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Thoracic joints(胸郭の連結)Juncturae thoracis きょうかくのれんけつ Feneis: 078_23

[A03_3_00_001] →(胸郭の連結は胸椎、肋骨、肋軟骨および胸骨の間の連結であり、肋椎関節、胸肋関節、胸骨軟骨結合、肋軟骨間関節、肋骨肋軟骨結合がある。)

Syndesmoses of thorax(胸郭の靱帯結合)Syndesmoses thoracis きょうかくのじんたいけつごう Feneis: 078_24

[A03_3_01_001] →(胸郭の靱帯結合とは肋間膜のことで肋間隙の肋間筋を欠く部にある靱帯性の膜で、外肋間膜、内肋間膜の2種がある。)

External intercostal membrane(外肋間膜;肋間外膜;外肋間靱帯)Membrana intercostalis externa; Ligamenta intercostalia externa がいろっかんまく;ろっかんがいまく;がいろっかんじんたい Feneis: 078_25

[A03_3_01_002] →(外肋間膜は外肋間筋の前端のつづきで、肋軟骨間を結び、外肋間筋と同じ走行を示す。)

External intercostal membrane(外肋間膜;肋間外膜;外肋間靱帯)Membrana intercostalis externa; Ligamenta intercostalia externa がいろっかんまく;ろっかんがいまく;がいろっかんじんたい Feneis: 106_14

[A03_3_01_002] →(外肋間膜は外肋間筋の前端のつづきで、肋軟骨間を結合組織性の線維束によって結び、外肋間筋と同じ走行を示す。)

Internal intercostal membrane(内肋間膜;内肋間靱帯)Membrana intercostalis interna; Ligamenta intercostalia interna ないろっかんまく;ないろっかんじんたい Feneis: 078_26

[A03_3_01_003] →(内肋間膜は内肋間筋の後端と脊柱の間にあり、内肋間筋と同じ走行の線維からなる薄い膜で、その内側は上肋横突靱帯の前部のものにつづく。)

Internal intercostal membrane(内肋間膜;内肋間靱帯)Membrana intercostalis interna; Ligamenta intercostalia interna ないろっかんまく;ないろっかんじんたい Feneis: 106_16

[A03_3_01_003] →(内肋間膜は内肋間筋の後端と脊柱の間にあり、内肋間筋と同じ走行の線維からなる薄い膜で、その内側は上肋横突靱帯の前部のものにつづく。)

Synchondroses of thorax(胸郭の軟骨結合)Synchondroses thoracis きょうかくのなんこつけつごう Feneis: 078_27

[A03_3_02_001]

Costosternal joint(肋胸軟骨関節;肋胸骨関節)Synchondrosis costosternalis ろくきょうこつかんせつ;ろくきょうこつかんせつ Feneis: 078_28

[A03_3_02_002]

Synchondrosis of first rib(第1肋骨の軟骨結合;第1胸肋軟骨結合)Synchondrosis costae primae; Synchondrosis sternocostalis costae primae だい1ろっこつのなんこつけつごう Feneis: 078_29

[A03_3_02_003]

Sternal synchondroses(胸骨結合)Synchondroses sternales きょうこつけつごう Feneis: 078_30

[A03_3_02_004] →(胸骨結合は胸骨を構成する3部分の間の二つの結合(胸骨柄結合、胸骨剣結合)である。)

Xiphisternal joint(胸骨剣結合;胸骨剣軟骨結合)Symphysis xiphosternalis きょうこつけんけつごう;きょうこつけんなんこつけつごう Feneis: 078_31

[A03_3_02_005] →(胸骨剣結合は胸骨体と剣状突起の結合で、小さな線維軟骨板が介在し、前後面は靱帯状の線維で包まれる。年令の増加により骨化する傾向がある。)

Manubriosternal synchondrosis(胸骨柄結合;胸骨軟骨結合)Synchondrosis manubriosternalis; Synchondrosis sternalis きょうこつへいけつごう;きょうこつなんこつけつごう Feneis: 078_33

[A03_3_02_007] →(胸骨柄結合は胸骨柄と胸骨体の連結。初めは軟骨結合であるが、成人では線維軟骨結合になる。対向する骨の面は薄い硝子軟骨の層で被われ、それが線維軟骨板で結合される。線維軟骨板に小腔をふくむことがある。また、骨化してこの結合が不動になることもある。)

Synovial joints of thorax(胸郭の関節)Articulationes thoracis きょうかくのかんせつ Feneis: 080_01

[A03_3_03_001] →(胸郭の骨格にある関節性連結で肋椎関節、胸肋関節、胸骨軟骨結合、肋軟骨間関節、肋骨肋軟骨結合がある。)

Costovertebral joints(肋椎関節)Articulationes costovertebrales ろくついかんせつ Feneis: 080_02

