Rauber Kopsch Band2. 48

9.脳神経の起始

 脳神経が脳の表面から出る場所については372頁を参照されたい.さて脳神経の起始に関しては,その起始が一部は脳の深部にあって,その灰白質の一定の個所を占めており,そのためこの灰白質の諸部は脳神経核Nuclei nervorum capitaliumと呼ばれる.ここに述べたことは運動性の脳神経および脳神経の運動性の部分にあてはまるのである.ところが

脳神経の一部はその起始が脳の外部で,脊髄神経節と同格の脳神経節のなかにあって,それは知覚性の脳神経と脳神経の知覚性の部分とがこれなのである.この両種の核が始起核Nuclei originis, UrsprungskerneあるいはWurzelkerneである.これらの核はみな1次ニューロンをなしている.これに反して2次ニューロンに属して,かつ伝導路のなかで1次ニューロンのすぐ上にある部分をなすのが終止核Nuclei terminales, Endkerneである.

[磯貝豊先生の協力で上記の小フォント記述部分を下記ように変更しました。更新日:16/08/02 ]

知覚性の脳神経の終止核の一部はその起始が脳の外部で,脊髄神経節と同格の脳神経節のなかにあって,それは知覚性の脳神経と脳神経の知覚性の部分とがこれなのである.これらの起始はみな1次ニューロンをなしている.

 

[図490]脳神経の諸核 起始核は,終止核は

 脳神経核の配列とその設計をいっそう容易に理解するためには,すでに述べた脊髄神経の起始する関係をまず思い起すのがよい(図381),そのさい図398を参照されたい.脊髄では前根が前柱の運動性の細胞から起こっているがそれと同じく,脳のなかでは運動性の脳神経と脳神経の運動性の部分の起始核とにも同じことがなりたつ.運動性神経細胞の神経突起が運動性の根線維に続くのである.脊髄では後根の起始核が脊髄の外部で,脊髄神経節のなかにあるように,脳神経の知覚性の根もそれと同じ関係で,その起始核は脳の外部にあって,脊髄神経節に相当する脳神経の神経節のなかにある.これらの神経節の細胞も全く同じ関係であって,そこには偽単極細胞があり,これが実際には双極細胞であって,その末梢にゆく突起は1本の樹状突起に相当している.この突起は神経突起と同じ構造をなしているが,樹状突起なのである.また中枢がわの突起は神経突起であって,これが根線維に移行している(312, 313頁).脳神経の知覚性の根線維はそれより先の経過では脊髄神経の後根線維と同じ関係を示す.すなわち脳に達して各1本の上行性の枝と下行性の枝とに分れ,この両枝がそれぞれけっきょくは側枝Kollateralenと終末線維Endfasernとに分れて,

これらが終末分枝を形成しつつ2次ニューロンの細胞体を囲むのである.

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これらの細胞体が比較酎大きな群をなして配列しているときは知覚性の脳神経の終止核Nucleus terminalis, Endkernというわけである.

I. 嗅糸Fila olfactoria, Riechnerven(図409, 417, 420, 486)

 嗅糸の線維は嗅細胞といっしょに1次ニューロンに相当するもので,嗅細胞から始まっている.その終止核は嗅球のなかにあって,嗅糸球において色の淡い嗅糸線維がよく発達した終末分枝をもって終わっている,(417頁,さらに伝導路感覚器の項とを参照せよ).

II. 終神経N. terminalis(372頁参照)

 以前に第2対の脳神経とされていたもの(視神経Nervus opticus)は,今は視神経Fasciculus opticus, Augenstiet(図409, 417, 420)と呼ばれるが,これは脳神経ではなくて,線維が部分的に交叉する中枢間の伝導路(運合神経路)である.その起始ば網膜にあり,網膜は末梢に位置が移つた脳壁の一部である,視神経の線維が終る中心部は視床,外側膝状体,上丘である(伝導路と感覚器の項参照).

