目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Muscles of lower limb(下肢の筋)Musculi membri inferioris かしのきん Feneis: 118_01

[A04_7_00_001] →(下肢の筋はその筋服にある位置に従って下肢帯の筋、大腿尾筋、下腿の筋および足の筋に分けることができる下肢のきんはすべて固有の下肢筋(魚の腹びれの近位比較できる)に属すると考えられ、大きく伸筋群と屈筋群に分けられる。)

Compartments(区画(下肢の筋の))Compartimenta くかく(かしのきんの) Feneis: 118_02

[A04_7_01_001]

Anterior compartment of thigh; Extensor compartment of thigh(大腿の前区画;大腿の伸筋区画)Compartimentum femoris anterius; Compartimentum femoris extensorum だいたいのしんきんくかく;だいたいのしんきんくかく Feneis: 118_03

[A04_7_01_002] →(大腿の伸筋は主として脛骨について、下腿をのばす。大腿神経支配。第1層に縫工筋、第2層に大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)、膝関節筋で大腿神経を受ける。)

Posterior compartment of thigh; Flexor compartment of thigh(大腿の後区画;大腿の屈筋区画)Compartimentum femoris posterius; Compartimentum femoris flexorum だいたいのこうくかく;だいたいのくっきんくかく Feneis: 118_04

[A04_7_01_003] →(大腿の屈筋は下腿骨について下腿をまげる。坐骨神経支配。この筋群は下腿を屈曲する主力筋であるが、大腿を伸展する作用も重要である。大腿二頭筋短頭(腓骨神経部)、大腿二頭筋張長頭、半腱様筋(脛骨神経部)で坐骨神経の枝を受ける。)

Medial compartment of thigh; Adductor compartment of thigh(大腿の内側区画;大腿の内転筋区画)Compartimentum femoris mediale; Compartimentum femoris adductorum だいたいのないそくくかく;だいたいのないてんきんくかく Feneis: 118_05

[A04_7_01_004] →(主として大腿骨についてこれを内転する。主に閉鎖神経支配。第1層に恥骨筋(大腿神経)、薄筋、長内転筋、第2層に短内転筋、第3層に大内転筋(脛骨神経部と閉鎖神経)、ほかに外閉鎖筋がある。内転筋群の多くは恥骨上枝、恥骨体、恥骨下枝、坐骨枝、坐骨結節にわたる範囲から起こる全体として大腿を内転するが、前上の筋はやや後方に向かって走るので大腿を屈曲する作用がある。この筋群(外閉鎖筋を除く)の回旋作用については意見が一致していないが、筋の走行と大腿回旋軸との関係から考えて、回旋作用があるとしても弱いと思われる。大腿骨幹への停止は、大腿四頭筋が抱いた骨のほとんど全周についているので、腱膜となって大腿骨粗線の内側唇(上方では恥骨筋線)に線状につく。貫通動脈は骨に接してこの腱膜を貫く。なお、重なった腱膜はたがいに癒着し、また恥骨筋、長内転筋、大内転筋下部の腱膜は内側抗菌の表面の起始腱膜と癒着している。外閉鎖筋と薄筋は走行、停止が他の筋とは異なり、作用もまた別である。)

Anterior compartment of leg; Extensor compartment of leg(下腿の前区画;下腿の伸筋区画)Compartimentum cruris anterius; Compartimentum cruris extensorum かたいのぜんくかく;かたいのしんきんくかく Feneis: 118_06

[A04_7_01_005] →(下腿の前区画は深筋膜で包まれた前方の伸筋区画で伸筋は足に至り、足と趾の背屈を行う。伸腓骨神経支配。すべて下体温下部と足背の近位部で上伸筋支帯とY字型の下伸筋支帯に支えられ、その下を腱鞘に包まれて通る。)

Posterior compartment of leg; Flexor compartment of leg(下腿の後区画;下腿の屈筋区画)Compartimentum cruris posterius; Compartimentum cruris flexorum かたいのこうくかく;かたいのくっきんくかく Feneis: 118_07

[A04_7_01_006] →(下腿の屈筋は主として足の底屈と趾の底屈を行う。脛骨神経支配。)

Superficial part of posterior compartment of leg(浅部;腓腹筋部;三頭筋部(下腿の後区分の))Pars superficialis compartimenti cruris posterioris; Pars gastrocnemialis compartimenti cruris posterioris; Pars tricipitalis compartimenti cruris posterioris せんぶ;ひふくきんぶ;さんとうきんぶ(かたいのこうくぶんの) Feneis: 118_08

[A04_7_01_007] →(下腿の後区画の浅部は下腿後で腓腹筋とヒラメ筋が占めている部分で、深部とは横筋間中隔でへだてられている。)

Deep part of posterior compartment of leg(深部;ヒラメ筋部(下腿の後区分の))Pars profunda compartimenti cruris posterioris; Pars solealis ompartimenti cruris posterioris しんぶ;ひらめきんぶ(かたいのこうくぶんの) Feneis: 118_09

[A04_7_01_008] →(下腿の後区画の深部すなわちヒラメ筋部はヒラメ筋がおっている部分。)

Lateral compartment of leg; Fibular compartment of leg; Peroneal compartment of leg(外側区画;腓骨筋区画(下腿の))Compartimentum cruris laterale; Compartimentum cruris fibularium; Compartimentum cruris peroneorum がいそくくかく;ひこつきんくかく(かたいの) Feneis: 118_10

[A04_7_01_009] →(下腿の腓骨筋群は外果の後をへて足の外側縁に向かい、その外反と底屈を行う。浅腓骨神経支配。腓骨の外側にあり、前、後下腿筋間中隔によって他の伸筋および屈筋と境される。また外果の後方と前下方で上、下腓骨筋支帯の下を腱鞘に包まれて通る。この筋群は外反の主力筋である。短腓骨筋は足背に停止するが、足の屈伸軸の後を通るので、足を底屈する作用がある。長腓骨筋も足の運動軸との関係はまったくおなじであるが、底側の内側部に停止し、足底弓を保つ働きがある。)

Muscles of lower limb(筋(下肢の))Musculi きん(かしの) Feneis: 122_01

[A04_7_02_001]

Iliopsoas muscle; Hyrtl's muscle(腸腰筋)Musculus iliopsoas ちょうようきんHyrtl's muscle Feneis: 122_02

[A04_7_02_002] →(腸骨筋と大腰筋からなる複合筋で、共同腱によって大腿骨小転子の前面に停止する。内側部(大腰筋、長線維、大きな挙上作用を持つ)は第12胸椎および第1から4腰椎外側面から起こる深層と大腰椎の肋骨突起から起こる浅層から成る(この両層間に腰神経層の大部分が入る)。外側部(腸骨筋、多数の線維を持ち、大きな力として作用する)は腸骨窩を埋める。骨盤外の起始は股関節の関節包から起こる(関節包張筋)。大腰筋も腸腰筋もともに筋裂孔を(大腿神経とともに)通って骨盤から出る。大腿骨頚の内側をまわりこみ、関節包とは腸恥包で隔てられる。腸恥包は時々関節腔につながる。しばしば他の滑液包、腸骨筋腱下包が小転子と腸腰筋腱の間にある。頭側では薄い大腰筋の筋膜は尾側では厚くなり、腸骨筋の筋膜と合流して鼡径靭帯外側部に強く結びつくとともに、強い結合組織膜として腸腰筋の停止までをおおう。第3の寛骨内筋、小腰筋は人で常在しない。その起始は第12胸椎と第1腰椎である。長い腱は大腰筋上を尾側へ向かい、腸腰筋膜や、特に腸恥骨弓に放散する。)

Iliacus muscle(腸骨筋)Musculus iliacus ちょうこつきん Feneis: 122_03

[A04_7_02_003] →(腸骨稜の下方に腸骨筋膜に囲まれて存在する。腸骨窩に起始し、大腰筋との共同腱によって小転子前面と股関節嚢に停止する。腰神経叢によって神経支配され、大腿の屈曲の内旋に作用する。)

Psoas major muscle(大腰筋)Musculus psoas major だいようきん Feneis: 122_04

[A04_7_02_004] →(横隔膜の内側弓状靱帯の後を走る大腰筋は浅深の2頭を持つ。浅頭は第12胸椎~第4腰椎の椎体と椎間円板から起こり、深頭は全腰椎の肋骨突起から起こる。これら2頭の間には腰神経叢の枝が何本も走っている。大腰筋は下方では腸骨筋と共に鼡径靱帯の後をくぐって腸腰筋の一部となって大腿に下る。)

Psoas minor; Psoas minor muscle(小腰筋)Musculus psoas minor しょうようきん Feneis: 122_05

[A04_7_02_005] →(大腰筋の前面には、小腰筋が40~50%の頻度で存在する。この細長い筋は、上位腰椎の椎体から起こり、その腱は腸骨筋の表面の筋膜(腸骨筋間)に放散しながら恥骨櫛に終わる(すなわち小腰筋は骨盤の外には出ない)。第3の寛骨内筋、その起始は第12胸椎と第1腰椎である。長い腱は大腰筋上を尾側へ向かい、腸腰筋膜や、特に腸恥骨弓に放散する。小腰筋は約半例で欠損する。人種差は認められないが、概して女性に欠ける率が多い。また小腰筋は重複することがある。)