[A03_3_04_001] →(肋椎関節は胸椎と肋骨との間の関節で、椎体と肋骨頭の間の肋骨頭関節並びに横突起と肋骨結節の間の肋横突関節の2種類の関節からなる。)

Joint of head of rib(肋骨頭関節)Articulationes capitis costae ろっこつとうかんせつ Feneis: 080_03

[A03_3_04_002] →(肋骨頭関節は胸椎体の肋骨窩と肋骨頭の間の関節で、第2~第9肋骨は同番号の胸椎の上肋骨窩と隣接上位椎の下肋骨窩に対応し、肋骨頭稜からおこって椎間円板に着く関節内肋骨頭靱帯によって関節腔が完全に二分される。一般に、関節腔の上半よりも下半の方が広い。第1、11,12肋骨は同番号胸椎の上肋骨窩だけに対応し、したがって、ここには関節内肋骨頭腎他はなく、関節腔も単一である。関節包の前面は放射状肋骨頭靱帯によって補強される。この靱帯は肋骨頭の前部と椎体側面を結び、通常3足からなり、下束は同番号の椎体に着き、上束は隣接上位椎体に着き、中束は2椎の間の椎間円板に着く。したがって、肋骨頭前部から放射状に脊柱に広がるようにみえる。)

Radiate ligament of head of rib(放射状肋骨頭靱帯)Ligamentum capitis costae radiatum ほうしゃじょうろっこつとうじんたい Feneis: 080_04

[A03_3_04_003] →(肋骨頭関節の関節包は薄いがあまり余裕がなく、下面の線維がいくらか長いだけである。前面は厚く、肋骨頭から放射して上下の錐体と椎間円板に向かう線維は放射状肋骨頭靱帯をつくる。)

Intra-articular ligament of head of rib(関節内肋骨頭靱帯)Ligamentum capitis costae intraarticulare かんせつないろっこつとうじんたい Feneis: 080_05

[A03_3_04_004] →(第2~9肋骨は同番号の胸椎の上肋骨窩と、その上の胸椎の下肋骨窩とにかけてはまり、その関節腔は肋骨頭稜から起こって椎間円板に着く関節内肋骨頭靱帯によって完全に2分される。)

Costotransverse joint; Costotransverse articulation(肋横突関節)Articulatio costotransversaria ろくおうとつかんせつ Feneis: 080_06

[A03_3_04_005] →(肋横突関節は肋骨結節の関節部と同番号胸椎の横突起先端部との関節で、第(10)、11,12肋骨においては関節腔がなくて、靱帯結合となっている。矢状面に対してほぼ45°の傾きをしめす。ただし、胸椎の横突起は下位になるにしたがい、矢状面に近い走行を取るから、下位の肋横突関節面の方位は次第に矢状面と鋭角をなすようになる。関節包は薄いが、次のような靱帯によって補強されている。(1)肋横突靱帯:肋骨頚後面と横突起前面を結ぶ短い強い靱帯である。(2)外側肋横突靱帯:横突起先端後面と肋骨結節を結ぶ、短い強い靱帯である。(3)上肋横突靱帯:肋骨頚上縁(肋骨頚稜)からおこり、斜め外側に上行して、隣接上位対の横突起下縁に着く靱帯である。胸神経後枝はこの靱帯の後方を通り、同前枝(肋間神経)は前方を通過する。(4)腰肋靱帯:第12肋骨と第1,2腰椎肋骨突起の間に張る膜状の靱帯である。)

Costotransverse ligament(肋横突靱帯;肋骨頚靱帯)Ligamentum costotransversarium; Ligamentta colli costae ろくおうとつじんたい;ろっこつけいじんたい Feneis: 080_07

[A03_3_04_006] →(肋横突靱帯は横突起と肋骨頚の狭い間隙に水平に張る強い短い線維から成る靱帯であるが、小さな肋横突孔を残す。この孔は頚椎の横突孔に相当する。)

Superior costotransverse ligament(上肋横突靱帯;内肋横突靱帯)Ligamentum costotransversarium superius; Ligamentum costotransversarium internum; Ligamentum colli costae internum じょうろくおうとつじんたい;ないろくおうとつじんたい Feneis: 080_08

[A03_3_04_007] →(上肋横突靱帯は外肋間筋の後部の線維によって前後2部に分けられる。前部は肋骨頚稜と一つ上の横突起下縁を結ぶ菱形の靱帯で、その外側縁は内肋間膜につづく。内側縁は遊離して終わり、椎体との間に脊髄神経前枝を通す孔を残す。第11肋骨では肋間隙全体にわたる腱様の膜となる。後部は肋骨頚の後面と一つ上の横突起根部から棘突起に至る後面を結び、椎体との間に脊髄神経後枝を通す孔を残す。第1肋骨には対応する上肋横突靱帯を欠く。)