III. 動眼神経N. oculomotorius(図417, 469, 470, 490, 491)

 動眼神経の起始核は中心灰白層で上丘の下にあり,中脳水道の腹方で正中線のそばにある.この起始核はいくつかの部分に分れ(図491),それぞれ違ったはたらきをする眼球および眼瞼の諸筋(横紋筋と平滑筋)の運動を支配している.

 根線維は同側および反対側の核から出て,弓なりに曲がって腹方に走り(図469, 470),中脳被蓋を通って橋の少しく上方で動眼神経溝において10~15本の太い束をなして脳の外に出る(図410, 417).

 動眼神経の起始核には対をなす動眼神経核Nucleus originis nervi oculomotoriiとそのあいだにある動眼神経副起始核Nuclei originis accessorii(parasympathici)nervi oculomotdriiとからなる.前者は正中線の外側で内側縦束の線維群の背方およびそのあいだにあり,大きな運動性の細胞よりなる.副交感神経性の核は小細胞性で内側に1つと外側に2つとがある(図491).外側のものは大細胞性の核の上端の内側にあって,多くのばあい2群よりなる.外側のものはエディンゲル小細胞性外側核Edingers kleinzelliger Lateralkernとよばれて瞳孔括約筋を支配し,内側核は毛様体筋を支配する.

 個々の筋に対する諸核の位置については図491を参照せよ.研究者のあいだではこの関係について大なり小なり意見の食い違いがあり,このことはBrouwerの業績(Zeitschr. Neurol. u. Psych., 40. Bd.,1918)のなかで総括されている.

IV. 滑車神経N. trochlearis(図417, 421, 422, 466, 467, 490, 491)

 この神経の根を中枢に向かって追跡すると,右の滑車神経はそれが外に出る直前のところで前髄帆のなかで左の滑車神経と交叉している(滑車神経交叉Decussatio nervorum trochlearium) (図466).この交叉した線維束は四丘体の下で上方に走り,中脳水道の外側にある灰白質を貫き,次いでその起始核に達する.この核は動眼神経の核と続いており(図491),直径45~50µの多極細胞よりなっている.

V. 三叉神経N. trigeminus(図409, 417, 420, 465, 490, 492)

 三叉神経には小さい方の運動性の根,すなわち小部Portio minorと非常に太い知覚性の根,すなわち大部Portio majorとからなる(図417).その運動性の核は知覚性の終止核の内側で第四脳室底の上部の中で上当る場所で深さ約1mmのところにある.

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この核は長さ3mm, 厚さ1mmあり,黄色い色素をもった大きさ60~70µの多極神経細胞よりなり.これ細胞は神経突起を運動性の根の中に送っている.そのほかに運動性の線維が青斑の細胞と三叉神経中脳路の大の神経細胞とからくる.

 知覚性の起始核半月神経節Ganglion semilunare (Gasseri)であって,これは脳の外にある.この節の細胞は,枝を末梢に送るが,他の1枝を中枢に送る.脳の中ではその根が脊髄神経の後根と同じ関係である.すなわちその灘束の一部は三叉神経中脳路Tractus mesencephalicus n. trigeminiとなって上行し,そのほかの部分は三叉神経脊髄路Tractus spinalis n. trigeminiとなって下行するので,強大な神経にふさわしく全体として根灘がはなはだ広く扇形に放散している.この扇のかなめは橋において知覚性の根が出るところにある.この放散する線維群の終末部は上方は中脳にあり,下方は脊髄の上部にある.知覚性の線維は三叉神経終止核Nucleus terminalis nervi trigeminiに終る.また三叉神経脊髄路の線維は側枝と終末枝とを三叉神経脊髄路核Nucleus terminalis tractus spinalis nervi trigeminiに送っている(図492).三叉神経脊髄路核の細胞は神経突起を三叉神経2次経路“sekundäire Trigeminusbahn”として,一部は反対がわの内側毛帯に送り(三叉神経係蹄, Trigeminusschleife) (図498),一部は索状体をへて小脳に送る.