Gluteus maximus muscle(大殿筋;大臀筋)Musculus gluteus maximus だいでんきん Feneis: 122_06

[A04_7_02_006] →(大臀筋は大腿を伸展する主力筋で、とくに歩行の際重要である。中臀筋や小臀筋(小さな臀部の筋群)と同様、大きな臀部の筋である大臀筋も発生的には伸筋群である。仙骨と尾骨の辺縁、後臀筋線より後方の腸骨稜、胸腰筋膜、そして仙結節靭帯などから起始する。その厚い筋線維束は斜め下方へ走り、広い停止腱となる。その停止域は近位では大腿筋膜、腸脛靱帯に放散する。また、臀筋粗面よりも遠位で外側筋間中隔より上の粗線外側唇にも停止する。坐骨包坐骨結節と大臀筋下面の筋膜との間にある。慢性的刺激の結果として(機織工結節、抗夫結節)、臀部に敷物なしに座り仕事をする人々では同包に炎症が起こり、後大腿皮神経を圧迫する。大腿筋の停止腱は転子包によって大転子と離される。臀筋粗面では、大腿筋はふつう他の臀筋との間にあるいくつかの筋間包の上を滑走する。立位では大臀筋下部が坐骨結節をおおう。大腿を屈すると大臀筋下部は頭側に移動する。このため座位では坐骨結節は皮下脂肪上に位置し、皮膚を通して容易に触れる。臀溝はほぼ水平に走り、大臀筋収縮時には深くなるが、大臀筋の下縁をあらわしているわけではなく、同筋走行に対して鋭角的に交わる。)

Gluteus medius muscle(中殿筋;中臀筋)Musculus gluteus medius ちゅうでんきん Feneis: 122_07

[A04_7_02_007] →(中臀筋は腸骨稜と前後の臀筋線に囲まれた腸骨翼領域から起こる。大転子先端外表面に停止する。中臀筋の線維束は大転子に集まり、外側から見ると三角形を呈する。大転子では腹側からきた線維短い停止腱に前に背側の筋束上に重なる。滑液包(中臀筋の転子包)が大転子と筋の間にある。中臀筋は大腿筋膜に被われ、大腿筋膜下面からも起始する。同筋の後部は大臀筋前縁部の深層に位置する。)

Gluteus minimus muscle(小殿筋;小臀筋)Musculus gluteus minimus しょうでんきん Feneis: 122_08

[A04_7_02_008] →(小臀筋は前および下臀筋線の間の腸骨外側面に起こる。大転子前面の外側縁に停止する。小臀筋はほとんど完全に中臀筋におおわれている。両筋はその前縁で癒合し、後方に開く袋を形成する。小臀筋の転子包は大転子先端と同筋停止腱の間にある。中臀筋と小臀筋は同じ筋原基から生じる。両筋は、大臀筋に対して、小さな臀筋群を作る。大腿屈曲時以外では、股関節を外転するので、外転筋群とすることができる。しかし、大腿に対する作用よりも重大なのは歩行あるいは片足立ちの際に骨盤に対する支持脚の作用である。中小両臀筋は骨盤が遊脚側に傾くのを防ぐ。また、骨盤を支持脚側へ傾ける。)

Gluteal aponeurosis; Gluteal fascia; Gluteus fascia(殿筋筋膜;臀筋腱膜)Aponeurosis glutea でんきんけんまく Feneis: 122_09

[A04_7_02_009] →(中臀筋の上に横たわる大臀筋の起始の深くシート状の腱。)

Tensor fasciae latae muscle; Tensor muscle fasciae latae(大腿筋膜張筋)Musculus tensor fasciae latae だいたいきんまくちょうきん Feneis: 122_10

[A04_7_02_010] →(大腿筋膜張筋は平行な線維からなる平らな筋で、上前腸骨棘の外側から起こり大腿筋膜に停止する。この筋は、その起始ではもともとあった中臀筋とのつながりを保っている。大腿筋膜中で、その線維は腸脛靱帯の一部を作り、脛骨外側顆および腓骨顆にまで達する。また、大腿骨へは外側筋膜中隔を介して達し、外側膝蓋支帯に放散する。)

Piriformis muscle(梨状筋)Musculus piriformis りじょうきん Feneis: 122_11

[A04_7_02_011] →(梨状筋は骨盤の後側の深層にある回旋筋で仙骨の骨盤筋膜(前仙骨孔およびそれらの外側の)と仙腸関節の関節包から、大坐骨切痕上縁に由来する線維束とともに、起始する。大坐骨孔を通過して、同孔を梨状筋上孔と下孔に分け、大腿筋の深層を骨盤外側をおおって走り、大転子先端の内側に至る。広い起始に始まり、梨状筋は次第に収束して細い停止腱となる。股関節と停止腱は滑液包により隔てられる。坐骨神経の梨状筋枝から支配を受け、股関節の外転、伸展および外旋を行う。)

Obturator internus muscle; Internal obturator muscle(内閉鎖筋)Musculus obturator internus ないへいさきん Feneis: 122_12

[A04_7_02_012] →(内閉鎖筋と2つの双子筋は発生的にはひとまとまりである。内閉鎖筋はその起始を骨盤腔内へ移し、閉鎖膜上および閉鎖孔の骨性枠から起こるに至った。小坐骨孔縁(軟骨でおおわれている)が視点となり、内閉鎖筋包が介在し、ここで急に走行を骨盤外へ変える。骨盤の外にある部分は3分筋のうちの2頭、つまり上下の双子筋を多少なりともおおう。上双子筋は坐骨棘を発し、下双子筋は坐骨結節を発する。内閉鎖筋の停止腱の上下縁にはそれぞれ上下の双子筋が合流し、転子窩に終わる。骨盤内にある内閉鎖筋は強い内閉鎖筋膜に包まれ、これが肛門挙筋の起始となる。内閉鎖筋膜は肛門挙筋起始部では弓状をした腱様の筋膜束(肛門挙筋腱弓)で補強さえている。肛門挙筋腱弓よりも上で、内閉鎖筋は小骨盤の筋性壁をつくり、その筋膜は壁側骨盤筋膜の一部となる。これより下では内閉鎖筋とその筋膜は外側部において、骨盤底の下にある結合組織性の部位、すなわち坐骨直腸窩を区画する。)

Gemellus superior muscle; Superior gemellus muscle(上双子筋;棘双子筋)Musculus gemellus superior; Musculus gemellus spinalis じょうそうしきん;きょくそうしきん Feneis: 122_13

[A04_7_02_013] →(この小さな上双子筋は坐骨棘より起こり内閉鎖筋腱に停止する。仙骨神経叢からの、内閉鎖筋へ直接枝による神経支配を受け、大腿骨外旋作用を示す。)

Gemellus inferior muscle; Inferior gemellus muscle(下双子筋;結節双子筋)Musculus gemellus inferior; Musculus gemellus tuberalis かそうしきん;けっせつそうしきん Feneis: 122_14

[A04_7_02_014] →(この小さな下双子筋は、坐骨結節上縁により起こり内閉鎖筋腱に停止しする。仙骨神経叢からの大腿方形筋への直接枝による神経支配を受け、大腿骨を外旋させる作用を示す。)

Quadratus femoris muscle(大腿方形筋)Musculus quadratus femoris だいたいほうけいきん Feneis: 122_15

[A04_7_02_015] →(大腿方形筋はほとんど筋性で、大腿骨が正常位にあれば四辺形である。坐骨結節から転子間稜へ横走する。筋の大きさから予想する以上にこの筋が効果的に股関節外施に働くのは筋力のほとんどが外施に有効となるような筋線維走行だからである。)

Sartorius muscle(縫工筋)Musculus sartorius ほうこうきん Feneis: 122_16

[A04_7_02_016] →(縫工筋は大腿前部浅層の筋。上前腸骨棘からラセン状に大腿前面と内側面を走る。大腿筋膜がつくる筋膜の鞘に包まれている。その弓状走行により、同筋は背側にある膝関節の屈曲軸を横切ることになる。停止腱は遠位かつ腹側へ斜走し、脛骨内側面(脛骨粗面のうしろ)が鵞足に、また下腿筋膜に停止する。鵞足は縫工筋(浅層)、薄筋および半腱様筋(深層)の末広がりの停止腱が1カ所に集まってできる。その様子は鵞の足の水掻きが折れ重なったようにみえる。鵞足は内側側副靱帯とは鵞足包で隔てられ、その腱線維は脛骨内側面に放散する。また、浅層の線維は下腿筋膜に続く。かつて縫工(仕立屋)は作業をするときに、あぐらをかくように脚をむく姿勢をとった。このように、大腿を屈曲・外転・外旋し、かつ膝を屈曲するのに、縫工筋が働くと考え、名付けられた。)

Quadriceps femoris muscle(大腿四頭筋)Musculus quadriceps femoris だいたい4とうきん Feneis: 122_17

[A04_7_02_017] →(大腿四頭筋は大腿前部の筋で下腿を伸展するほとんど唯一の筋であって、膝蓋骨と膝蓋靱帯を介して脛骨粗面につく。大腿四頭筋は4頭を持つ。大腿直筋は股関節と膝関節をまたぎ、これに大腿骨のほとんどを包む3つの広筋が合流する。4つの筋は広い共同腱を作り、その中に膝蓋骨が種子骨として埋まっている。膝蓋骨尖からは膝蓋靱帯が停止腱の続きとしてあり、脛骨粗面に達する。膝蓋骨によって大腿四頭筋腱は膝関節屈曲軸から遠くなり、その分、筋の回転力が増加する。膝蓋支帯は大腿四頭筋の側方腱で、縦長の紐状物として膝蓋骨側方を走り、脛骨上縁に付く。膝蓋骨が大腿骨膝蓋面から滑脱するのを防ぎ、大腿四頭筋の伸展作用の一部を脛骨に伝える。)

