は平面でなく、内方に向かってやや陥凹している。鼓膜は生体で耳鏡を外耳道に挿入して観察すると、やや透明で、白色の線条がみられツチ骨柄によってできるツチ骨条といわれる。ツチ骨条の上端には外側突起の部分がツチ骨隆起である。その前後に前ツチ骨ヒダと後ツチ骨ヒダとがあり、緊張部と弛緩部との境界である。緊張部ではその前上方より鼓膜中央まで内面にツチ骨柄が付着するために鼓膜痔帯が内方に向かって漏斗状に陥入し、鼓膜臍を形成する。鼓膜は外側の皮膚面、固有層、内側の粘膜面の三者からなる。皮膚面は外耳道の皮膚のつづきで重層扁平上皮を有する。固有層は線維性結合組織からなり、その線維の走向により内外の2層を区別することができる。粘膜面は鼓室表面の粘膜のつづきであって、単層扁平上皮によりおおわれている。鼓膜の皮膚面には外耳道神経の枝が、また粘膜面には鼓室神経の枝が、それぞれ分布する。)