253
- 253_00【Calcaneus; *Calcaneal bone; *Heel bone踵骨 Calcaneus】
→(踵骨は腓側近位足根に属し足根骨のうち最大の骨で、距骨の下に位置する。形は前後に長い不正四角柱で、長軸は上前方やや外側方へ向いている。後方部は下腿骨の後縁を越えて後方へ突出している。大きく膨隆した後方部が踵骨隆起で、四角柱の前方1/3と中央1/3の境界部で前内側方へ突出した部分が載距突起である。上面後方1/3は前後に凹、内外に凸の粗面をなす。中央1/3で前上方に向かう前後に凸面の楕円形の関節面が距骨の後踵骨関節面に対する後距骨関節面である。前方は1/3は後方2/3より約1/2低位で粗面をなし、前方ほど幅が狭くなる。前方の上内側の小さな関節面が前踵骨関節面に対する前距骨関節面である。前面は6面のうち最小で、上下に凹左右に凸の関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面をなし、立方骨と関節する立方骨関節面である。後面は卵円形を呈し、長軸は外上方から内下方へ向かい下方ほど幅が広い。上方1/4平滑であるが中央2/4は膨隆し粗面をなす。下方1/4は前下方へ傾斜し、下端は膨隆している。下面最後方の大きな隆起が踵骨隆起である。浅い陥凹部により内側の幅が広く短い踵骨隆起内側隆起と、外側の幅が狭く前方へ長い踵骨隆起外側突起とに分けられる。下面前方には前後に走る小結節がある。外側面で前方1/3と中央1/3の境界部で前下方へ斜めに走る小隆起が腓骨筋滑車である。腓骨筋滑車の後下面に沿い後上方から前下方へ走る斜溝が、長腓骨筋腱が通る長腓骨筋腱溝であり、滑車の前上面に沿う浅い溝を短腓骨筋腱が通る。内側面は上下に凹の平滑面であるが、前方1/3と中央1/3の境界部に前上方から後下方方向斜めに圧平された形の載距突起がある。載距突起基部の前面で内側後上方から外側前下方へ走る溝が距骨溝である。距骨の距骨溝ととに足根洞を形成する。足根洞は前外側方が広い漏斗状を呈する。載距突起の上面は上下に長い楕円形の関節面となす。距骨の中踵骨関節面に対する中距骨関節面である。載距突起の後面で後上方から前下方へ走る浅い溝が長母趾屈筋腱溝で、距骨の同名溝のつづきをなす。ラテン語のCalx(calcis)(石灰・踵)に由来する。)
- 253_01【Anterior talar articular surface of calcaneum前距骨関節面;遠位距骨関節面(踵骨の) Facies articularis talaris anterior calcanei; Facies articularis talaris distalis】 Smaller surface on the anterior calcaneus for articulation with the talus.
→(距骨の下面にある前踵骨関節面に対する前距骨関節面がある。この名前のように距骨を載せている。)
- 253_02【Middle talar articular surface of calcaneum中距骨関節面 Facies articularis talaris media calcanei】 Middle surface for articulation with the talus, which is separated from the posterior talar articular surface by the calcaneal sulcus.
→(距骨の下面にある中踵骨関節面に対する中距骨関節面をがある。)
- 253_03【Sustentaculum tali; Talar shelf載距突起 Sustentaculum tali】 Shelflike process located inferomedial to the middle talar articular surface. It supports the talus and bears most of its bulk.
→(中距骨関節面と前距骨関節面はともに距骨の前半部をのせ、載距突起という台状突起の上面をなしている。踵骨の前端には立方骨に対する関節面がある。)
- 253_04【Calcaneal sulcus踵骨溝 Sulcus calcanei】 Groove between the middle and posterior talar articular surfaces.
→(中距骨関節面と前距骨関節面の後内方から前外方に向かう踵骨溝となり、その外側半分は踵骨の前縁にまで達する広い陥凹した粗面となる。)
- 253_05【Posterior talar articular surface of calcaneum後距骨関節面;近位距骨関節面 Facies articularis talaris posterior calcanei; Facies articularis talaris proximalis】 Largest posterior articular surface for the talus.
→(距骨溝の後縁は強く前方に傾き、前後方向に凸の後距骨関節面によって境される。踵骨の上面には前・中・後距骨関節面があって距骨をのせている。)
- 253_06【Body of calcaneus踵骨体 Corpus calcanei】
→()
- 253_07【Articular surface for cuboid on calcaneum立方骨関節面;方形骨関節面 Facies articularis cuboidea calcanei】 Surface on the anterior aspect of the calcaneus for articulation with the cuboid.
→(距骨体の前面は上下に凹、左右に凸の立方骨関節面をつくる。)