Rectus femoris muscle(大腿直筋)Musculus rectus femoris だいたいちょくきん Feneis: 122_18

[A04_7_02_018] →(大腿直筋は大腿前側の筋で大腿四頭筋の中央浅層にある。羽状筋の大腿直筋は下前腸骨棘から起こる直頭と寛骨臼上縁や股関節から起こる反転頭からなる。起始腱中心部からの線維は膝蓋骨の上縁に終わるが、膝蓋骨前面を通って膝蓋靱帯となる。両側方の線維は膝蓋骨の両側へ放散し、膝蓋支帯になる。)

Straight head of rectus femoris(直頭(大腿直筋の))Caput rectum (Musculus rectus femoris) ちょくとう(だいたいちょくきんの) Feneis: 122_19

[A04_7_02_019]

Reflected head of rectus femoris(反転頭(大腿直筋の))Caput reflexum (Musculus rectus femoris) はんてんとう(だいたいちょくきんの) Feneis: 122_20

[A04_7_02_020]

Vastus lateralis muscle(外側広筋;腓側広筋)Musculus vastus lateralis; Musculus vastus fibularis がいそくこうきん Feneis: 122_21

[A04_7_02_021] →(外側広筋は4頭のうち最大で、大転子基部、粗線外側唇および大転子から発する表在性腱膜から起こる。膝蓋骨よりも近位で腱となり、大腿四頭筋の共通腱に合流する。また、一部の腱線維は膝蓋支帯へ放散する。)

Vastus intermedius muscle(中間広筋)Musculus vastus intermedius ちゅうかんこうきん Feneis: 122_22

[A04_7_02_022] →(中間広筋は大腿骨前面および外側面から起こり、共通腱に停止する。その起始野は転子間線から大腿骨骨幹1/2から遠位2/3にまで達する。内側でも外側でも、中間広筋は内側広筋と外側広筋によっておおわれる。大腿直筋は中間広筋前面をおおう腱膜様腱の上を滑走する。中間広筋のもっとも遠位に起始する線維は膝関節包へ膝関節筋として停止する。この筋は膝関節伸展の際に関節包が挟み込まれるのを防ぐ。)

Vastus medialis muscle(内側広筋;脛側広筋)Musculus vastus medialis; Musculus vastus tibialis ないそくこうきん Feneis: 122_23

[A04_7_02_023] →(内側広筋は粗線内側唇の近位2/3と長および大内転筋停止腱から起こる。近位の線維は斜めに下行し、遠位の線維はほとんど横走する大腿四頭筋の共通停止腱に加えて内側広筋の線維は膝蓋骨内側縁や内側膝蓋支帯へ達する。)

Articularis genus muscle; Articular muscle of knee(膝関節筋)Musculus articularis genus しつかんせつきん Feneis: 122_24

[A04_7_02_024] →(中間広筋の深層の一部で、大腿骨の前面下部から起こり主として膝蓋上包の後面につくものをいう。)

Pectineus muscle(恥骨筋)Musculus pectineus ちこつきん Feneis: 122_25

[A04_7_02_025] →(恥骨筋は腸恥隆起-恥骨結節間の恥骨上肢から起こり、大腿骨の恥骨筋線に停止する。この筋はもとももと腸腰筋群と同じ原基に由来する。本筋の構成に内転筋群がどの程度関わるかには個体差がある。恥骨筋は腸骨筋膜の延長部分である恥骨筋膜におおわれ、腸腰筋とともに腸恥窩には大腿動静脈が通る。)

Adductor longus muscle(長内転筋)Musculus adductor longus ちょうないてんきん Feneis: 122_26

[A04_7_02_026] →(長内転筋は恥骨結合の線維軟骨および恥骨稜直下の狭い領域から長い腱として起こる。遠位で広くなり、薄い幅広の腱となって粗線(内側唇)の中1/3に停止する。停止腱の遠位縁をつくる筋束は広一内転筋板の形成に多少なりとも参加し、内転筋管の入り口をかたちづくる。)

Adductor brevis muscle(短内転筋)Musculus adductor brevis たんないてんきん Feneis: 122_27

[A04_7_02_027] →(短内転筋は外閉鎖筋と薄筋の間から、恥骨下枝前面に起始する。恥骨筋と長内転筋にほとんど完全におおわれ、長内転筋の停止よりも近位の粗線内側唇に停止する。)

Adductor magnus muscle(大内転筋)Musculus adductor magnus だいないてんきん Feneis: 122_28

[A04_7_02_028] →(大内転筋は内転筋群の中で最強、人体中最大の筋の1つである。他の内転筋の背側、恥骨下枝および隣接する坐骨枝から坐骨結節までを起始とする。他の起始をもつ部分はほとんどが粗線内側唇に筋性停止する。)

Adductor minimus muscle(小内転筋)Musculus adductor minimus しょうないてんきん Feneis: 122_29

[A04_7_02_029] →(大内転筋の恥骨下枝と坐骨枝から起こる上部筋束が分離独立したとき小内転筋という。この場合腫部との間に第一貫通動脈が通り境界は後面でとくに明確である。)

Gracilis muscle(薄筋;大腿薄筋)Musculus gracilis はくきん Feneis: 122_30

[A04_7_02_030] →(薄筋は大腿内側の筋で内転筋群のうちで唯一の二関節筋である。薄く扁平な筋として、恥骨結合直下の恥骨下枝から起こり、大腿内側面を下行する。平走する筋線維からなり、長い停止腱は大腿遠位3分の1に終わる。遠位では大腿骨内側顆のうしろに達し、鵞足をつくって脛骨内側面、脛骨粗面のうしろ、および大腿の深筋膜に終わる。神経支配は閉鎖神経で大腿の内転、膝の屈曲、下肢を内旋する。)

Obturator externus muscle; External obturator muscle(外閉鎖筋)Musculus obturator externus がいへいさきん Feneis: 124_01

[A04_7_02_031] →(外閉鎖筋は閉鎖膜外面および閉鎖孔内下方の骨縁に起こる。腹内側へ走り、股関節の背側で大腿骨頚と頭をまわりこんでから錐状の停止腱に移行し、腹外側へ向かって転子窩に停止する。)

Biceps femoris muscle(大腿二頭筋)Musculus biceps femoris だいたい2とうきん Feneis: 124_02

[A04_7_02_032] →(大腿二頭筋は2関節性の長頭と1関節性の短頭から成る。長頭は坐骨結節で半腱様筋と総頭をつくって起こる。短頭は粗線の外側唇の中1/3と外側筋間中隔から起こる。これら両頭は合して2頭筋となり、腓骨頭に終わる。その際この筋と膝関節の外側側副靱帯との間に大腿二頭筋の下腱下包がある。股関節では長頭は大腿を後斜するように働く。膝関節では大腿二頭筋は屈曲するように働き、屈曲した状態では下腿を外旋する。この筋は膝関節における唯一の外旋筋であって、すべての内旋筋に匹敵する作用をもっている。)

Long head of biceps femoris muscle(長頭(大腿二頭筋の))Caput longum (Musculus biceps femoris) ちょうとう(だいたいにとうきんの) Feneis: 124_03

[A04_7_02_033] →(大腿二頭筋の長頭は半腱様筋とともに坐骨結節後面から起こる。短頭は粗線外側唇の中1/3から起こる。同レベルの粗線内側唇に停止する長内転筋の線維方向を短頭は引き継ぐ。両頭の共通停止腱は腓骨頭に止まる。腱線維の一部は脛骨外側顆および下腿筋膜に達する。大腿二頭筋腱は腱下包によって外側側副靱帯と隔てられる。)

Short head of biceps femoris muscle(短頭(大腿二頭筋の))Caput breve (Musculus biceps femoris) たんとう(だいたいにとうきんの) Feneis: 124_04

[A04_7_02_034] →(大腿二頭筋の短頭は粗線の外側唇より起こり、腓骨頭に終わる。腓骨神経より支配される。作用として膝関節の屈曲および外旋。)

Semitendinosus muscle(半腱様筋)Musculus semitendinosus はんけんようきん Feneis: 124_05

[A04_7_02_035] →(半腱様筋は大腿二頭筋長頭の起始近くの坐骨結節から起こり、鵞足を介して脛骨近位端内側面および下腿筋膜に終わる。半腱様筋は半膜様筋によってつくられた溝の中を遠位へ向かう。長い停止腱は大腿部ですでに始まり(ここから“半腱様”の名がつけられた)、鵞足の深層へと放散する。)

Goose's foot(鵞足)Pes anserinus がそく Feneis: 122_31

[A04_7_02_035_1] →(膝関節内側部において、半腱腰筋、縫工筋、薄筋の3腱の終腱が集合して鵞足様の腱板を作ったものでそこには滑液包がある。)

Semimembranosus muscle(半膜様筋)Musculus semimembranosus はんまくようきん Feneis: 124_06

[A04_7_02_036] →(半膜様筋は大腿二頭筋長頭と大腿方形筋の起始の間の坐骨結節から起こる。脛骨内側顆、膝関節包後壁および膝窩筋の筋膜に停止する。半膜様筋は中4分の2のみが筋性である。起始腱は広い腱性の板をなし、停止腱も同じ平板である。3本の腱様の索として終わる。脛骨への索は腹側で迂回し、内側側副靱帯の下の脛骨内側顆に付く。中央の索は筋の方向を受け継ぎ、一部は脛骨近位端後面に、一部は膝窩筋の筋膜に付く。腓骨への索は膝関節包の後壁を補強し、斜膝窩靱帯として大腿骨外側顆に向かって外側へ射創する滑液包が通常同筋の停止腱と脛骨内側顆の間にある。)