[図491]動眼神経核と滑車神経核を背方に投影して見たもの (Edingerより)

VI. 外転神経N. abducens(図409, 417, 420, 463, 464, 490, 493)

 外転神経の起始核の長さは顔面神経の内膝の広がりと一致し,背方と上方からこの神経によって囲まれている.また核の幅は1~2mmで,厚さはこの幅よりいくらか小さい.その神経細胞は45µまでの大きさであり,その神経突起を外転神経根に送っている.外転神経根はまず縫線に平行してほとんど垂直に腹方に走り,内側毛帯の範囲に達するが,次いでその根線維束が斜めに下腹方にすすみ,橋の下縁で脳の外に出る場所に達する.外転神経核は菱形窩の上方の領域で正中線に近く,動眼神経核や滑車神経核の下方への延長線上にあり,かつ顔面神経丘の下で脳室底の表面の近くにある.

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VII. 顔面神経N. facialis(図409, 417, 421, 463, 464, 490, 493)

 顔面神経核Nucleus originis n. facialisは外転神経核の外側腹方にあり,第四脳室の底から約5mm離れて,網様体の外側部にあって,外転神経の根線維の外側で後脳オリーブ核の背方にある.この核の下端は1つの狭い隙間によって疑核(すなわち迷走神経と舌咽神経との運動性の核)から分けられているだけであり,一方その上端は三叉神経の運動性の核の近くにある.おそらく1側の顔面神経の根線維の一部は他側の核からくるのであろう.

[図492]三叉神経脊髄路の横断図 その延髄にある部分(H. Heldによる).

1 三叉神経脊髄路の外側縁;2 三叉神経脊髄路の線維団の横断;3 三叉神経脊髄路の凹をなす内側縁;4 三叉神経脊髄路核;5 三叉神経脊髄路の線維の側枝と終末枝とがその凹をなす縁から分離して,脊髄路核の細胞のまわりに終末分枝をなしていて,さらに後者の神経突起(6)が上方にすすむ.

[図493]顔面神経根の経過を模型的に示したもの 側方(右側)からみる.橋を透視したと考える.V1外転神経;VII顔面神経.

 その核の幅は1mm,その長さは4~4.5 mmである.この核から出る線維は灰白網様質を斜めに貫いて背内側に走り,かくして菱形窩正中溝の近くに達する.これらの線維は脳室底の灰白質のなかで曲がって上方に向きを変えて,楕円形の線維束をなす.これは表面のすぐ下で内側縦束の背方にあり,顔面神経丘のところまで達する.そこでこの線維束は直角をなして外側に曲る.これが顔面神経の内膝であって,次いで上方かつ背方に軽く凸を画いて外転神経核の上端を越えて走り,斜めに腹方ならびに下方に三叉神経脊髄路核と顔面神経核とのあいだを進み,橋の下縁で表面に達して脳の外に出る.

 顔面神経根のうちその起始核から膝までの部分は,以前にPars prima radicis n. facialis(顔面神経根第1部)と呼ばれたものであり,また膝からこの根が脳を出るところまでの部分はPars secunda radicis n. facialis(顔面神経根第2部)と呼ばれたのである.

 中間神経N. intermediusの起始核は顔面神経の幹にある膝神経節Ganglion geniculiである.また終止核は孤束核Nucleus terminalis tractus solitariiである.そして中間神経の一部はおそらくは下行性の束となって孤束のなかに入るのであろう.

VIII. 内耳神経N. statoacusticus(図409, 417, 421, 460465, 490, 501503)

 内耳の神経は次の2部よりなる:a)蝸牛神経N. cochleae(=聴神経N. acusticus)は外側(後方,背方)にある.b)前庭神経N. vestibuli(=平衡神経N. staticus)は内側(前方,腹方)にある.

 内耳神経の起始核ラセン神経節Ganglion spirale cochleaeと前庭神経節Ganglion vestibuliとである.