Lateral costotransverse ligament(外側肋横突靱帯;外肋横突靱帯)Ligamentum costotransversarium laterale; Ligamentum costotransversarium externumpostrius がいそくろくおうとつじんたい;がいろくおうとつじんたい Feneis: 080_09

[A03_3_04_008] →(外側肋横突靱帯は横突起の尖端から殆ど水平に外方に拡がって肋骨結節に至る靱帯で、関節包の後外方を被う。)

Lumbocostal ligament(腰肋靱帯)Ligamentum lumbocostale ようろくじんたい Feneis: 080_10

[A03_3_04_009] →(腰肋靱帯は第12肋骨と第1,2腰椎肋骨突起の間の膜状の靱帯で、内肋間膜のつづきともみられる。多くは腹横筋の起始腱膜(腰背腱膜の深葉)と結合する。)

Costotransverse foramen(肋横突孔)Foramen costotransversarium ろくおうとつこう Feneis: 080_11

[A03_3_04_010] →(上肋横突靱帯と肋骨頚との間の小さな孔で、この孔は頚椎の横突孔に相当する。肋間神経が通る。)

Sternocostal joints(胸肋関節)Articulationes sternocostales きょうろっかんせつ Feneis: 080_12

[A03_3_05_001] →(胸肋関節は上位7対の肋軟骨と頬骨の肋骨切痕の間の関節である。ただし、第1肋軟骨は頬骨に直接結合するので、胸肋軟骨結合という。関節腔は本来関節内胸肋靱帯によって二分されるが、この状態は第2肋軟骨の関節にのみ存続する。それより下方の関節は、加齢に伴い関越腔が消失する傾向にある。補強靱帯として次のものがあげられる。(1)放射状胸肋靱帯:前後両面で、肋軟骨の胸骨端からおこり、放射状にひろがって胸骨に着く線維束である。前面では、対側の線維とともに胸骨の骨膜と連なって膜状をなし、胸骨膜とよばれる。(2)肋剣靱帯:第7肋軟骨と剣状突起を結ぶ扁平な小靱帯である。)

Intra-articular sternocostal ligament(関節内胸肋靱帯)Ligamentum sternocostale intraarticulae かんせつないきょうろくじんたい Feneis: 080_13

[A03_3_05_002] →(第2~7肋軟骨と胸骨との胸肋関節は固い関節包につつまれ、原則として関節内胸肋靱帯があって関節腔を上下に2分する。しかし、この状態は第2関節にのみ終生存続し、下位ほどまれになる。すなわち、年令の増加に伴い、下位のもの、特に第6,7関節では関節腔も消失することが多い。)

Radiate sternocostal ligaments(放射状胸肋靱帯)Ligamenta sternocostalia radiata ほうしゃじょうきょうろくじんたい Feneis: 080_14

[A03_3_05_003] →(放射状胸肋靱帯は胸肋関節の前方にある放射線状の線維群で、肋軟骨端から胸骨へ張る。各胸肋関節包の前後面を強める。)

Sternal membrane(胸骨膜)Membrana sterni きょうこつまく Feneis: 080_15

[A03_3_05_004] →(胸骨膜は両側の胸肋関節包の前面の放射状胸肋靱帯の線維が胸骨の前面で交錯してつくる厚い線維膜である。骨膜ともつながり、大胸筋の起始腱線維も合流する。)

Costoxiphoid ligaments(肋剣靱帯)Ligamenta costoxiphoidea ろくけんじんたい Feneis: 080_16

[A03_3_05_005] →(肋剣靱帯は第6~第7肋軟骨前端から剣状突起に至る扁平な小靱帯である。)

Costochondral joints(肋骨肋軟骨連結)Articulationes costochondrales ろっこつろくなんこつれんけつ Feneis: 080_17

[A03_3_06_001] →(肋骨肋軟骨連結は各肋骨と肋軟骨の連結で、肋骨の胸骨端くぼみに肋軟骨後端がはまっている連結。周囲は肋骨膜ないし肋軟骨膜で包まれて固定されている。)

Interchondral joints; Interchondral articulation(軟骨間関節;肋軟骨間関節)Articulationes interchondrales; Articuli intercartilaginei なんこつかんかんあせつ;ろくなんこつかんかんせつ Feneis: 080_18

[A03_3_07_001] →(軟骨間関節は第5~第9肋軟骨の互いに向き合う隆起部の間に認められる平面状の関節で、関節面は小さな滑らかな楕円形で、骨膜を有し、第8~第9肋軟骨の前端が上位の肋軟骨に着くところは靱帯(軟骨間靱帯)で補強されている。第5・第6・第8・第9・第10肋軟骨間の連結は純靱帯性である。)

最終更新日:19/10/13

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