Tibialis anterior muscle(前脛骨筋)Musculus tibialis anterior ぜんけいこつきん Feneis: 124_07

[A04_7_02_037] →(前脛骨筋は脛骨外側顆、脛骨外側面(近位2/3)、下腿筋膜および筋間膜から起始する。第1中足骨と第1楔状骨あたりの足底部に停止する。収縮中に筋腹は脛骨近位1/3の骨縁上に突出する。その腱は脛骨遠位1/3にかけて形成され、伸筋支帯の下を通って足の内側縁へ至る。その腱鞘は伸筋支帯より近位に始まり、距腿関節の関節腔のレベルにまで伸びている。腱鞘は前脛骨筋腱の遠位部および近位部浅層をおおい、中間部を包んでいる。前脛骨筋と長趾伸筋に対する近位の筋枝は深腓骨神経から同神経がまだ腓骨筋群を容れる部位を通っている内に分かれる。深腓骨神経が長趾伸筋を貫通してから遠位の筋枝が両筋の各々に行き(通常2条の)筋枝が母趾の伸筋へ行く。)

Extensor digitorum longus muscle(長趾伸筋;長指伸筋(足の))Musculus extensor digitorum longus ちょうししんきん;ちょうししんきん(あしの) Feneis: 124_08

[A04_7_02_038] →(長趾伸筋は脛骨外側顆、腓骨前縁および骨間膜の狭い部から起こり、第2~5趾の足背腱膜へ至る。足背腱膜はその基本構造においては手指の手背腱膜と同じである(つまり、各腱の側縁束は末節骨に、中央束は中節骨に終わる)。足背筋膜は趾の部で完全に区分できるとは限らない。骨間膜の腱は通常基節骨にしか停止せず、虫様筋の腱索は第2~5趾の中節骨や末節骨に達するとは限らないので、第2~5趾の各関節を能動的に伸展することはしばしば困難となる。母指末節骨のみは長母趾伸筋の作用によって背屈することが可能である。)

Fibularis quartus muscle; Peroneus quartus muscle(第三腓骨筋)Musculus fibularis tertius; Musculus peroneus tertius だい3ひこつきん Feneis: 124_09

[A04_7_02_039] →(第三腓骨筋は長趾伸筋の外側部分が分かれて出来た小筋で、腓骨の下部から起こり第五中足骨底につく。深腓骨神経より支配される。作用として背屈および回内(外反)。)

Extensor hallucis longus muscle(長母趾伸筋;長母指伸筋(足の))Musculus extensor hallucis longus ちょうぼししんきん;ちょうぼししんきん(あしの) Feneis: 124_10

[A04_7_02_040] →(長母趾伸筋は腓骨内側面と骨間膜(中間2/4,3/4の部)の起始部では隣り合う2つの筋によって完全におおわれている。長母趾伸筋の腱は上伸筋支帯の直下で浅層を走り末節骨に着く。また、一部は足背筋膜をもたない母趾基節骨にも付く。長母趾伸筋の腱鞘は内果のレベルでようやく始まるが、ずっと遠位へ伸び、第1中足骨底あるいは頭まで至る。)

Fibularis longus muscle; Peroneus longus muscle(長腓骨筋)Musculus fibularis longus; Musculus peroneus longus ちょうひこつきん Feneis: 124_11

[A04_7_02_041] →(長腓骨筋は羽状筋で、腓骨筋を容れる部を形成する壁(腓骨、筋間中隔、下腿筋膜)の近位部から起こり、第1中足骨粗面及び第2楔状骨に停止する。その腱は短腓骨筋のの筋膜と腱の上を遠位に走る。外果の後ろで長および短の腓骨筋は総腱鞘に包まれる。総腱鞘は上腓骨筋支帯によって外果に固定される。踵骨外側面で腱鞘は分かれ、短腓骨筋の腱は腓骨筋滑車の上を第5中足骨へと走る。また、長腓骨筋の腱は腓骨筋滑車のうしろを通って足の外側縁にある方向転換点へ進む。両腱は下腓骨筋支帯でしっかりと支持されている。長腓骨筋の腱は線維軟骨でおおわれた立方骨粗面上を滑走し、腱鞘に包まれて、長足底靱帯でおおわれた溝の中を通って足底を横切り、第1(2)中足骨と第二楔状骨へいたる。)

Fibularis brevis muscle; Peroneus brevis muscle(短腓骨筋)Musculus fibularis brevis; Musculus peroneus brevis たんひこつきん Feneis: 124_12

[A04_7_02_042] →(短腓骨筋は腓骨遠位1/2と両方の筋間中隔から起こり、長腓骨筋とともに外果のうしろを通って第5中足骨粗面に付着する。長深伸筋群の系統発生上の名残は下等哺乳類によく発達しており、弱い停止腱が第5趾の足背筋膜へ伸びている。)

Triceps surae muscle(下腿三頭筋)Musculus triceps surae かたいさんとうきん Feneis: 124_13

[A04_7_02_043] →(下腿三頭筋は下腿後面の腓腹(フクラハギ)をつくる強大な筋で、腓腹筋とヒラメ筋との2筋からなる。腓腹筋はとくに足を底屈させる(ツマサキで立つ)と、収縮して体表から明瞭にみられる。ヒラメ筋は腓腹筋の伸側にあるが、収縮させると、筋腹が腓腹筋のやや下方で両側にはみ出るのでわかる。)

Gastrocnemius muscle(腓腹筋)Musculus gastrocnemius ひふくきん Feneis: 124_14

[A04_7_02_044] →(下腿後側の浅層の筋で、ヒラメ筋と合わせて下腿三頭筋と呼ばれる。大腿骨の内側上顆(内側頭)と外側上顆(外側頭)とから起こる。その停止腱はヒラメ筋とともに合流し、アキレス腱(踵骨腱)となり、踵骨隆起に停止する。踵骨後面の上部と踵骨腱が接近する部位には小さな滑液包が介在する。この筋は脛骨神経支配を受け、距腿関節による足の底屈、膝関節屈曲を生じさせる。Gastrocnemiusはフクラハギ(gastro-腹[腹のようにふくらむ]+kneme脚、スネ))

Lateral head of gastrocnemius muscle(外側頭;腓側頭(腓腹筋の))Caput laterale; Caput fibulare (Musculus gastrocnemius) がいそくとう;ひそくとう(ひふくきんの) Feneis: 124_15

[A04_7_02_045] →(腓腹筋の外側頭は大腿骨外側上顆に起こり、アキレス腱に停止する。)

Medial head of gastrocnemius muscle(内側頭;脛側頭(腓腹筋の))Caput mediale; Caput tibiale (Musculus gastrocnemius) ないそくとう;けいそくとう(ひふくきんの) Feneis: 124_16

[A04_7_02_046] →(腓腹筋の内側頭は大腿骨内側上顆に起こり、アキレス腱に停止する。)

Soleus muscle(ヒラメ筋)Musculus soleus ひらめきん Feneis: 124_17

[A04_7_02_047] →(ヒラメ筋の下腿後区浅層の筋の1つ。大半は腓腹筋におおわれ、腓骨頭から腓骨後面、腱性弓(ヒラメ筋腱弓)および脛骨(ヒラメ筋線と内側縁)に起始する。ヒラメ筋腱弓は腓骨から脛骨へ至り、神経血管索をまたぐ。ヒラメ筋はアキレス腱を介して踵骨隆起に停止する。ヒラメ筋の筋腹は腓腹筋の筋腹よりも遠位に伸び、微細な腱様層によっておおわれている。その上を腓腹筋が滑走する。ヒラメ筋は複合羽状筋で、前頭平面に位置する腱様膜によって浅層の筋層に分けることができる。脛骨神経の支配を受ける。この筋は腓腹筋、足底筋とともに距腿関節における足の底屈を生じさせる。すなわち、これらの3筋は歩行、歩行時に、地面を後方に蹴るための力を出すのである。)

Calcaneal tendon(踵骨腱;下腿三頭筋腱;アキレス腱)Tendo calcaneus; Tendo musculus tricipitis surae しょうこつけん;あきれすけんAchilles tendon Feneis: 124_18

[A04_7_02_048] →(アキレス腱とも呼ばれる。踵骨腱(下腿三頭筋の停止腱)。ギリシャの英雄アキレスの唯一の弱点が踵にあったことから名づけられた。アキレスとはホーマーの叙事詩イリアドIliadの主人公でギリシャの英雄である。彼が将来トロイとの戦いで戦死するだろうという予言を聞いた母のテーティスThetis(海の女神)は、赤ん坊のアキレスをスティックス河(冥界の川)の聖流に浸して不死身のからだとした。けれどもそのとき母親がアキレスの足首をつかんでいたので、踵の所だけが魔法の水にぬれず、彼の唯一の泣きどころになってしまった。立派に成人したアキレスは、トロイ戦争でギリシャ軍に加わって、数々の武功を立てたが、トロイの応じパリスParisが放った矢がアキレスの踵を射抜き、さすがの彼も倒れたというのである。降って1693年にベルギーの解剖学者P.Verheyenが切断された自分の足を解剖しながら、イリアドの故事を思い起こして、踵骨腱のことを初めてアキレス腱と名付けたといわれる。)

Plantaris muscle(足底筋)Musculus plantaris; Musculus plantaris longus そくていきん Feneis: 124_19