[磯貝豊先生の協力で上記の小フォントの記述部分を下記ように変更しました。更新日:16/07/27 ]

 内耳神経核の起始をなす神経節はラセン神経節Ganglion spirale cochleaeと前庭神経節Ganglion vestibuliとである.

この両神経節は脊髄神経節と相同のものであって,双極神経細胞をもっている.

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a)蝸牛神経の終止核蝸牛神経腹側核Nucleus terminalis ventralis n. cochleaeと蝸牛神経背側核Nucleus terminalis dorsalis n. cochleaeとである,腹側核は索状体の腹方にある.この核の内側面から横走する強い線維板が出ていて,この板は反対がわの腹側核まで伸び,台形体Corpus trapezoides, Trapezkörperと呼ばれる.台形体は両側の後脳オリーブ核と重要な内部的つながりをもち,また各側に台形体核Nucleus tra. pezoides, Trapezkernという台形体じしんに属する1つの核がある.蝸牛神経背側核は索状体の背方かつ外側にある.この背側と腹側の両核に蝸牛神経の線維団の大部分が終る.しかし別の一部は腹側核を通りぬけて,同側および反対がわの後脳オリーブ核と台形体核に終り,そのうえまた外側毛帯核,下丘核,さらにおそらくは中断されることなく反対がわの側頭葉の皮質にも終わっている.

 聴覚の2次経路および逆行する線維と反射系については伝導路の項を参照せよ.髄条Striae medullaresは主として蝸牛神経背側核から来ており,聴覚の2次経路をなし,(396頁の小川鼎三脚註を参照.)このものは部分的に蝸牛神経の終止核と反対側の下丘とを結合じている(図501).

b)前庭神経の終止核は:1. 前庭神経外側核Nucleus terminalis lateralis n. vestibuli(Deiters),2. 前庭神経内側核(三角核)Nucleus terminalis medialis(triangularis) n. vestibuli(Schwalbe),3. 前庭神経背側核Nucleus terminalis dorsalis n. vestibuli(Bechterew),4. 前庭神経下核Nucleus terminalis spinalis n. vestbuliである.--その内側核は索状体の内側で第四脳室底に幅の広い面を占めて存在する.これはプリズム形の横断面を示し長く延びた核で,下方は灰白翼にまで達し,また後索核の近くにまで達する(図461).この核には多数の小さい神経細胞があり,大体において短い神経突起をその近くにある運動性の被蓋核に送り,とりわけ前庭神経外側核に突起を送っている.--外側核(ダイデルス核Deitersscher Kern)は大きな多極神経網胞よりなる.この核は索状体が小脳の中に達するために背外側に曲るその場所の背方にある.外側核の細胞の神経突起の一部によって前庭脊髄路が作られている.

--背側核(ベヒテレフ核Bechterewscher Kern)は索状体が曲るところの内側で第四脳室の外側壁にある.この核から出る中心性の線維は小脳の諸核に達する.

--前庭神経下核には大きな神経細胞があり,その神経突起は大部分が前庭神経外側核からのものといっしょになって前庭脊髄路Tractus vestibulospinalisを形成する.その他の神経突起は内側縦束に達し,別の突起は小脳にいたる.

IX. 舌咽神経N. glossopharyngicus(図409, 417, 462, 490)

 舌咽神経の知覚性部分の起始核は内神経節Ganglion intracranialeであり,おそらくは外神経節Ganglion extracranialeもそれであろう.知覚性部分の終止核はいっそう大きい迷走神経の知覚性終止核の続きをなしていて,第四脳室底にある.舌咽神経にはまた下行性の根もあって,これは孤束Fasciculus solitariusの線維の一部がそれである.舌咽神経の運動性部分の起始核は第四脳室底の内部にある疑核の上部がそれである(図462).

X. 迷走神経N. vagus(図409, 417, 421, 456458, 460, 461, 490)

 迷走神経の知覚性部分の起始核頚静脈神経節Ganglion jugulareであり,おそらくは節状神経節Ganglion nodosumもそれであろう.