[A04_7_02_049] →(足底筋は腓腹筋とヒラメ筋の間にあり、結合組織に囲まれている筋。腓腹筋外側頭の内側、大腿骨外側顆の外側上顆稜から起こる。細い筋腹から細く長い停止腱が腓腹筋とヒラメ筋の間を走り、(アキレス腱を介して)踵骨隆起へ至る。同筋はときどき下腿筋膜に、あるいはまれには足底腱膜に続く。足底筋は下等霊長類にみられる足底腱膜へ続く筋の、系統発生的な、遺残筋である。人ではときどき欠如したり腓腹筋外側頭と癒合したりする。足底筋は腓腹筋とヒラメ筋の間にあって、結合組織に包まれている。その結合組織は後脛骨動静脈の血管鞘と連絡している。同筋はヒラメ筋腱弓よりも上ではこれらの血管を守るようにその上を走る。この筋は脛骨神経支配を受け、距腿関節による足の底屈、膝関節の屈曲を助けるが、その力は弱い。膝関節屈曲中に足底筋は神経血管索を引き上げ、弓状走行をとらせ、血管が折れ曲がるのを防ぐ役割をする。)

Popliteus muscle(膝窩筋)Musculus popliteus しつかきん Feneis: 124_20

[A04_7_02_050] →(膝窩筋は本来は下腿の深屈筋群に属する。哺乳類以外では同筋は脛骨と腓骨をつなぐ。哺乳類では、人でも、膝窩筋は膝関節と密接に関係しながら発達し、屈曲した下腿が内旋するのを助ける。膝窩筋は膝関節外側側副靱帯下方の、大腿骨外側顆外表面から起こる。その停止はヒラメ筋線より近位の、脛骨後面である。膝窩筋は膝窩の底をなし、腓腹筋頭および血管、神経におおわれている。起始腱は、その上を弓状膝窩靱帯が通り、膝窩筋下陥没の上方にある。この陥没は成人では常に膝関節腔と交通している。半膜様筋の一部は膝窩筋の筋膜へ放散する。この筋は脛骨神経の支配を受ける。この筋の収縮により大腿骨に対する脛骨の内旋が得られる。立位で体重を支えている下肢においては、脛骨に対する大腿骨の外旋をもたらす、といってもより、後者の場合は、体重を支えて伸展している膝関節を屈曲し始める膝窩筋作用であり、これよより緊張した膝関節靱帯がゆるめられる(膝関節の固定解除unlocking)。膝窩筋の一部が外側半月に付着している関係上、この筋の収縮は外側半月を膝関節屈曲初期に後方へ引く役割も果たす。)

Tibialis posterior muscle(後脛骨筋)Musculus tibialis posterior こうけいこつきん Feneis: 124_21

[A04_7_02_051] →(後脛骨筋は骨間膜の広い領域から起こる。狭い辺縁部は腓骨と脛骨の近位部に起こり、浅い線維束は浅深の屈筋間にある結合組織から起こる。後脛骨筋の腱は内果上方で長趾屈筋の腱の下を横切り(下腿腱交叉)、その主束は舟状骨粗面につき、その外側束は(しばしば)すべての遠位足根骨と第2~4中足骨底の足底面に付く。内果溝で後脛骨筋の腱は腱鞘に包まれ、内果下方では屈筋支帯におおわれている。深屈筋群へ脛骨神経の筋枝の中で後脛骨筋への枝はほかの枝よりもずっと近位、ヒラメ筋腱弓のレベルで出る。母趾とそのほかの趾への長屈筋群に対する近位の枝は下腿中位1/3へうつるレベルで脛骨神経から分かれる。脛骨神経からの筋枝は普通下腿遠位1/2からも分かれる。後脛骨筋は脛骨神経の支配を受ける。この筋の収縮により距腿関節における足の底屈、距骨下関節および横足根関節による足の内反が得られる。この筋は内層の縦足弓を維持するうえにも重要である。この筋の収縮が足底で数個の骨を互いに引き寄せるうえに役立つことにも注意すべきである。)

Flexor digitorum longus muscle(長趾屈筋;長指屈筋(足の))Musculus flexor digitorum longus ちょうしくっきん;あしのちょうしくっきん Feneis: 124_22

[A04_7_02_052] →(長趾屈筋はヒラメ筋線より遠位の脛骨後面およびヒラメ筋腱弓の一部から起こる。その停止腱は基節骨の領域で短趾屈筋の腱を貫通し(第2~5)趾の末節骨に停止する。長趾屈筋の腱は腱鞘に包まれて、内果溝を後脛骨筋腱の背外側に走り、屈筋死体の下を載距突起内側縁に沿って足底に至る。舟状骨粗面のレベルでは長母趾屈筋腱の浅層を通る。この際、長母趾屈筋の健束が長趾屈筋の腱に混じる。この腱交叉位遠では足底方形筋が長趾屈筋の腱に付く。この付加的な屈筋は長趾屈筋停止腱の牽引方向を趾放線の長軸方向と関連させる。同一趾へ向かう長趾屈筋(「貫通筋」と短趾屈筋「被貫通筋」)の停止腱は腱鞘(滑液鞘に包まれる。腱鞘は第1中足骨頭の上方から始まり、末節骨までのびている。これらの滑液鞘は線維鞘に包まれる。線維鞘は手指におけると同じように横走線維と交織する線維(輪状および十字部)からなる。)

Flexor hallucis longus muscle(長母趾屈筋;長母指屈筋(足の))Musculus flexor hallucis longus ちょうぼしくっきん;ちょうぼしくっきん(あしの) Feneis: 124_23

[A04_7_02_053] →(長母趾屈筋はずっと内側に(おもな腱は第1末節骨底に)停止する。その起始は下腿の外側、つまり腓骨後面の遠位2/3,骨間膜の狭い紐状部分および後筋間中隔である。その腱は長趾屈筋腱の下を横切り(足底腱交叉)、足底で第2および第3(まれに第4)趾末節骨に腱性停止を送る。距骨後面と載距突起下面において長母趾屈筋の腱は溝の中を走る。同筋は腱鞘に包まれる。腱鞘は内果先端のレベルにはじまり、遠位へ伸び、第1中足骨底に至る。停止腱は第1中足骨頭から末節骨に至るまで腱鞘に包まれている。腱鞘は線維性のおおいによって母趾の各分節に付く。)

Extensor hallucis brevis muscle(短母趾伸筋;短母指伸筋(足の))Musculus extensor hallucis brevis たんぼししんきん;たんぼししんきん(あしの) Feneis: 124_24

[A04_7_02_054] →(短母趾伸筋は踵骨背側面と骨間距踵靱帯から起始し、母趾の指背腱膜へ行っており、短趾伸筋から分裂したものである。この短母趾伸筋は、踵骨に短趾伸筋と共通の起始をもつ。短趾伸筋と同様に、この筋も背屈すなわち母指の背屈に役立っている。深腓骨神経から支配される。)

Extensor digitorum brevis muscle(短趾伸筋;短指伸筋(足の))Musculus extensor digitorum brevis たんししんきん(あしの) Feneis: 124_25

[A04_7_02_055] →(短趾伸筋は踵骨の上端および下伸筋の支帯より起こり第2~4趾、ときには第2~5趾(約8%)の背側腱膜へ至る。この筋の4本の腱はいずれも前内側に進むが、そのうち最内側のもの(ときに短母指伸筋腱extensor hallucis brevis tendonともよばれる)は第1趾の基節底に停止する残りの3本の腱はそれぞれ第2,第3、第4趾に向かう長指伸筋腱への合流を示す。短趾伸筋は深腓骨神経の支配を受ける。この筋は第1~4趾を伸展させる。この筋の作用は距腿関節で足が背屈して長指伸筋が動けない状態下で特に顕著となる。)

Abductor hallucis muscle(母趾外転筋;母指外転筋(足の))Musculus abductor hallucis ぼしがいてんきん(あしの) Feneis: 126_01

[A04_7_02_056] →(母趾外転筋は踵骨隆起の内側突起、屈筋支帯および足底腱膜から起始する。腱となり内側種子骨を介して母趾の基節骨底内側面および短母趾屈筋の内側腱に停止する。内側足底神経の支配を受ける。この筋の収縮は母趾の屈筋と外転とをもたらす(体重を支えていない下肢の場合)。また、体重を支えている下肢においては、この筋の収縮が内側縦足弓の維持に役立つ。 )

Flexor hallucis brevis muscle(短母趾屈筋;短母指屈筋(足の))Musculus flexor hallucis brevis たんぼしくっきん(あしの) Feneis: 126_02

[A04_7_02_057] →(短母趾屈筋は楔状骨、底側踵立方靱帯および後脛骨筋の腱から起始する。その内側頭は母趾外転筋の腱とともに内側種子骨を介して中足指節関節に停止する。その外側頭は母趾内転筋の腱とともに外側種子骨を介して基節骨に停止する。短母趾屈筋は内側足底神経の支配を受ける。この筋の収縮により第1趾の中足趾節関節における屈曲が得られる。また、この筋は内側縦束裂を維持する役割も果たす。)

Medial head of flexor hallucis brevis muscle(内側頭(短母趾屈筋の))Caput mediale (Musculus flexoris hallucis brevis) ないそくとう(たんぼしくっきんの) Feneis: 126_03

[A04_7_02_058] →(短母趾屈筋の内側頭は母趾外転筋の腱とともに内側種子骨を介して中足指節関節に停止する。)

Lateral head of flexor hallucis brevis muscle(外側頭(短母趾屈筋の))Caput laterale (Musculus flexoris hallucis brevis) がいそくとう(たんぼしくっきんの) Feneis: 126_04

[A04_7_02_059] →(短母趾屈筋の外側頭は母趾内転筋の腱とともに外側種子骨を介して基節骨に停止する。)

Adductor hallucis muscle(母趾内転筋;母指内転筋(足の))Musculus adductor hallucis ぼしないてんきん(あしの) Feneis: 126_05

[A04_7_02_060] →(母趾内転筋の斜頭は立方骨、外側楔状骨、深靱帯および第2~4中足骨底から起こる。横頭は第3~5中足趾節関節および深横中足靱帯から起こる。これら2頭の総停止腱は外側種子骨を介して中足指節関節包および母趾基節骨に付く。母趾内転筋は長趾屈筋と短趾屈筋の腱によってほとんど完全におおわれている。母趾の筋を容れる部にあるのは停止と斜頭内側縁部にすぎない。母趾内転筋は外側足底神経の深枝による支配を受ける。母趾内転筋の斜頭の収縮により中足趾節関節における第1趾の屈曲(短母趾屈筋の作用を助ける)が得られる。母趾内転筋の横頭は中足骨群を寄せ集める作用を示し、横足弓の維持のうえでの重要な役割を演じる。)

Oblique head of adductor hallucis(斜頭(母趾内転筋の))Caput obliquum (Musculus adductor hallucis) しゃとう(ぼしないてんきんの) Feneis: 126_06

[A04_7_02_061] →(母趾内転筋の斜頭は第二~四中足骨、外側楔状骨および立方骨に起こり、横頭と友に、外側種子骨および第一趾基節骨に停止する。横方向および縦方向の足弓の保持に重要。)

Transverse head of adductor hallucis muscle(横頭(母趾内転筋の))Caput transversum (Musculus adductor hallucis) おうとう(ぼしないてんきんの) Feneis: 126_07

[A04_7_02_062] →(母趾内転筋の横頭は第二~五趾の基節関節の関節包に起こり、外側種子骨に停止する。とくに横方向に足弓を保持する。)

Abductor diditi minimi muscle of foot(小趾外転筋;小指外転筋(足の))Musculus abductor digiti minimi pedis しょうしがいてんきん;しょうしがいてんきん(あしの) Feneis: 116_09

[A04_7_02_063] →(小趾外転筋は踵骨の足底面、特に踵骨隆起の外側突起、足底腱膜および第5中足骨粗面から起こる。その停止は第5の基節骨底に停止する。外側足底神経の支配を受ける。この筋は体重を支えない下肢においては第5趾を屈曲、外転させる作用を示し、足に体重がかかる場合には外側縦足弓を上方に引き、外側縦足弓を維持するのに役立つ。)

Abductor of fifth metatarsal(第5中足骨外転筋)Musculus abductor metatarsi quinti だい5ちゅうそくこつがいてんきんWood's muslce Feneis: 126_09

[A04_7_02_064] →(第五中足外転筋は小趾(指)外転筋の、踵骨隆起外側突起から起こる部分が通常第五中足骨粗面の先端に達しており、分離した筋となることがあるという。)

Opponens digiti minimi muscle of foot(小趾対立筋;小指対立筋(足の))Musculus opponens digiti minimi pedis しょうしたいりつきん;しょうしたいりつきん(あしの) Feneis: 126_10

[A04_7_02_065] →(短小趾屈筋と小趾対立筋は第5中足骨底、長足底靱帯および長腓骨筋腱鞘から共通腱をもって起こる。小趾の短屈筋は第5趾の基節骨底に、小趾の対立筋は第5中足骨外側面に停止する。人では対立筋は短小趾屈筋の弱い分束としてしか出現せず、その停止部でしか同定できない。)

Flexor digiti minimi brevis muscle of foot(短小趾屈筋;短小指屈筋(足の))Musculus flexor digiti minimi brevis pedis たんしょうしくっきん(あしの) Feneis: 126_11

[A04_7_02_066] →(短小趾屈筋と小趾対立筋は第5中足骨底、長足底靱帯および長腓骨筋腱鞘から共通腱をもって起こる。小趾の短屈筋は第5趾の基節骨底に、小趾の対立筋は第5中足骨外側面に停止する。人では対立筋は短小趾屈筋の弱い分束としてしか出現せず、その停止部でしか同定できない。外側足底神経の浅枝による支配を受け、中足趾節関節で第5趾を屈曲させる作用を示す。)

Flexor digitorum brevis muscle(短趾屈筋;短指屈筋(足の))Musculus flexor digitorum brevis たんしくっきん(あしの) Feneis: 126_12

[A04_7_02_067] →(短趾屈筋は踵骨粗面の下面および踵骨近くの足底靱帯の一部から起こる。その腱は第2~5趾の基節骨上方で分離し(“被貫通屈筋”)、その間に深層を走る長趾屈筋の腱(“貫通屈筋”)を挟み込み、第2~5趾中節骨に停止する。長および短趾屈筋の腱は趾部では腱鞘(滑液鞘)によって包まれる。腱鞘は中足骨遠位1/4からやっと始まる。短趾屈筋の腱は第5趾で欠損することがある。短趾屈筋は内側足底神経の支配を受ける。この筋は体重を支えない下肢においては第2~5趾の屈曲を生じさせる作用を示す。また、足に体重がかかっている場合には、この筋の収縮が内側および外側縦足弓の維持に役立つ。)

Quadratus plantae muscle; Flexor accessorius muscle(足底方形筋;副趾屈筋)Musculus quadratus plantae; Musculus flexor accessorius そくていほうけいきん;ふくしくっきん Feneis: 126_13

[A04_7_02_068] →(足底方形筋は踵骨底側面に起こり、長趾屈筋の腱に停止する。同筋は副趾屈筋とも呼ばれるが、それは長趾屈筋の停止腱が趾を引く方向を矯正するからである(趾の底屈時)。外側部の趾へ行く腱は、線維性の腱鞘によって長軸方向に固定される前に、中足骨上を斜走する。この腱の斜走は足底方形筋の索引によって中足骨長軸に沿った方向となる。外側足底神経の支配を受ける。この筋の収縮により長趾屈筋腱は後方へ引っ張られるために、第2~5趾の屈曲が得られる。 踵骨からおこって長母趾屈筋腱に停止し、その補助に働く。神経支配:外側足底神経。(イラスト解剖学))

Lumbrical muscles of foot(虫様筋[足の])Musculi lumbricales pedis ちゅうようきん[あしの] Feneis: 126_14

[A04_7_02_069] →(4つの虫様筋はは長趾屈筋の腱から起こり、第2~5趾基節骨内側縁へ至る。第1虫様筋は第2趾へ至る腱の内側縁で一頭をもって起こる。第2~4虫様筋は羽状筋で、長趾屈筋腱対向面から起こる。虫様筋は深横中足靱帯の底側を走り、両者の間は小さな滑液包によって隔てられている。4個の虫様筋のうちで最内側の第1虫様筋は内側足底神経より支配を受ける。残りの第2~4虫様筋は外側足底神経からの深枝による支配を受ける。虫様筋の収縮は第2~5趾の趾節間関節が長趾屈筋により屈曲するとき趾が曲げられるのを防ぐ意義がある。)

Dorsal interosseous muscles of foot(背側骨間筋[足の])Musculi interossei dorsales pedis はいそくこつかんきん[あしの] Feneis: 126_15

[A04_7_02_070] →(4つの背側骨間筋は2頭をもってすべての中足骨対向面および長足底靱帯から起こる。背側骨間筋も基節骨底に停止し、第2趾がこれらの筋の対称線となる。腱線維が指背腱膜へ放散することはほとんどない。背側骨間筋の停止腱の一部は第2~4趾の趾背腱膜展開部にも伸びる。外側足底神経の趾背を受けるこれらの筋の収縮により、第2趾を中心として散開するような各趾の外転、第2~4趾における中足趾節関節の屈曲と趾節間関節の伸展が得られる。個々の背側骨間筋が隣接する2本の中足骨より起始する関係上、この筋の収縮は中足骨を寄せ集めて前足部の構造の安定性を高める上にも役立つ。)

Plantar interosseous muscles(底側骨間筋)Musculi interossei plantares ていそくこつかんきん Feneis: 126_16

[A04_7_02_071] →(3つの底側骨間筋は第3~5中足骨底側面と長足底靱帯から起こり、第3~5趾基節骨底内側面へ付着する。普通、指背腱膜には達しない。外側足底神経の支配をうけるこれらの筋の収縮により、足の第2趾に向かうような各趾の内転、各趾の中足趾節関節の屈曲、および趾節間関節の伸展が得られる。)

Fascia of lower limb(筋膜(下肢の))Fasciae; Fasciae extremitatis pelvinae きんまく(かしの)

[A04_7_03_001]

Fascia lata(大腿筋膜)Fascia lata だいたいきんまく Feneis: 118_11

[A04_7_03_002] →(大腿筋膜は大腿筋全体の表面を包み、上方は鼡径靱帯、腸骨稜、仙骨外側縁および恥骨弓についてから浅腹筋膜および浅背筋膜に連なり、下方は下腿筋膜につづく。よく発達して厚いが、とくに外側部は腱膜様に著しく厚くなって腸脛靱帯となっている。)

Iliotibial tract; Maissiat, Bandelette of(腸脛靱帯)Tractus iliotibialis ちょうけいじんたいMaissiat, Bandelette of Feneis: 118_12