 迷走神経は太い下行性の根を有っている.これが孤束であり,孤束の半分以上の線維は迷走神経からくるが,しかしその上端部には舌咽神経と中間神経とからの線維が来ている.

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孤束(図457, 458, 460, 461)は迷走神経の主要終止核の高さでは直径が1mmあり,太い有髄神経よりなっている.この線維が集合して1本の縦走索をなし,これは頚髄の下部にまで迫跡することができる.その全経過のあいだで孤束は側枝と終末枝とを送りだし,それらの終末分枝が近くにある後柱の細胞に終り,かくしてますます細くなり,ついに全く消失してしまう.

 迷走神経の主要終止核である灰白翼核Nucleus terminalis alae cinereaeは舌咽神経の終止核でもあって,菱形窩(図421)の灰白翼に当たって存在する.この核は舌下神経核の外側にあり,舌咽神経のこれに相当する終止核といっしょになって髄条の高さまで延びている.またこの核は孤束核Nucleus tractus solitarii (=Nucleus terminalis nervi intermedii et nucleus terminalis accessorius nervi glossopharyngici)(J. N. A. ではNucleus tractus solitariiはNucleus fasciculi solitariiであるが本書では原著に従って前者を用いる.(小川鼎三))と続いている.孤束は灰白翼核の腹方面に接していて,この幅の広い核を大きい方の内側部と小さい方の外側部との2つに不完全に分けている.その小さい方の外側部は神経細胞に乏しく,大きい方の内側部にははなはだ多数の直径30~45µの神経細胞がある.孤束核の細胞の神経突起は内側毛帯のなかを進んで視床に達し(図500),また索状体を通って小脳に達する.

 別の意見によれば灰白翼核は終止核であるばかりでなく(内臓運動性の)背側起始核でもある.

 迷走神経の筋運動性の部分疑核Nucleus ambiguus (=Nucleus originis ventralis n. glossopharyngici et n. vagi)に始まる.疑核の上部は舌咽神経の運動性の根線維を送りだしている.運動性の線維は背方に凸の弓を画いて,他の迷走神経線維のところに達し,これと相接してすすむのである.

XI. 副神経N. accessorius(図409, 417, 455, 456, 490)

 副神経核Nucleus originis n. accessoriiはその根束が中枢神経を出るところが長い1線をなしているのに応じてやはり長く延びて,中断されていない網胞柱をなし,この柱は頚髄前柱と前柱ボ舌下神経核につづく部分の内側細胞群の背外側にある.この核は下方ではC. V, VI, VIIまで,上方では疑核の下部まで追跡される.副神経根は,その起始核から出たのちに末梢に向かってまっすぐに走るのでなく,必らず鋭く曲った弓を画き,その凸側(原文には凸側とあるが凹側の誤りであろう.(小川鼎三))を腹外側に向けている.脊髄神経の1対ごとに単一の副神経束のみ,あるいは少数の根束が相当して存在している.

XII. 舌下神経N. hypoglossus(図409, 417, 421, 457, 458, 460, 461, 490)

 舌下神経核Nucleus originis n. hypoglossiは長ぐ延びた細胞索であって,その下部は延髄の中心管の腹側面にあり,その上部はかなり長くて菱形窩の正中溝のそばにあって,髄条のところにまで達し,髄条の下方で円くなって終わっている.その長さは18mm,幅は1~2 mm, 厚さは1mmである.縦走線維束によってこの核はさらに上方で同じような部位にある外転神経核と結合している.

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この核の細胞は直径60µまでの大きさであり,その神経突起を舌下神経の根線維束のなかに送りだしている.これらの神経突起の一部はおそらくは交叉して正中線を越え,反対がわの根に入るのであろう.この核の腹側面で10~15本の根線維束が集まって腹方かつわずかに外側に向かって延髄を貫いて走り,前外側溝でその表面に達する.

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最終更新日 16/08/02

 

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