[A04_7_03_003] →(腸脛靱帯は大腿筋膜の補強層として腸骨稜から大腿外側を下行し、股関節と膝関節をこえて脛骨外側顆に至る。大腿筋膜張筋、大腿筋、中臀筋の腱性線維から起こり、脛骨への停止以外では、外側筋間中隔を介して大腿骨に付着する。また、腓骨頭や外側膝蓋支帯への線維もある。腸脛靱帯は大腿骨の牽引帯である。立脚期には体重が大腿骨を内側にくぼませる曲げの力として働く。腸脛靱帯の緊張は大腿骨を逆方向に曲げる力を生じ、大腿骨内側に加わる圧力と外側に加わる張力を大きく軽減する。中臀筋の収縮は骨盤の落込みを防ぐとともに腸脛靱帯を緊張させ、支持脚側への荷重が増すにしたがって牽引帯としての作用を発揮させる。)

Lateral femoral intermuscular septum(外側大腿筋間中隔)Septum intermusculare femoris laterale; Septum intermusculare fibulare がいそくだいたいきんかんちゅうかく Feneis: 118_13

[A04_7_03_004] →(外側大腿筋間中隔は大腿筋膜の一部が大腿骨粗線の外側唇に付着したもので、外側広筋と大腿二頭筋短頭の間に張り、両筋の一部筋束はこれより起始する。大腿骨における大臀筋の停止部から大腿筋外側顆の間にのびる。)

Medial femoral intermuscular septum(内側大腿筋間中隔)Septum intermusculare femoris mediale ないそくだいたいきんかんちゅうかく Feneis: 118_14

[A04_7_03_005] →(内側大腿筋間中隔は外側大腿筋間中隔より発達は悪い。大腿内側部で、内側広筋と大内転筋、長内転筋の間に張り、大腿骨粗線の内側唇に付着する。表層に向かって内転筋管の床に移行し、さらに大腿動静脈や縫工筋を鞘状に包む。)

Adductor canal; Hunter's canal(内転筋管)Canalis adductorius ないてんきんかんHunter's canal Feneis: 120_05

[A04_7_03_006] →(ハンター管および縫工筋下管ともよばれる。大腿のほぼ中央の高さにある筋膜性の管で、上方は大腿三角の先端よりつづき、下方は内転筋腱裂孔に開く。外側壁は内側広筋、内側壁は大内転筋と長内転筋によってつくられ、また前壁は、縫工筋の深層をおおう厚い筋膜(広筋内転筋板(INA))が、内側広筋と大内転筋および長内転筋の間に張ることによってつくられる。このなかを大腿動静脈と伏在神経が走る。内転筋管の入口より上の方でも、既に大腿動静脈は長内転筋・縫工筋・内側広筋で囲まれたトンネルを通っている。そしてこのトンネル(筋性内転筋管muscular adductor canalともいう)を上方に場所が、大腿三角の底を作っている腸恥窩である。Williamの弟、John Hunter (1728-1793)によって記載された。精巣下降に関わる精巣導帯にも名を残す。かれの業績はロンドンのRoyal College of SurgeonsのHunter Museumにおいて見ることができる。)

Anteromedial intermuscular septum; Subsartorial fascia(広筋内転筋間中隔;前内側大腿筋間中隔;下縫工筋筋膜)Septum intermusculare vastoadductorium こうきんないてんきんかんちゅうかく;ぜんないそくだいたいきんかんちゅうかく;かほうこうきんきんまく Feneis: 120_06

[A04_7_03_007] →(前内側大腿筋間中隔は厚い三角形の筋膜で大内転筋の下内側縁から内側広筋まで広がる。縫工筋沿いに内転筋管の下半をおおい、その下を大腿血管が通過するが、しばしば内転筋裂孔と取り違えられる。)

Adductor hiatus(内転筋腱裂孔;腱裂孔;内転筋間裂孔)Hiatus adductorius; Hiatus canalis adductorii ないてんきんけんれつこう;けんれつこう;ないてんきんかんれっこう Feneis: 120_07

[A04_7_03_008] →(内転筋管の上方は腸恥窩につづき、下方は大内転筋の骨幹停止部と内側上顆停止腱との間、すなわち[内転筋]腱裂孔によって膝窩に開く。)

Iliac fascia(腸骨筋膜)Fascia iliaca ちょうこつきんまく

[A04_7_03_009] →(腸骨筋膜は腸腰筋の前面を被い、腰椎と腸骨稜とから起始する。腸骨筋膜の外側部は鼡径靱帯と結合するが、内側部は腸恥隆起から鼡径靱帯に緊張して、腸恥筋膜弓をなし、鼡径靱帯の下にできる筋裂孔(外側)と血管裂孔(内側)の境界を作る。)

Muscular space; Muscular lacuna(筋裂孔)Lacuna musculorum retroinguinalis きんれっこう Feneis: 120_01

[A04_7_03_010] →(筋裂孔は鼡径靱帯と寛骨との間に生じた半月形の間隙は、腸骨筋膜の肥厚した腸恥筋膜弓によって内側部と外側部に二分される。その外側部を筋裂孔といい、ここを腸腰筋と大腿神経が通る。また内側部は血管裂孔で、ここを大腿動静脈が走る。)

Iliopectineal arch(腸恥筋膜弓)Arcus iliopectineus ちょうちきんまくきゅう Feneis: 110_05

[A04_5_02_010] →(鼡径靱帯と寛骨との間の半月形の間隙を、内側の血管裂孔と外側の筋裂孔に分ける肥厚した筋膜で、鼡径靱帯のほぼ中央部の下面よりおこり腸恥隆起につく。腸骨筋膜の一部と考えられるが、腸恥隆起に付着する部分では、恥骨筋膜もその構成に参加している。)

Vascular space; Vascular lacuna; Retro-inguinal vescular space(血管裂孔)Lacuna vasorum retroinguinalis けっかんれつこう Feneis: 120_02

[A04_7_03_011] →(鼡径靱帯と寛骨との間の間隙のうち、腸恥筋膜弓によって二分された内側部をいう。この部は、大腿動脈と大腿静脈と裂孔靱帯との間のせまい間隙は、リンパ節、リンパ管および脂肪組織によってみたされ、この部をとくに大腿輪という。)

Femoral canal(大腿管)Canalis femoralis だいたいかん Feneis: 120_03

[A04_7_03_012] →(鼡径靱帯の直下で、大腿静脈の内側にあたる狭い間隙をいう。少量の脂肪組織に埋もれて、リンパ節(Rosenmueller's node)やリンパ管を含む。長さ約1cmのびる管で、その上端は大腿輪で、この部で上方から腹膜と横筋筋膜(大腿輪中隔)によって閉鎖される。大腿ヘルニアの通路となり、このときヘルニア内容は伏在裂孔を経て皮下に達する。)

Femoral ring; Femoral foveola(大腿輪;大腿小窩)Anulus femoralis; Foveola femoralis だいたいりん;だいたいしょうか

[A04_7_03_014] →(大腿輪は大腿管の入口。血管裂孔の最も内側の部分で、大腿静脈の内側にあるせまい間隙をいう。ここは大腿管の上端部にあたり、径約1cmの楕円形をなす。前壁は鼡径靱帯、後壁は恥骨筋膜、内側は裂孔靱帯、外側は大腿静脈によってつくられ、リンパ管、リンパ節、および少量の脂肪組織によってみたされる。大腿輪の腹腔側は、横筋筋膜と壁側腹膜におわれるだけで、おの部を大腿輪中隔といい、腹壁の抵抗の弱い部分にあたる。鼡径部から外腸骨リンパ節に通じる多数のリンパ管によって貫かれる。)

Femoral septum(大腿輪中隔)Septum femorale だいたいりんちゅうかく Feneis: 120_04

[A04_7_03_015] →(大腿管の入口を閉じている結合組織であるが下枝からのリンパの流れを阻害はしない。)

Femoral triangle(大腿三角)Trigonum femorale だいたいさんかくScarpa's triangle Feneis: 118_20

[A04_7_03_013] →(大腿前面の上部で鼡径靱帯の下方にあたり、声帯でも浅い陥凹としてその位置を確認することができる。尖端を下方にむけた三角形の部分で、上方は鼡径陣地亜、外側は縫工筋、内側は長内転筋によってつくられ、下方へは縫工筋の深層を通って内転筋間につづく。大腿三角の床は腸腰筋と恥骨筋によってつくられ、この表面を三角形の底のほぼ中央から先端に向けて大腿動脈と大腿静脈がほぼ並列して走る。このとき静脈の方が内側にある。なお大腿筋膜はこの部で大伏在静脈のための伏在裂孔をつくる。『スカルパの三角』ともよばれ、Antonio Scarpaにより1817~1819年頃に記載された。)

Saphenous opening(伏在裂孔;卵円窩)Hiatus saphenus; Fossa ovalis ふくざいこう;らんえんか Feneis: 118_15

[A04_7_03_016] →(BNA,INAでは卵円窩とも呼ばれていた。大腿の前面上部にある大腿筋膜の欠損部で、鼡径靱帯内側端の下方にある。大伏在静脈が大腿静脈に合する直前でこれを通過する。裂孔の周縁をつくる大腿筋膜は肥厚して内側に向いたC字形を示し、その上縁を上角、下縁を下角といい、また両者の中間部を鎌状縁という。伏在裂孔の内側部では、大腿筋膜はその深層の恥骨筋膜に移行して裂孔の床をつくるが、この部はリンパ管や血管によって貫かれて網状を呈し、これを篩状筋膜という。)

Falciform margin of saphenous opening(鎌状縁;弓状縁(伏在裂孔の))Margo falciformis hiatus saphenus; Margo arcuatus hiatus saphenus れんじょうえん;かまじょうえん;きゅうじょうえん(ふくざいれっこうの)Burn's ligament; Hey's ligament Feneis: 118_16

[A04_7_03_017] →(伏在裂孔の周縁をつくる大腿筋膜は肥厚して内側に向いたC字形を示し、その上縁を上角、下縁を下角といい、また両者の中間部を鎌状縁という。)

Superior horn of falciform margin of saphenous opening(上角;上脚;近位角(伏在裂孔の鎌状縁の))Cornu superius; Crus superius; Cornu proximale じょうかく;じょうきゃく;きんいかく(ふくざいれっこうのかまじょうえんの) Feneis: 118_17

[A04_7_03_018] →(伏在裂孔の上角は鎌状縁の上部。)

Inferior horn of falciform margin of saphenous opening(下角;下脚;遠位角(伏在裂孔の鎌状縁の))Cornu inferius; Crus inferius; Cornu distale かかく;かきゃく;えんいかく(ふくざいれっこうのかまじょうえんの) Feneis: 118_18

[A04_7_03_019] →(伏在裂孔の下角は鎌状縁の下部。)

Cribriform fascia(篩状筋膜;卵円窩篩板)Fascia cribrosa; Lamina cribriformis fossae ovalis しじょうきんまく;らんえんかしばんHesselbach's fascia Feneis: 118_19

[A04_7_03_020] →(伏在裂孔を閉じている篩状の疎性結合組織。)

Deep fascia of leg(下腿筋膜;深下腿筋膜)Fascia cruris; Fascia cruris profunda かたいきんまく Feneis: 120_08

[A04_7_03_021] →(下腿筋膜は大腿筋膜につづいて下腿の筋を包み、脛骨の前縁と内側縁につく。下方は足背筋膜につづく。脛骨内側面は筋に被われないのであるが、その上端部には薄筋、縫工筋および半腱様筋の腱膜が鵞足を作って放散している。また、伸筋の上部では筋の起始となるため厚い。下端部は厚くなって、伸筋の前で上伸筋支帯、外果の後方では上腓骨筋支帯、内果の後下では屈筋支帯を作っている。)

Anterior intermuscular septum of leg(前下腿筋間中隔)Septum intermusculare cruris anterius ぜんかたいきんかんちゅうかく Feneis: 120_09

[A04_7_03_022] →(下腿筋膜は腓骨筋群の前と後すなわち伸筋群および屈筋群との間に入って、それぞれ腓骨の前縁と後縁につつき、前、後下腿筋間中隔となる。)

Posterior intermuscular septum of leg(後下腿筋間中隔)Septum intermusculare cruris posterius こうかたいきんかんちゅうかく Feneis: 120_10

[A04_7_03_023] →(下腿筋膜は腓骨筋群の前と後すなわち伸筋群および屈筋群との間に入って、それぞれ腓骨の前縁と後縁につつき、前、後下腿筋間中隔となる。)

Tendinous arch of soleus muscle(ヒラメ筋の腱弓;ヒラメ筋腱弓)Arcus tendineus musculi solei ひらめきんのけんきゅう Feneis: 120_11

[A04_7_03_024] →(下腿骨間膜直上にある腱弓。脛骨神経および膝窩動静脈が通る。(Feneis))

Superior extensor retinaculum of foot(上伸筋支帯[足の];下腿横靱帯)Retinaculum musculorum extensorum superius pedis; Ligamentum transversum cruris じょうしんきんしたい[あしの];かたいおうじんたい Feneis: 120_12

[A04_7_03_025] →(足の上伸筋支帯(下腿横靱帯lig. Transversum cruris)は下腿筋膜の下部が厚くなったもので、伸筋の筋と腱の移行部を被って内果と外果のやや上方で脛骨と腓骨につき、後方は深下腿筋膜に移行する。)

Flexor retinaculum of foot(屈筋支帯[足の];破裂靱帯)Retinaculum musculorum flexorum pedis; Ligamentum laciniatum くっきんしたい[あしの];はれつじんたい Feneis: 120_13

[A04_7_03_026] →(足の屈筋支帯は下腿筋膜の厚くなったもので、内果の下部から扇状に広がって、前部は舟状骨に後部は踵骨につき中間部は足底腱膜に移行する。屈筋支帯は後脛骨筋と長趾屈筋の腱を被い、またその間の隔壁を骨に送ったのち、載距突起についてさらに長母指屈筋腱溝を被う深葉と、脛骨神経および後脛骨動静脈を被う浅葉とに分かれる。)

Inferior extensor retinaculum of foot(下伸筋支帯[足の];下腿十字靱帯)Retinaculum musculorum extensorum inferius pedis; Ligamentum cruciforme cruris かしんきんしたい[あしの];じゅうじじんたい Feneis: 120_14

[A04_7_03_027] →(足の下伸筋支帯は足背筋膜の近位部が厚くなったもので、踵骨外側面の前上部から起こって内果と内側楔状骨に向かうY字形をなす。下伸筋支帯の外側脚は最も強く、第3脛骨筋、長趾伸筋の腱および短趾伸筋の浅深両面を包む。これをワナ靱帯(INA)ともいう。上内側脚はやや弱く、長母趾伸筋の浅面と前脛骨筋の唇面を通り内果につくが、さらに弱い層がこの2腱の他の面を包む。下内側脚は最も弱く長母趾伸筋の浅面を被う、そのほか下内側脚のさらに前方長・短母趾伸筋を被うものがある(母趾伸筋支帯)。またまた外側脚のほかに上外側脚があるときは、外果から起こり、全体として十字状となる。)

Superior fibular retinaculum; Superior peroneal retinaculum(上腓骨筋支帯;近位腓骨筋支帯)Retinaculum musculorum fibularium superius; Retinaculum musculorum peroneorum superius; Retinaculum musculorum fibularium proximale じょうひこつきんしたい;きんいひこつきんしたい Feneis: 120_15

[A04_7_03_028] →(上腓骨筋支帯は腓骨筋群を上方で保持する靱帯で、外果から起こって後下に向かい、脛骨隆起上部と深下腿筋膜に至る。)

Inferior fibular retinaculum; Inferior peroneal retinaculum(下腓骨筋支帯;遠位腓骨筋支帯)Retinaculum musculorum fibularium inferius; Retinaculum musculorum peroneorum inferius; Retinaculum musculorum fibularium distale かひこつきんしたい;えんいひこつきんしたい Feneis: 120_16

[A04_7_03_029] →(下腓骨筋支帯は下伸筋支帯の外側脚につづいて踵骨外側面から踵骨隆起外側面下部に至る。)

Dorsal fascia of foot; Superficial dorsal fascia of foot(足背筋膜;浅足背筋膜)Fascia dorsalis pedis (superficialis) そくはいきんまく Feneis: 120_17

[A04_7_03_030] →(足背筋膜(足の筋膜の浅葉)は下腿筋膜のつづきで伸筋の腱の上を被って足指の背面に至ると趾背腱膜に癒合して終わるが、近位部と外果の前下方では厚くなってそれぞれ下伸筋支帯と下腓骨筋支帯を作る。趾背部での皮膚との結合は手とほぼ同じである。)

Plantar aponeurosis(足底腱膜)Aponeurosis plantaris そくていけんまく Feneis: 120_18

[A04_7_03_031] →(足底の皮下にあって、踵骨から足指に向かって扇形にほろがる強い腱膜で、主として縦走線維よりなるが、一部には表層の皮膚に向かって垂直方向に走る短くて強い線維がある。踵骨に近い部分では厚いが、次第に薄くなってほぼ中足骨底の位置で5束に分かれて各趾に放散する。5束に分かれた各線維束は、中足趾節関節のあたりで浅層と深層に分かれ、前者はそのまま前進して各趾の皮膚へつき、後者はさらに二分して、その間に趾屈筋の腱を挟んでその腱鞘へ付着する。各趾に放散した各束の間からは、趾神経・趾動脈および虫様筋が表層にあらわれる。また足底腱膜が5束に分岐する地点では、横走する線維が発達して、各趾に放散する各束を互いに結合している。これを横束という。また足底腱膜の両側縁よりは、足底深部に向かって内側および外側の筋間中隔を送り、これらは近位で著明で、母趾球筋(母趾内転筋を除く)、小趾球筋中足筋群より隔てている。なお足底腱膜の定義をより広く解釈して、上述の最もよく発達した部分をその中央部とみなし、これにさらに母趾球筋と小趾球筋をおおう部分をそれぞれ足底腱膜の内側部、外側部とよんで区別することがある。このとき、その内側部の腱膜は母趾外転筋をおおい、屈筋支帯からつづく。また外側部の腱膜は小趾外転筋を包んで、ここに踵骨隆起と第5中足骨底との間で強く発達している。)

Transverse fascicles of plantar aponeurosis(横束(足底腱膜の))Fasciculi transversi aponeurosis plantaris おうそく(そくていけんまくの) Feneis: 120_19

[A04_7_03_032] →(足底腱膜の縦線維束の間に横走しているのは、手の場合と同様である。)

Superficial transverse metatarsal ligament(浅横中足靱帯)Ligamentum metatarsale transversum superficiale せんおうちゅうそくじんたい Feneis: 120_20

[A04_7_03_033] →(浅横中足靱帯は横束よりもさらに遠位端に見られる横走する線維束で、手の同類のものとおなじ関係にある。)

最終更新日:19/10/13

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